見出し画像

私の幸せを決めつけないでくれ

 と、声を大にして言いたい。あなたにはあなたの幸せがある。それと同時に、私には私の幸せがある。形だって人それぞれだろう。恋愛をしていないだけで、私を幸せじゃない人だと決めつけないでくれ。

 「この先恋愛をしなくてもいいと思っている」と行きつけの居酒屋で話したら「まだ若いんだから!諦めちゃ駄目だって」と言われた。一般的な答えなんだろうと思う。前回も話したが、私がその感情をちゃんと持ち合わせていたのなら苦労しないし、そんな事言わない。

 「恋愛は自由」だと誰かが言った。男女関係無く、色々なセクシャリティを持ち合わせても良いのだと。どんなセクシャリティを持っていたとしても、人には恋愛する権利はあるのだと。それが自由だというのなら、無性愛者の私は何なんだ。無性愛者の自由って、権利って何だ。

 無性愛者だと話した時「恋愛しないのは人生損をしているよ」と言われた。たまたま無性愛者というセクシャルを持って生まれて、恋愛をしないという選択をしただけで、人生を損する事になるのか。

 私の周りは「恋愛、結婚をするのは当たり前」というような人たちばかりだ。「恋愛は楽しいよ、した方がいいよ」「いずれ結婚するんだから」と。笑わせないでほしい。私も知らない私の先の人生が、どうしてあなたに分かるというんだ。

 「恋愛は自由」だと掲げてるセクシャルマイノリティの中、更にマイノリティな無性愛者の1人として、無力ながら声を挙げたい。確かに恋愛は自由だ。誰にだって恋愛をする権利はある。ならば、恋愛をしない権利だって存在するんじゃないのか。後者を選択したからと言って、人生投げやりになった訳ではない。寧ろ前向きになっているんだ。そこに自由があるんだ。だから、恋愛をしない選択を取ったとしても、幸せじゃない人だなんて思わないでくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?