吉隠ゆき (Yuki Yonabari)

奈良県出身、イギリス在住。 日々の創作や考え事、本の感想などを気ままに載せていきます。

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最近の記事

noterさんのラジオ小説

こんにちは。ラジオはお好きですか? 私は最近、ラジオドラマを好んで聴いています。視覚情報なしで音だけというのが没入しやすくて気に入っています。 今月の頭から、noteのお友達の味生大昂(みお・ひろたか)さん原作の小説の朗読がFMラジオで始まっています。朗読なのでドラマとは違いますが、音楽や効果音付きなんだそうです。 「深海のシャンプー」という題名に惹かれてぜひ拝聴しようと思っていたのですが、なぜか今のラジオ番組はネットでいつでも聴けると勘違いしていて(ポッドキャストとごちゃ

    • 日本のことを英語で発信するのに役立つ(かもしれない)本

      さて、今回はまた洋書の紹介です。 一昔前は英語を学ぶことは欧米の文化を知るためという人が多かったかと思うのですが、今は日本のことを発信する手段として英語を学びたいという人もたくさんいるのではないかと思います。でも、日本のことを話すための単語の多くは普通の教科書や単語帳には出てきません。それならば、手っ取り早く、そのジャンルの洋書を読んで覚えてしまおうという作戦です。 ご紹介するのは3冊。民俗学者・宮本常一さんの本の英語版と外国人ジャーナリストによる日本近代史の本と芥川龍之介

      • 沈みたい夜には

        悲しい時には悲しい音楽を聴くといいらしいーーそんな記事を数年前に書いたことがある。今またそんな気分になっている。人の声を聞きたくないし、誰とも喋りたくない。けれど、子供がいるからそんなわけにもいかない。日中は娘を連れて買い物し、カフェに行き、店員さんとにこやかに会話した。でも、心の中に澱のようなものが溜まっているのを感じる。疲れているんだと思う。夏休みが終わって、娘が中学校に入学して最初の1週間が無事過ぎた。イギリスはもう秋の気配で今も外は雨だ。夕方からずっとYouTubeで

        • ユヴァル・ノア・ハラリさんの児童書の感想

          みなさま、いかがお過ごしでしょうか。私は娘の夏休みが終わってホッとしています。 今回は、前回の記事でご紹介したユヴァル・ノア・ハラリさんの児童書『Unstoppable Us』の感想です。 読み始めた頃は大雑把な歴史の本かと思っていましたが、なかなか思想性の強い本でした。宗教や身分制度や国家や法律などはみんな人間が便利や効率を求めて創造した物語ーー「共同で見ている夢 ( shared dreams )」ーーで、格差や種々の差別といった社会の不条理というのは、それらの夢の創造

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        • おすすめnote集
          6本
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          おすすめの洋書(ユヴァル・ノア・ハラリさんの児童書)

          唐突ですが、私の娘は本を全くと言って良いほど読みません。しかし、寝る前の読み聞かせの時間だけは楽しみにしてくれています。…そう、11歳の今も毎晩せっせと読み聞かせしています。これをやめると本当に活字との接点が(YouTubeのキャプションを除き)皆無になるので、眠たい夜も仕方なくやっています。 ジャンルはというと、小説は興味がわかないようなので、もっぱら偉人の伝記や雑学集などの学習系です。 今読んでいる本がなかなか良いので、今回はその紹介です。 『サピエンス全史』のユヴァル

          おすすめの洋書(ユヴァル・ノア・ハラリさんの児童書)

          ジェームズ曰く

          「私たちは泣くことで悲しい気持ちになり、殴ることで怒りを感じ、体が震えることで恐怖を感じるのであって、悲しい、腹が立つ、あるいは恐ろしいがゆえに泣いたり殴ったり震えるのではない」 アメリカの心理学者・哲学者ウィリアム・ジェームズの言葉。 「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」の方が有名なようですが、私が本で出くわしたのは冒頭の文章なのでこちらをご紹介。私はこの言葉を哲学講座の課題の自由意志のエッセイで引用しました。私は人の感情や意識というのは外界からの刺激に対し

          細胞の夢

          こまめに更新できるように、その時々に読んでいる本の中で出会った印象的な英語の言葉を紹介する記事シリーズを始めてみようかと思います。 第一弾はこれ。 「すべての細胞の夢は二つの細胞になること」  フランスの生物学者フランソワ・ジャコブの言葉。 すべての生命活動の源はここに行き着く。私たちが誰かを愛おしく思う気持ちはもちろん、何かを美しく感じる心さえもとを辿ればこの細胞の夢を原動力として進化的に獲得されたものだと思う。 でも実は私がこの言葉を気に入っているのは学問的なあれ

          英語学習漫画「なぞなぞジョーク」

          「ノー・アイディア」という同音異義語ジョークです。数ある「What do you call xxx?」形式のジョークの中でもかなり有名なものです。 実はこれには続きがあります。 “So, what do you call a deer with no eyes and no legs?” (それじゃあ、目がなくて足もない鹿は何と呼ぶでしょう?) “Still no-eye deer !” (まだ分からないよ/動かない目がない鹿) ※ still には「まだ」と「静止した

          英語学習漫画「なぞなぞジョーク」

          英語学習漫画「二日酔い」

          <関連単語> hangover 二日酔い turmeric ウコン(ターメリックのことです) pickled plums 梅干し udon noodles with grated daikon radish 大根おろしうどん (大根・・・daikon radish, mooli radish, Chinese radish, white radish) shijimi clam miso soup シジミ汁 (シジミ ・・・ shijimi cl

          英語学習漫画「二日酔い」

          漫才を英語で言うと?

          せっせと描いております。 「Double act」は主にイギリスで使われます。アメリカや他の地域出身の人と話すなら「Comdey duo」の方が通じやすいかと思います。 ところで、漫才には「ボケ」と「ツッコミ」が欠かせませんが、こちらがまたぴったり当てはまる訳語がありません。説明するならこんな感じでしょうか。 他にも漫才に関連する単語には、このようなものがあります。 a stand-up comedy ・・・ コメディアンが一人でライブステージに立って観客相手に話す

          漫才を英語で言うと?

          OCD

          最近、更新しすぎのような気がしてきました。 「OCD(オーシーディー)」は病名ですが、イギリスでは「すごく綺麗好きの人」や「やたらに細かくて几帳面な人」を表す砕けた形容詞として、かなりカジュアルに使われている印象です(是非はともかく)。 (例) I’m a bit OCD about tidying. (私はちょっと片づけ魔なところがある) 漫画はまだ試行錯誤している段階なのですが、作中の字は手書きよりフォントの方が読みやすいでしょうか? ご意見をお聞かせいただけると嬉

          Kindle出版計画第三弾

          去年は、アマゾンのKindleで掌編小説集と英単語の本を出版しました。次は漫画版英語フレーズ集を出す計画です。こんな感じ。 1漫画につき1フレーズだけ覚える仕様。神経質で小心者のウサたんとツッコミ担当のダッチくんが主人公のギャグ漫画です。漫画は全部noteで公開していき、数が溜まったらKindleで出版します。ご感想などいただけると幸いです。 < 発売中の電子書籍のご案内 > ・掌編小説集『あわいで会いましょう』 生と死、現世(うつしよ)と常世(とこよ)が入り混じる場所

          Kindle出版計画第三弾

          図書館のネズミ

          実は去年の夏に始めたイタリア語学習がまだ続いています。と言っても、やっているのはDuolingoというアプリだけですが(有料版)。このデュオリンゴ(カタカナで書くと何か変ですね…)、ポイントランキングやらリーグ昇格降格やら、あの手この手で学習の継続を応援してくます。連続学習記録も毎日お知らせしてくれて、今日で243日目。反復反復なので歩みは遅いですが、語学学習はとにかく継続が大事だと身に染みているのでこれからも続ける予定です。 さて、本題です。実は、今日出てきた表現がとても

          すっかり平常運転

          こんにちは 春休みに日本に帰っていました。今はもうイギリスに戻ってきています。 食べ物は美味しかったし、家族と過ごす時間もプライスレス!でした。 桜もちゃんと見ることができました。 日本で撮った写真には全部家族が写っているので、代わりにアムステルダム近くの上空から撮った写真を載せておきます。

          セント・パトリックス・デー

          こんにちは。 頻繁に更新が滞るので、気軽にちょこちょこ書く練習を始めようと思います。誤字脱字が増えるかもしれません。ご容赦ください。 今日、3月17日は、セント・パトリックス・デー(St. Patrick’s Day)。アイルランドの守護聖人の日です。イギリスの北アイルランドもこのため明日は振替休日。アイルランドでも多分、明日の月曜日は休日です。 昨晩、BBCをつけたらこの祝日にちなんで、BBCのTop of the Popsという音楽番組のアーカイブから北・南のアイルラ

          セント・パトリックス・デー

          エッセイの評価が返ってきた

          先日、年始に提出した哲学講座の課題エッセイのフィードバックが返ってきた。「優」をもらえた。先生からのメールとフィードバックの内容が嬉しくて、暗記するほど何度も読み返してしまった。 大学の科目履修生のような扱いなので、大学に入学したら使える単位ももらった。使うことはこの先ないと思うけれど。なんだかここ数年の流れに一区切りついたような気持ちになった。 私は、2020年のコロナ禍にこのnoteを始めるまで、まとまった文章を書いた経験がほとんどなかった。でも、だんだん続けるうちに「

          エッセイの評価が返ってきた