吉隠ゆき (Yuki Yonabari)

奈良県出身、イギリス在住。 日々の創作や考え事、本の感想などを気ままに載せていきます。

吉隠ゆき (Yuki Yonabari)

奈良県出身、イギリス在住。 日々の創作や考え事、本の感想などを気ままに載せていきます。

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最近の記事

ジェームズ曰く

「私たちは泣くことで悲しい気持ちになり、殴ることで怒りを感じ、体が震えることで恐怖を感じるのであって、悲しい、腹が立つ、あるいは恐ろしいがゆえに泣いたり殴ったり震えるのではない」 アメリカの心理学者・哲学者ウィリアム・ジェームズの言葉。 「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」の方が有名なようですが、私が本で出くわしたのは冒頭の文章なのでこちらをご紹介。私はこの言葉を哲学講座の課題の自由意志のエッセイで引用しました。私は人の感情や意識というのは外界からの刺激に対し

    • 細胞の夢

      こまめに更新できるように、その時々に読んでいる本の中で出会った印象的な英語の言葉を紹介する記事シリーズを始めてみようかと思います。 第一弾はこれ。 「すべての細胞の夢は二つの細胞になること」  フランスの生物学者フランソワ・ジャコブの言葉。 すべての生命活動の源はここに行き着く。私たちが誰かを愛おしく思う気持ちはもちろん、何かを美しく感じる心さえもとを辿ればこの細胞の夢を原動力として進化的に獲得されたものだと思う。 でも実は私がこの言葉を気に入っているのは学問的なあれ

      • 創作漫画「粘液系の彼女 第二話」 ※性描写あります

        マイルドな性描写があります。苦手な方は読まないでください。この回を飛ばしてもストーリーの理解に支障はありません。また次回からお願いします。 第一話から読む あと三話で終わります。 谷さん、ご期待に応えられず済みません。あんまり露骨なものをnoteに載せるのは憚られて、仄めかし程度の描写に落ち着きました。😆

        • 創作漫画「粘液系の彼女 第一話」

          ふと思いついたネタを漫画にします。最後まで下書きはできているので、ちゃんと完結します。 【あらすじ】 大学生の葉平はある日、車に轢かれそうになっていたカタツムリを助ける。その日の晩、葉平が自宅のアパートでゲームをしていると、ドアのチャイムが鳴った。ドアを開けてみるとそこにいたのは見知らぬ美少女だった。 ほのぼの日常系ファンタジー。全五話。 第二話を読む

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        • 英語
          32本
        • 読んだ本・考えたこと
          43本
        • 漫画「粘液系の彼女」
          2本
        • イラスト
          18本
        • ウェールズ・イギリス
          9本
        • 哲学学習ノート
          16本

        記事

          英語学習漫画「なぞなぞジョーク」

          「ノー・アイディア」という同音異義語ジョークです。数ある「What do you call xxx?」形式のジョークの中でもかなり有名なものです。 実はこれには続きがあります。 “So, what do you call a deer with no eyes and no legs?” (それじゃあ、目がなくて足もない鹿は何と呼ぶでしょう?) “Still no-eye deer !” (まだ分からないよ/動かない目がない鹿) ※ still には「まだ」と「静止した

          英語学習漫画「なぞなぞジョーク」

          英語学習漫画「二日酔い」

          <関連単語> hangover 二日酔い turmeric ウコン(ターメリックのことです) pickled plums 梅干し udon noodles with grated daikon radish 大根おろしうどん (大根・・・daikon radish, mooli radish, Chinese radish, white radish) shijimi clam miso soup シジミ汁 (シジミ ・・・ shijimi cl

          英語学習漫画「二日酔い」

          漫才を英語で言うと?

          せっせと描いております。 「Double act」は主にイギリスで使われます。アメリカや他の地域出身の人と話すなら「Comdey duo」の方が通じやすいかと思います。 ところで、漫才には「ボケ」と「ツッコミ」が欠かせませんが、こちらがまたぴったり当てはまる訳語がありません。説明するならこんな感じでしょうか。 他にも漫才に関連する単語には、このようなものがあります。 a stand-up comedy ・・・ コメディアンが一人でライブステージに立って観客相手に話す

          漫才を英語で言うと?

          OCD

          最近、更新しすぎのような気がしてきました。 「OCD(オーシーディー)」は病名ですが、イギリスでは「すごく綺麗好きの人」や「やたらに細かくて几帳面な人」を表す砕けた形容詞として、かなりカジュアルに使われている印象です(是非はともかく)。 (例) I’m a bit OCD about tidying. (私はちょっと片づけ魔なところがある) 漫画はまだ試行錯誤している段階なのですが、作中の字は手書きよりフォントの方が読みやすいでしょうか? ご意見をお聞かせいただけると嬉

          Kindle出版計画第三弾

          去年は、アマゾンのKindleで掌編小説集と英単語の本を出版しました。次は漫画版英語フレーズ集を出す計画です。こんな感じ。 1漫画につき1フレーズだけ覚える仕様。神経質で小心者のウサたんとツッコミ担当のダッチくんが主人公のギャグ漫画です。漫画は全部noteで公開していき、数が溜まったらKindleで出版します。ご感想などいただけると幸いです。 < 発売中の電子書籍のご案内 > ・掌編小説集『あわいで会いましょう』 生と死、現世(うつしよ)と常世(とこよ)が入り混じる場所

          Kindle出版計画第三弾

          図書館のネズミ

          実は去年の夏に始めたイタリア語学習がまだ続いています。と言っても、やっているのはDuolingoというアプリだけですが(有料版)。このデュオリンゴ(カタカナで書くと何か変ですね…)、ポイントランキングやらリーグ昇格降格やら、あの手この手で学習の継続を応援してくます。連続学習記録も毎日お知らせしてくれて、今日で243日目。反復反復なので歩みは遅いですが、語学学習はとにかく継続が大事だと身に染みているのでこれからも続ける予定です。 さて、本題です。実は、今日出てきた表現がとても

          すっかり平常運転

          こんにちは 春休みに日本に帰っていました。今はもうイギリスに戻ってきています。 食べ物は美味しかったし、家族と過ごす時間もプライスレス!でした。 桜もちゃんと見ることができました。 日本で撮った写真には全部家族が写っているので、代わりにアムステルダム近くの上空から撮った写真を載せておきます。

          すっかり平常運転

          セント・パトリックス・デー

          こんにちは。 頻繁に更新が滞るので、気軽にちょこちょこ書く練習を始めようと思います。誤字脱字が増えるかもしれません。ご容赦ください。 今日、3月17日は、セント・パトリックス・デー(St. Patrick’s Day)。アイルランドの守護聖人の日です。イギリスの北アイルランドもこのため明日は振替休日。アイルランドでも多分、明日の月曜日は休日です。 昨晩、BBCをつけたらこの祝日にちなんで、BBCのTop of the Popsという音楽番組のアーカイブから北・南のアイルラ

          セント・パトリックス・デー

          エッセイの評価が返ってきた

          先日、年始に提出した哲学講座の課題エッセイのフィードバックが返ってきた。「優」をもらえた。先生からのメールとフィードバックの内容が嬉しくて、暗記するほど何度も読み返してしまった。 大学の科目履修生のような扱いなので、大学に入学したら使える単位ももらった。使うことはこの先ないと思うけれど。なんだかここ数年の流れに一区切りついたような気持ちになった。 私は、2020年のコロナ禍にこのnoteを始めるまで、まとまった文章を書いた経験がほとんどなかった。でも、だんだん続けるうちに「

          エッセイの評価が返ってきた

          博物館ラップなるものがあるらしい

          ※ 私のアカウントではありません。Xで偶然に見つけた方です。念のため。

          博物館ラップなるものがあるらしい

          ムクドリの不思議、意識の不思議

          こんにちは! 昨日、翠野大地さんのムクドリ(とヒヨドリ)の記事を拝読してから、また人の意識のことを考えていました。ムクドリは大きな群れで飛ぶことで知られています。大地さんの記事にも「群れ自体が一つの生命体の動き」という一文があって、その不思議に心を掴まれました。 ローマ大学の物理学者、ジョルジョ・パリージ氏(ちょっとググったら、すごい経歴の学者さんでした)の研究によると、大群で一斉に飛んでいるムクドリの一羽一羽はネットワークで繋がったような状態にあるんだそうです。隣の仲間

          ムクドリの不思議、意識の不思議

          哲学講座の振り返りと来年の抱負めいたもの

          こんにちは! とうとう哲学講座が終わってしまいました。悲しいです。まだ課題エッセイが残っていますが、まあそれはどうにかなりそうです。 受けて本当に良かったです。毎週の授業はもちろん頭の筋トレみたいで楽しかったのですが、最終日の内容は違った点で特に心に残りました。本来のトピックからちょっと脱線して、話題が文化相対主義のことになったのです。私のクラスは私をのぞいて講師含め7人全てが白人だったので議論が活発になったのだと思いますが、白人が持つ植民地主義の歴史に対する罪悪感が文化相

          哲学講座の振り返りと来年の抱負めいたもの