CO2削減に向けた取り組みを通じて、課題解決の本質を学ぶ。
最近は、SDGsへの取組みとして、DXならぬ、GX(グリーントランスフォーメーション)が話題になっています。
CO2削減に向けて、再生可能エネルギーを普及させることは大切なことですが、いろいろと課題も多いようです。
というのも、現時点で、再生可能エネルギーで賄えている割合は、約20%程度です。
つまり、70%以上がCO2を排出する火力発電、そして、5%が安全性に課題があると言われている原子力発電に依存している状況です。
再生可能エネルギーの課題は、発電量が少ないことですね。
そんな中、先月9月9日に再生可能エネルギーに関連する発表がありました。
2025年4月以降、東京都の新規の住宅等に太陽光パネルを設置することを義務化するというものです。
省エネと創エネを同時にやることで、一戸あたりの消費エネルギーを実質ゼロ、もしくは、プラスにすることが理想ですよね!
また、同じくCO2削減に向けて、EV(電気自動車)も推進されているようです。
とくに、ENECHANGE株式会社では、EV充電サービスに本格的に力を入れ、事業を拡張中です。
電気代を節約するために、おすすめの電力会社やプランを見直すサポートを提供している、いわゆる「エネチェンジ」でおなじみの会社ですね!
EVは、CO2を排出しないし、音も静かですし、早く普及させたいところですよね。
ただ、電力不足という現状において、多くの電気を使うEVの普及は課題が盛り沢山のようです。
また、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を原料にしたバイオ燃料も話題になっています。
株式会社ユーグレナが、バイオ燃料による初の民間航空機のフライトに成功したそうです。
バイオ燃料を利用すると、CO2削減に効果があるとのことですが、その原理は、下記のとおりです。
■化石燃料:
エネルギーとして燃焼する段階でCO2を排出する
■バイオ燃料:
エネルギーとして燃焼する段階で排出するCO2を、光合成により微細藻類が吸収するため、リサイクルの中でCO2をプラスマイナスゼロにして、カーボンニュートラルを実現する
現状では、10%程度のバイオ燃料を化石由来の燃料に混ぜて使用しているようですが、将来的には、50%程度まで割合を増やすことが出来るようです。
ただ、安い化石由来の燃料と比べると、どうしても、バイオ燃料はコスト的に高くなるようで、EV同様、課題があるみたいです。
世の中、「何か一つを実現しようとすると他のもう一つに影響がある」なんてことは、結構、多くありますよね?
CO2を削減するためには・・・
■火力発電によるエネルギーではなく、再生可能エネルギーを普及させたいが、現状、充分な電力を供給できない
■EVを普及させたいが、現状では、電力が不足している
■バイオ燃料を普及させたいが、現状では、価格が高くなる
etc.
何かを成し遂げようとすると、トレードオフになることは、ある意味、当然なのかもしれません。
そんなに都合が良い話ばかりではないということです。
でも、そうやって、課題を解決してきたからこそ、今の世の中があると言えます。
学生の頃、課題が沢山あった携帯電話が一気に広まっていたプロセスを全部見てきました。
前進するたびに新たな課題にぶつかり、試行錯誤しながら技術革新を進め、次のステージに進んでいく、そんなトライ&エラーを繰り返しながら、成果というものが創られていくものなんですね。
最近、友人たちと話をしていると、こんなことを聞いたりします。
「起業したいけど、時間がない」
「事業を立ち上げたいけど、お金がない」
「独立したいけど、自信がない」
etc.
でもそれって・・・
もしかしたら、結果と原因が逆なのでは?と感じています。
「起業したいけど、時間がない」
のではなく、
「自分の時間を持てないことに不満があるから、起業して時間を作れるようにしたい」
のではないでしょうか。
同じく、
「事業を立ち上げたいけど、お金がない」
のではなく、
「豊かになりたいから、事業を立ち上げて社会に貢献することで収入を得たい」
「独立したいけど、自信がない」
のではなく、
「自信がないから、独立して自信ある自分になりたい」
のではないかなと思います。
何事においても、成果物を創るためには、「できない理由」を探すのではなく、「どうやったら出来るのか?」と生産的に考え、つじつまを合わせていくことが大切だと思います。
結果から逆算して効果的な原因を、今日も積み重ねていきます。
向山雄治
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