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絵本の読み聞かせは世界を広げる第一歩〜私の読み聞かせ履歴〜Vol.6

落語家、LGBTQ+活動家、大学生など様々な顔を持ち、多方面に活躍する中島幸乃さんの読み聞かせ履歴


・とにかく人の前に出るのが好きだった幼少期、周囲からその姿勢を肯定してもらったことが今も表舞台で活動する原動力に。

・そんな幼少期に大好きだったのは、ピアノの絵本。自宅にあったピアノが絵本の世界でも楽しめたことは今でも心に残る思い出に。

・幼稚園の時にたくさんの劇に触れた。その体験の中で培った想像力が、大学生で事業を立ち上げる私の強みとなっている。

こんにちは、オンライン読み聞かせYOMY!です。YOMY!は現役慶應生が送る、「いつでもどこでも最高の読み聞かせを」をコンセプトに、たくさんのコミュニケーションを通して絵本の読み聞かせを楽しむ、対話型読み聞かせスクールです。
子どもたちにとって、いつの時代も最高の教材である「絵本の読み聞かせ」。そんな読み聞かせについて、社会のさまざまな分野で活躍されている方の読み聞かせエピソードを深ぼっていきます!
【あなたの読み聞かせ履歴書】コーナーでは、社会のさまざまな分野で活躍されている方に、幼少期の読み聞かせや絵本に関するエピソードをインタビューし、ご紹介します!

第6回目は慶應義塾大学SFCに所属する学生でありながら、落語家、LGBTQ+に関連した企業研修の講師など様々な分野で活躍している中島幸乃さんにインタビューをさせていただきました。
多くの人の前で物語や自分の考えを堂々と発信し続ける。そんな力を育んだ背景とは一体どのようなものなのでしょうか。

中島幸乃さんプロフィール
慶應義塾大学 環境情報学部
一般社団法人アンカー 理事
自身もLGBT当事者として、各地の中学校や高校、さらには企業にてダイバーシティについての教育事業を行なっている。また、ミュージカル子役を経て、落語家活動、作曲など様々な表現方法を学び、「自分にしかできない表現」を模索している。
インタビュアー 安田莉子プロフィール
2000年生まれ。YOMY!の代表。高校までは関西で過ごし、大学入学を機に上京。中高時代、リベラルアーツ教育のもとで学んだ経験から、教育分野に関心を持つ。ITプログラミング教室やスキースクールのキッズレッスンをするなど、子どもと触れ合うことが大好き。お気に入りの絵本は「ミッキーのクリスマスキャロル」。オンラインが普及する今だからこそ「コミュニケーションの楽しさ」を子どもたちに届けたいです!
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科在学中

人を笑顔にすることが大好きだった幼少期


ー今日はよろしくお願いします!まずこれまでの略歴と現在の活動について教えてください。

元々は子役として活動をしていました。その後、高校2年生の時にコメディに興味を持って、その一環で初めて笑点をみたんですが、それがとにかく面白かったんです。
次に直接落語を観てみたいと思って寄席に行きました。すると、当時、女子高生のギャルだった私が、放課後に寄席に行ったことでちょっとした話題になりました(笑)。
それがきっかけとなって現在は落語家としても活動しています。また、私自身LGBTQ+の当事者であることから、企業などに対してLGBTQ+に関連した講演なども行っています。

ー笑いの勉強のために笑点をみて、さらには実際に落語を観るという行動力がすごいですね。

落語に関していうと、家に呉服がいっぱいある家系だったことも影響していると思います。落語をするときには着物を着るのですが、私の場合、着物を調達するハードルは低かったですし、何より幼少期から触れてきたものなので、親しみもありました。これらの条件が重なっていたからこそ落語の世界に飛び込むことが出来たのかも知れません。

ー幅広い分野で活躍されている中島さんですが、子どものころはどんなお子様でしたか

とにかく目立ちたがり屋でした。これは後から聞いた話なんですが、幼稚園の頃、カメラに近づきすぎてほとんど何も映らないということもあったそうです(笑)。

ー人、前に出ることには積極的な性格だったんですね。そのような性格になったきっかけとなる出来事はありますか?

一つ印象的で覚えているのが、友達のお母さんからかけてもらった「あなたの笑顔は周りの人を幸せにする」という言葉です。このように周りの人に前に出ることを肯定してもらえたこと、自分が行動することで人を笑顔にできることを知ることができたことが現在にも繋がっているかもしれません。

おすすめ絵本はピアノが登場するあの名作


ーこれは私の家だけでは?というご家庭独自のルールや習慣、エピソードなどはありますか?

驚かれるかも知れませんが、歯は親に小学校6年生まで磨いてもらっていました。とにかく歯は一生物だから大事にした方がいいということでそのようにしていました。そのおかげか、今も歯は健康なので感謝しています。

ー親御さんとの絆を感じられる素敵なエピソードですね。話を読み聞かせに移します。子どものころ、好きだった絵本はありますか?

つんつくせんせいシリーズはとても印象に残っています。他には、ぐるんぱのようちえんも印象的でした。私の家には小さい頃からピアノがあったのですが、その絵本にもピアノが登場するんです。家にある身近なものが登場するということもあって思い出深い一冊になっています。

つんつくせんせいシリーズ あらすじ
つんつくえんの、つんつくつるこ先生は、強烈なキャラクターの持ち主。そんな先生と、子どもたちのまわりはいつも大騒ぎ! 今回は、物置小屋の掃除中に出て来た壷が、事件のきっかけに。いったいなにが起こったのでしょう?
ブレーメン館HP
ぐるんぱのようちえん あらすじ
みんなが遊べる巨大幼稚園を作って、大成功!
ぐるんぱは、ひとりぼっちの大きなぞうです。ビスケットやさん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。そんなときぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話をたのまれたぐるんぱは、とても素敵なものを作ります。それはぐるんぱが作った大きなものでたくさんの子どもたちが遊べる、すてきな幼稚園でした。
福音館書店HP

物語を通して育んだ想像力


ー読みきかせに関連して何か覚えている幼少期のエピソードはありますか?

双子の弟に読み聞かせをしてあげていました。私が話せるようになったのが1歳くらいで、とても早かったんです。それもあって弟に読み聞かせをしていました。

ー幼少期から読む側の視点に立って絵本を読まれていたんですね。幼少期に体験した出来事で現在の活動の原点になっていると感じることはありますか?

幼稚園のころに観た劇から、大きな影響を受けました。私の幼稚園では定期的に紙芝居や劇をみる機会があったのですが、そこで聞いた物語を自分の中で再構築して想像することがとにかく大好きでした。その頃に知った物語は映画で知った物語なのか、自分が構築した想像の物語なのか判別がつかないくらいです(笑)。そんな風に物語を想像する考え方は、今、新しい事業を考える時にとても役立っています。何もないところから自分が実現したい未来を描く。それができるようになったのは、幼少期から、劇を通して自分で世界を想像する体験を多くしてきたからだと思います。

ーこの記事を読んでいる保護者の方に一言メッセージをお願いします。

あまり偉そうなことは言えませんが、ぜひお子さんには、様々な選択肢を持てる状態を作ってあげてほしいです。その上で、ついついお子さんに結果を期待してしまうことも多いと思うのですが、過度なプレッシャーは与えずにいてあげてほしいなという風に思います。

ー最後に、未来を担う子どもたちへメッセージをお願いします。

とにかく、やりたいと思ったことにはまず挑戦してみてください!失敗を恐れずチャレンジを続けることで、見えてくるものもあると思います。

ー本日は貴重なお時間ありがとうございました!

What is YOMY!


YOMY!は子供の成長にかかせない”人とのコミュニケーション”と、いつの時代も最高の教材である”絵本の読みきかせ”をかけあわせた、子どもたちの”対話力”を育むオンラインスクールです。
「静かに読むだけが読書じゃない」がコンセプト。
ハーバード大学をはじめ、アメリカの大学で長年研究されてきた「ダイアロジック・リーディング」を基に開発された読み聞かせ方法YOMY!メソッドのもと、子どもたちの能力、特に思考力、読解力、そして対話力を最大限に伸ばします。

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