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SAOが未来の社会を予測!?

こんにちは!「読む男」です。

突然ですがみなさんは、SAO(ソードアート・オンライン)というアニメを知っていますか?

原作は人気小説なのでご存知の方とも多いと思いますが今回はその内容ではなくこのアニメが描いた未来が実現しつつあるという話をします。

主に映画版である「ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」の設定に基づきます。

まず、「2026年、高度なVR(仮想現実)マシン「ナーヴギア」が一般的に使用されている未来の日本でそのノウハウを基に開発されたAR(拡張現実)マシン「オーグマー」も日常的に使用される世の中になった。そんな中、オーディナルスケールというARゲームが流行っている。」という基本設定があります。

そんな未来の日本では国と企業が協力した大規模なイベントが展開されています。経済産業省をはじめとする公共機関がオーディナル・スケール運用のために道路を封鎖したり通信状態改善のためのドローンを街中で飛行させたりしています。最近では、paypayやSuikaなどの電子マネーの浸透など大規模な動きがありました。公共機関主導かどうかを別にするとあり得ない話ではないでしょう。現実と違った点も数多くありますが劇中で、企業が展開しているサービスは基本的に企業の利益になるものです。企業の利益になるということは今後実際にサービスが展開されていく可能性が大きいということです。それではそんなサービスを見ていきましょう。

1.日々の健康と食べ物の好みをAI技術が管理!?

劇中、オーグマーで遊べるゲームの報酬で、立ち寄った喫茶店のケーキが出てくるシーンがあります。主人公の男の子(キリト)とヒロインの女の子(アスナ)そして友達の二人の女の子(リズベット、シリカ)のうちARゲームを好まないキリトを除く三人の女の子たちは彼女ら好みのケーキを店員から渡されます。なぜこんなことができるかと言うとオーグマーに搭載されたAI技術が彼女らの日々の生活のなかで、よく食べているものやあまり食べていないもの、もしくは嫌いなものを独自に判断し区別しているからです。そして彼女らがオーグマーを使用していないときでも彼女らのネットでの検索履歴を参照しておくことでその穴埋めをすることができ彼女ら一人ひとりの好みに合ったケーキを提供することができるのです。

劇中に話を戻します。その後、リズベットが運ばれてきたケーキをオーグマー越しに見ると、そこには「カロリーを取りすぎている」というメッセージが映し出されます。彼女はそれに驚嘆したのち、激怒するというシーンがあります。これはオーグマーに健康管理機能が搭載されていることを意味します。現在、厚生労働省は一日に摂取すべき野菜の量など健康に関わる数値を発表しています。オーグマーに搭載されているAI技術はそのような数値を基に使用者の健康管理をしているのでしょう。劇中で流れるニュースシーンではオーグマーがスポーツジムなどで活用されているという報道もされています。

現在、「オーグマー」のような体に装着して使用するデヴァイスはアップルウォッチなどのスマホの補助的な役割をするウェアラブル端末が主流で主に健康管理が目的です。このようなデヴァイスに使用者の好みの食べ物のデータ、ネット上にある数多くの料理レシピを用いてオススメの料理レシピを健康面も考慮して提示する機能を追加する研究をしている大学があるのでこの機能が実装される、あるいはアプリとして発売される日はそう遠くないかもしれません。

2.現金が消える!?

現金が消えることはおそらくないと思いますが、現在の日本でもpaypayやSuikaなど、電子マネーを日常的に使っていて現金を触っていないなぁという人は多いのではないでしょうか。私はその一人です。それが良いことか悪いことかは人によって異なると思いますが、この映画の中はそれがさらに進んでいると思われます。現在の日本の消費事情がさらに進んでいったら、と考えると絶対に起こりえないと考えるほうが難しいでしょう。

劇中では「オーグマー」でのみ遊べるゲームにおいて協賛企業の商品が無料、または割引になるサービスが展開されています。この割引などのサービスは現在の日本でも展開されています。paypayやSuika、LINEpayなどです。しかし、このようなサービスを使いこなせるかによって経済格差が出てくる可能性があります。現在はスマホを持っているかどうかと言う面だけですが、中国で導入されている「信用スコア」など私たちの日常生活の中から私たちのデータを収集し、活用されることで得られるサービス(得をするか損をするかは人によって異なる)が展開されていけば今以上にそういった理由による経済格差が進行する可能性があります。SAOの世界ではゲームが上手かどうかでも経済格差ができています。

加えて、現金が消えることで私たちはさまざまなサービスを受けられる代わりに私たちが「いつ、どこで、何を買ったのか」と言う「メタデータ」を企業や国に提供しているのです。なので、先日の香港でのデモ活動に参加していた人たちは中国当局に追跡されないようにするためにSuikaのような交通系電子マネーをはじめとする「足跡の残る」お金の使用をやめていたのです。このような観点から考えると現在の社会は監視のしやすい世の中であるとも言えるでしょう。

3.自宅でユニクロの服を試着、購入できる!?

皆さんはユニクロなどの服屋にわざわざ行くことが億劫だと感じたことはないでしょうか。私がそういうめんどくさがりの人間です。自分に似合う服を勝手にコーディネートしてくれて、自宅で試着できて、宅配してくれたらどんなに便利だろうか、なんて思っています。宅配サービスはAmazonなど、現在あるものもありますがその他のサービスはそれほどありません。服をネットで購入するときに生じる不安の多くはサイズやにおい、品質などの「画像だけではわからないもの、わかりずらいもの」だと思います。私が店舗で服を購入している理由はそこにあります。しかし、サービスとして実用化されていないだけで、「ディープフェイク」の技術でコンピュータ上に自分のリアルな顔を再現し、VRマシンやARマシンを装着して自分のコーディネートを確かめることは出来ないことではありません。現に、「ディープフェイク」の技術は開発が進み、オバマ元大統領の発言映像に事実とは異なったことを言わせたり、ソニーが「play station 4」の機器としてVRマシンを実装し、それを用いてゲームをするソフトが発売されているなど、これらの技術が統合されたサービスはいまだありませんが、実用化されています。今でも「あるのなら使いたい」という人は一定数存在しているでしょう。XR機器(VRやAR機器の総称)が普及すればこれまでなかったネットショッピングのカタチが出現すると考えられます。 それに加え、自分に似合うコーディネートをネット上から集めた情報を用いて、AIに「流行っているファッション」を分析させ、さらにそこに自分の顔、体型、身長、年齢などを入力することで数多くの服の中から自分に似合うコーディネートを検索することができるかもしれません。そうなれば、これまであったネットショッピングの不安は払拭され、この分野はさらに発展するでしょう。

あとがき

未来の社会はどういったものになるのでしょうか。このnoteでは例を3つ挙げてみました。ここで紹介したこと以外にも、もっと私たちが便利な社会で生きることができるようになる発想はたくさん眠っていると思います。どんな未来になるのか楽しみですね!

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参考資料

劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール-公式サイト
https://sao-movie.net/sp/

ユーザに運動と食事を提案する健康管理システム -J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fss/31/0/31_594/_pdf/-char/ja
(↑PDFファイルとなります)

「個人情報悪用される」不安広がる香港、電子マネーから「現金回帰」の動きも
https://globe.asahi.com/article/12861979

中国で浸透する「信用スコア」の活用、その笑えない実態
https://wired.jp/2018/06/26/china-social-credit/

健康日本21目標値一覧|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/t2a.html

AIで進化する「フェイク動画」と、それに対抗するAIの闘いが始まった(動画あり)
https://wired.jp/2018/09/14/deepfake-fake-videos-ai/

PlayStation VR
https://www.playstation.com/ja-jp/explore/playstation-vr/

総務省|平成28年度版 情報通信白書|ウェアラブルデバイスが注目されている背景
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc131410.html

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