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墓場
2022年3月5日 23:58
思想史の大部分が「読む」という営みにおいて展開されていることは言うまでもありませんが、読み手として優れている人が必ず読みの傍らにおいて(狭義の研究を離れて)優れた見解を提示できるわけではなく、また優れた思想家が優れた読み手としての資質を示すとは限りません。あるいは同じ作家が場合によって異なる資質を発揮することもあって、あるときには優れた読みを行なっていた人間が別のところでは粗雑な読みに走ってしまう