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シロクマ文芸部

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お題の言葉を冒頭一語目にして作品をつくる、シロクマ文芸部への参加記事です。
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2024年4月の記事一覧

平熱のティータイム

平熱のティータイム

「春の夢なので、三十六度がちょうど良いでしょうね」

茶師に言われて頷いたけれど、お茶のことは何も知らない。
霞がかった空色を広げる晴れた午後に、店にいる客はわたしだけだった。L字型をしたモルタルのカウンターには炉が備えられ、据え置かれた鉄釜からほのかに湯気が上がっている。そこへ音もなく柄杓が沈められると、汲み上げられた湯は白い陶器にそそがれた。みっつ並べられた湯さましの、いま湯の張られた右側の器

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春のダイヤ改正【新生活20字小説】

春のダイヤ改正【新生活20字小説】

変わる時刻表。轢いた時間を隠すみたいに。

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」「お遊び企画<変わる時>に参加させていただきました。

最初のトモダチ【新生活20字小説】

最初のトモダチ【新生活20字小説】

だるぅと笑う新品の制服の子は半分だった。

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。

卯月にコックリさん【新生活20字小説】

卯月にコックリさん【新生活20字小説】

 も  1   き   る き   ん  い
と  ち 0 で   よ   る こ    く
  だ   0  る   で     や  

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。

人形に耳打ち【新生活20字小説】

人形に耳打ち【新生活20字小説】

彼女に部屋を譲るから御札剥がしておくね。

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。

下宿シャンプー【新生活20字小説】

下宿シャンプー【新生活20字小説】

慣れない匂い。ゆるい水圧。慣れない視線。

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。

15個目の手のひら【新生活20字小説】

15個目の手のひら【新生活20字小説】

新歓で先輩に肩抱かれた、と思ってたのに。

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。

格安ワンルーム【新生活20字小説】

格安ワンルーム【新生活20字小説】

新居で足音に耳を澄ます。ひとりじゃない。

(了)

シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。