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ヱリ
2024年4月28日 01:40
「春の夢なので、三十六度がちょうど良いでしょうね」茶師に言われて頷いたけれど、お茶のことは何も知らない。霞がかった空色を広げる晴れた午後に、店にいる客はわたしだけだった。L字型をしたモルタルのカウンターには炉が備えられ、据え置かれた鉄釜からほのかに湯気が上がっている。そこへ音もなく柄杓が沈められると、汲み上げられた湯は白い陶器にそそがれた。みっつ並べられた湯さましの、いま湯の張られた右側の器
2024年4月5日 12:29
変わる時刻表。轢いた時間を隠すみたいに。(了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」「お遊び企画<変わる時>に参加させていただきました。
2024年4月5日 12:26
だるぅと笑う新品の制服の子は半分だった。(了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。
2024年4月5日 10:12
も 1 き る き ん いと ち 0 で よ る こ く だ 0 る で や (了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。
2024年4月4日 12:30
彼女に部屋を譲るから御札剥がしておくね。(了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。
2024年4月4日 12:29
慣れない匂い。ゆるい水圧。慣れない視線。(了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。
2024年4月4日 06:42
新歓で先輩に肩抱かれた、と思ってたのに。(了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。
2024年4月3日 22:05
新居で足音に耳を澄ます。ひとりじゃない。(了)シロクマ文芸部の企画「新生活20字小説 」に参加させていただきました。