R7年度～中学校教科書/公歴地【性の多様性/LGBTの記述】まとめ

2024年6月26日 17:15

＊2024.6.29　資料：性的マイノリティに関する施策：文部科学省 (mext.go.jp)リンクを追加しました。

＊2024.6.26作成。気づいたことなどあれば随時追記します。
＊6-7月に各地で教科書展示会が開催され、意見を提出できます。意見は、公立校の教科書採択権限のある教育委員会に集約されます。「自治体」「教科書展示会」で検索し、会場と開催期間を確認してどうぞご参加ください。
＊採択権限　公立：教育委員会、国私：校長

公民/5社

日本文教出版

p54-55　パートナーシップ制度、性別に関わらず選べる制服、夫婦別姓、SOGI

東京書籍

p52-53　平等権の項：パートナーシップ制度（渋谷区）、LGBTQ+、SOGI、「性の意識の違いによって差別することは許されません」
p76　性の多様性、だれでもトイレ、同性愛者の宿泊をホテルが拒否2018年

　「性別に限らずだれもが利用できるトイレが広がってきています」とあるが、今では多数の危険性が明らかになり、懸念の声も高まっている。
　悪用され性犯罪の温床となったり、盗撮被害が起きたりといったおそれがある。男性側からも「あらぬ疑いをかけられる」という不安の声が出ている。
　かつてトイレで悲惨な殺人事件が起こり、殺害されたのが幼い女の子であった。密室のトイレは危険な場所だ。文京区小2女児殺害事件 - Wikipedia、　熊本3歳女児殺害事件 - Wikipedia
　犯罪機会論の視点を元にした、安心安全なトイレが求められている。女子トイレを廃止？　性犯罪者が狙うのは、こんなトイレ　――犯罪を誘発するデザイン・抑止するデザイン（小宮信夫） - エキスパート - Yahoo!ニュース
　鳴り物入りでできた東急歌舞伎町タワーのジェンダーレストイレは3カ月で廃止され、男女別トイレに改修（2023年）。

p76　同性どうしの宿泊を拒否を禁じた国の対応（2018年）＊二階堂友紀記者の記事（朝日新聞）、中学校に設置された「だれでもトイレ」

教育出版

p35　LGBT、避難所における課題
P54　東京プライドパレード、「出生時に割り当てられた性」、認定NPO法人ReBit（リビット）の取り組み

　p35　避難所における課題として、高齢者・妊産婦などと一緒にLGBTが挙げられているが「特別扱いは必要ない」「被災しても、健康な成人なら復旧や支援のために体を動かす側の立場だ」とする声がLGBT当事者側からも多数出た（2024年1月の能登半島地震の際に）。
　Tは配慮が必要かもしれない。

　p52　LGBTの説明で「出生時に割り当てられた性」と記されている。
　この表現は「医師や助産師が勝手に決めた身体の性であって、本当は違う。性自認こそが絶対的に正しい」というジェンダー思想の専門用語である。
　※割り当てられた性、assigned gender at birth（AGAB）などとも。LGBT法連合会では、戸籍の性。
　※生物学的性別（sexセックス）と社会的性役割（genderジェンダー）が、日本語ではどちらも「性」が用いられ、混乱させられていることに注意。

　認定NPO法人ReBit（リビット）は、教科書にLGBTの記述をすすめるよう教科書会社に働きかけたり、ReBitの書籍の内容が教科書に採用されたりして、教育業界にかなり食い込んでいる団体。