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美術を学ぶ意味を考えてみた

僕は美術大学に通っているから必然的に美術やデザインについて学ぶ機会が多い。しかし、美術を学ぶってなんだろう?とか美術は学問として成立しているのか疑問に思うことがある。

美術はあらゆる学問の上に成り立っている

美術って単体だとものすごく薄っぺらい学問だなと僕は思っている。意味を持たないアートだったりも存在するけど、世の中の多くの美術的作品はそれぞれが学問的バックグラウンドを抱えていると思う。

つまりどう言うことかと言うと、美術を学ぶ上ではすべての学問が必要であると言うことだ。それは言い換えるならすべての教養が必要であるということ。僕はこの考えにたどり着いた。

ただ単に、「これがアートです!」と主張してくる作品よりも、哲学や数学、文学、心理学あらゆる学問的知識の基盤の上に成り立ったものの方が感覚的なものだけれど美しく神秘的に僕は感じる。

例えばレオナルドダヴィンチの絵はあらゆる学問の上に成り立っている。医学、哲学、物理学、音楽、統計学あらゆる事象が考慮されそれが所謂集合体として形を成したものだ。

最近では、バスキアなんかも有名だが、あれも単なる美術的学問の上に成り立っているものではなく社会学や政治学的な側面を覗かせている。

そんな作品や考えに僕は心からしびれる。かっこいいし。知的だ。

感覚的に物事を捉えるのはよくないとわかってはいるけれど、僕はこれが美術を学ぶ上で必要不可欠なものであることを確信している。つまり、すべての学問の上に創造的な美術的学問が成り立っているのである。



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