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野球に無知な私が、「イチロースゴイ人間」になるまでのお話。


 先に言っておくと、私は割と熱しやすく冷めやすいタイプではあるので、数日後にこの状態になっているかは分からないことを読者の方々には留意していただきたい。野球ファンならびにイチローファンの皆様には、とても申し訳ないことではある。

 先月WBCが開催され、参加国の人たちは大いに盛り上がった。私もその盛り上がったうちの一人である…と言いたいところだが、私が観たのは決勝の日米戦のみだ。それまでの試合は、「そんなに盛り上がったんなら観ておけばよかったなぁ」と思いつつ、なんだかんだ観ていなかった。

 それでも決勝戦は、ルールがわからないながらも日本人の一人として、スーパーハイテンションの状態になって楽しんでいた。「野球って面白いんだね!」という声はそこかしこで聞かれたが、私も実際にそんな印象だった。

 そんなWBC熱で日本中が盛り上がる中、私はふと、ある選手について思い出していた。

「そういえばムネリンて今何してるんだろう? 」

 ムネリンとは、野球ファンの間ではお馴染みであろう選手、川崎宗則氏のことである。私は野球について疎い割に、なぜか一時期(たぶん2010年代の初期ごろ)、なんJのまとめサイトを見ていたため、彼については異様に印象に残っていた。

 彼のことを思い出したきっかけはWBCだけでなく、ここ最近ケンミンショーに出ていたのをチラッと観ていたことも関係していた(WBC開催中にワイドショーに出ていたのは、後々知った)。

 そこでムネリンについて調べると、今では栃木で頑張っていることと、植木鉢と握手していたこと、WBCの名シーンBEST3が全部イチローだったこと、お嬢さんが左打ちになっていたことなどがわかったのだ。

 現状を知って、今も変わらず彼のイチロー愛が続いていたことに、私は実家のような安心感を覚えた(愛の特濃さには危惧すべきかもしれないが)。

 その流れで私は、イチローについても色々と調べてみた。これがイチローに対する認識を大きく改めされられるきっかけになるとは、私はこのとき露ほども考えていなかったのだ(大袈裟)。

ただひたすら美しいイチロー

美しいマイアミのビーチ

 イチローの情報は、主にYou Tubeで得ていた。再三言うが、私は野球についてはまったくの無知である。その私が、イチローのプレースタイルには釘付けになっていたのだ。

 とはいえ、過去にももちろんイチローのプレーを観たことはあったし、そのときも「すげぇ動きするなぁ」「キレイだなぁ」とは思っていたけれど、瞬間的にしか目の当たりにしていないので、ほんの一時に抱いた感想だ。今回のように、じっくり観ることなんて無かった。

 しかし真剣に観ることで、その印象はより強烈なものとなる。昨年アニメが放送された、着せ恋の五条くんにとっての「きれい」みたいな心情になったのだ。

着せ恋の五条くんとは?
「その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする」の主人公、実家は老舗人形店。
「奇麗」という言葉に特別な想いがあり、心から想ったときでないと口にできない。

 彼がバットを持った手を前へ真っ直ぐに突き出す姿を見ていると、「イチローの世界」に飲み込まれる感覚があった。数年前に開催されたラグビーワールドカップで、五郎丸歩氏のポーズが話題になったが、個人的にあれに近いものを感じる(野球もラグビーも大無知で適当こくが)。

 イチロー自身は陽気な性格と聞くが、彼のプレースタイルからは孤高さやアンニュイな雰囲気が漂っているように感じられる。そういったイメージを持たれていたのもあって、彼はクールキャラを演じていたという話もどこかで目にした。事実であれば、サービス精神旺盛な人なんだなと思う。

昂ぶった想いが行き着いた先に描いたまんががコレである

 鳴瀬名義のSNSのアカウントを作るのはいいが、何も出すものがなくてどうしようかと思っていた最中、「もういっそ今(自分の中で)アツいイチローの話題でいいんじゃないか」と魔が差して、ついこんなものを描いてしまった。WBCの話題に乗り遅れたせいか、ハッシュタグを付けても反応がなくて咽び泣く羽目に(反応があっても罪悪感で逝くが)。

 とりあえずこの記事が初投稿となってしまったが、生ける伝説のイチローの話題を出すならもっといい話あるだろとツッコまれる気はする。

 だが許してほしい。私は「大嫌いと言われたら、ゾクゾクしますよ、僕」と言い放ったイチローが性癖にエグい刺さり方をしたので、多分こんな偏った見方しかできないことを。
※参考:おしえて!イチロー先生

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