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マンモスの絶滅理由はヒト? 「冷凍マンモス」から始まった驚きの復活プロジェクトって⁉【図鑑GET!絶滅動物】


氷河期を代表する動物、マンモス。

日本の北海道にもケナガマンモスが住んでいたとされており、人と密接に生きた絶滅動物として有名ですね。
今回は、『角川の集める図鑑GET! 絶滅動物』より、コラム「マンモス大研究」の一部を抜粋してご紹介します!

この記事を読めば、今日からあなたもマンモス博士です!



そもそもマンモスって?

マンモスといえば、氷河期に生息していた、毛深く牙が大きなゾウのような動物を想像すると思います。彼らはケナガマンモス(ウーリーマンモス)と呼ばれる、現在もっとも広く知られているマンモスで、氷河期の寒さから身を守る長い毛と、長くて曲がった牙を持っていました。

地球全体が寒くなる氷河期では、からだを大きくしたり長い毛を生やしたりすることで、寒さに耐えられるからだを獲得していったのですね。


マンモスの絶滅理由はヒト?

氷河期の頃、人類がマンモスを狩って生活していたのは有名な話です。
大きなからだのマンモスからは、食料となる肉がたくさんとれました。
また、骨や牙を利用して家をつくったり、寒さをしのぐため長い体毛や皮を衣服の材料にしたりしていました。

このように、氷河期の人類の生活にはマンモス狩りが欠かせなかったことから、マンモスは人類が狩りすぎたせいで絶滅したと言われることが多いのですが、じつは、マンモスが絶滅した理由は明確にはわかっていない、というのが専門家の見解です。気候の温暖化に耐えられなくなった説、人類にたくさん狩られた説、その両方が原因という説など、まだまだ議論が続けられています。


氷漬けで発掘「冷凍マンモス」とは

近年、シベリアの永久凍土がとけ、その中にとじ込められていた、 肉や皮が残るなど生きていたときの姿をよくとどめたマンモスの死骸が数多く発見されています。

これは、死んだマンモスが腐る前に凍り、永久凍土にとじこめられ凍ったまま保存されることで、からだの水分が抜け、ミイラのようになるからです。

そして、最新の生命科学では、このような状態の良いマンモスの死骸を利用して、驚きのプロジェクトが進んでいるのです!


驚きのマンモス復活プロジェクトって⁉

1990年代後半から、マンモスを現代によみがえらせようとする驚きのプロジェクトが進んでいます。日本の近畿大学のプロジェクトチームは、保存状態がいいマンモスの死骸から細胞を取り出し、分析することで、マンモスを復活させる方法を探っています。

マンモス復活への道すじは、マンモスの細胞核の情報を集め、人工的につくったマンモスの卵子と精子から受精卵を作り出し、それを人工的に育てることでマンモスの赤ちゃんを誕生させる、というものです。

2010年にシベリアの永久凍土から発掘されたケナガマンモスの死骸「YUKA」の細胞も、この研究で使われています。
近畿大学では、今後も新たな技術を磨き、プロジェクトを続ける計画です。

また、2021年にはアメリカの「コロッサル」という企業が、ゾウの細胞にマンモスの遺伝子(DNA)を入れて、マンモスの特徴を備えた新しいゾウを生み出す計画を発表しました。

本物の生きたマンモスが見られる日も、そう遠くはないのかもしれません!


続きは『角川の集める図鑑GET! 絶滅動物』で!

今回のコラムは、『角川の集める図鑑GET! 絶滅動物』より抜粋してご紹介しました。
『角川の集める図鑑GET! 絶滅動物』では、現代では見ることのできない変わった見た目の生き物や、今も身近にいる生き物にそっくりな生き物を約340種掲載!
また、子どもたちの知的好奇心をかき立てる特集コラムもたくさん。生き物の進化の過程をたっぷり解説する「進化ストーリー」や、ミニコラム「絶滅ストーリー」では絶滅の原因となったエピソードを紹介。「ヒト」の誕生や、人間の活動と動物の絶滅の関係も学ぶことができます。

また、本図鑑は無料のWEBサービス「GET!+(げっとぷらす)」といっしょに遊ぶことで、より楽しく、より理解が深まります。「GET!+」ではデジタルカード100枚が無料で見られるだけでなく、スマホのカメラ機能で図鑑の紙面を読み込むことでカードを追加することもできるから、いつでも持ち運べるデジタル図鑑として楽しめます♪

ぜひ、『角川の集める図鑑GET! 絶滅動物』をチェックしてみてくださいね!

『角川の集める図鑑GET! 絶滅動物』
監修: 高桑 祐司
【定価】2,420円(本体2,200円+税)
【発売日】2022年11月16日
【サイズ】A4 変形判
【ISBN】9784041128701

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