心と体の美しさ

『整形美女』
姫野カオルコ

タイトルで衝動買いした小説。
驚くべきことは、この小説が7年前のものだっていうこと!
今は、美容整形ブームがきていて、若い女の子は、けっこう気軽に二重にしちゃったり、していると思う。
中学生でも整形しているというのをTwitterでみたことがあって、
それには正直どうかなとか思っちゃったけど。
私は整形に対してそんなにマイナスイメージはない。
なんなら、コロナウイルスがまだ地球に遊びに来る前は、
韓国に行って鼻を高くしたいとか思っていた。

この小説は、基本的に美容整形反対というポジショニング。
というか、美容整形外科に対する批判、というべきだろうか。
美容整形をした二人の女性と、良心を持った一人の優れた外科の三人が
メインキャラクターとなっていて、
整形をした女性たちののちの人生を描いている。

私は、あんまり小説に、著者の目的をはっきり求めないタイプなのですが、この小説を読んでいると、意識しなくても「著者が伝えようとしていること」がひしひしと伝わってくる。

・美容整形外科批判
・日本の女性イメージ

特に日本の女性イメージに対する見方がすごくはっきりしてる。
おしとやかで、何を聞いても「はぁ」「えぇ」「あら」でしか返答できない。清潔感のある不潔感 。

正直すごくコンサバティブな考え方のように感じたけど、
確かにこの5年間くらいで、そういう性の考え方がすごく変化したので仕方がないという気もする。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?