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5分で分かる欧州放浪記!ルーマニア、モルドバ編

前回までのあらすじ

セルビアからルーマニアへ!と思い描いていた旅の予定は大きく変わり、セルビアからブルガリアを抜ける事になった夜舞。ソフィアから始まる遊牧民の国ブルガリアを斜めに抜け、ドナウ川を超えた先にあるルーマニアへと足を進めた。季節は夏時間も終わりいよいよ冬到来。果たして雪の降る前にブルガリアへと戻る事ができるのか?

いよいよ欧州放浪記も最終局面。夜舞の旅がまた始まる。

こんにちわ、冒険者の夜舞です。今回はハンガリーの隣でウクライナの南にある国ルーマニアとルーマニアから分かれたモルドヴァへとやってきました。ルーマニアと国旗も似ているモルドバな訳ですが、実態は似ていると言えば似ているし、ぶっちゃけロシアだよな…ここって思いもあります。
こういうのはやっぱり行かないと分からないものであると思うばかりです。
と、いう事でルーマニア、モルドバ編です。

ルーマニア

セルビアから入ろうかと思ってましたが、結局ブルガリアから入ったルーマニア。
お陰で内陸部からモルドバ国境、そして黒海まで移動することができて大満足の日程となりました。
ルーマニアはシェルゲン、ユーロ加入間近って事で明らかに旧ユーゴの国よりハンガリーなどの中欧系の国にシステムがよく似ていました。ほぼクレジットカードが使える所とかスーパーのシステムとかです。なので非常に快適に過ごすことがができましたし、それでいてきっちり独自文化を国として保有しているって言うのは面白い国であったと思います。

特に西と東で文化圏が完全に別物なのに仲良くやっているって言うのは興味深い国であると感じまさか。

是非ともまた機会があったらドラキュラ関係の場所とか北の方のウクライナ国境の地域にも行ってみたい国であったと思います。

と、言うことで各街紹介。

ブカレスト

ドナウ川を超えてやってきたのは平原の中にある街ブカレスト。かつては小パリと呼ばれたのも昔の話で、社会主義時代にいろいろあって今ではおしゃれとは程遠い街…になったと聞いていましたが、別にそんな事は特になく普通におしゃれな街であったと思います。
世間の人たちのおしゃれの基準が高すぎるんですよね。戦争で荒廃した街を作り直した所と同じようによっぽど社会主義時代の思い出を消したいんだろうな…って言うのを町中至る所から感じて悪くはないけど、歴史修正の匂いを感じてちょっと思う所がないでもないです。
それでも他の欧州の街に比べて遜色ないのでなかなか行ったら楽しめる街ではあると思いました。

おしゃれな音楽堂。

ブラショヴ

ブカレストから電車で約2時間30分。平原のブカレストから山脈を超えてたどり着いた標高600mの山中にある都市ブラショヴ。街がドイツとかハンガリーの匂いが非常に強くルーマニアもここまで来るとそっち方面の文化圏なんだな…って思わせる街でした。
まぁ普通にドイツから入植した人達が作った町だからそりゃそうなわけですが、一歩門の外に出てルーマニア人の集落の方に行ったら明らかに街の様子変わって一粒で二度おいしいと感じさせてくれる面白い街でした。秋だから山が紅葉していてきれいって言うのもありますしね。

街の中心にある明らかに正教会ではないでかい教会

シギショアラ

丘の上にある川沿いの城壁都市って言うなんならはいはい、いつものパターンね。って言う感じの都市なんですけど、それだけで片付けるには惜しい非常にきれいな街でした。
上から見るとバルカン半島っぽいのに近づいて見るとドイツっぽい感じと言い、結構見飽きたって思った街並みがまだこう言う感じも残っているのかって思わせる街並みと教会で個人的にはルーマニアやるじゃんってなる街でした。

丘の上の教会から見る街。山の中の赤い屋根だけでないのが印象的。

シビウ

シギショアラから電車でなんと2時間30分。え、そんなに電車でかかるの?って思った街シビウ。
この位置にあるのに典型的なドイツの街そのもの。ドイツでちょっと小さな町大体こんな感じだった!!って懐かしい気持ちにすらなりますが、それでも正教会の建物がドーンとあったりするのでやっぱりドイツっぽいだけでルーマニアなんだなって感じさせてくれて面白い街でした。周りの城壁は正直エストニアのタリンみたいだって言うのもポイント。

街の中央の広場。右の教会があまりに存在感を主張しまくってました。

クルジュ・ナポカ

シブウからバスで3時間30分。まぁ休憩時間抜いたら2時間30分ぐらいなんじゃないかなーって思うような距離でしたが、このトランシルヴァニアの中心都市という事で真ん中にあるあまりにでかい教会がその存在を主張している訳ですが、それ以外にもでかい教会が四方八方にあってルーマニアすげぇなとなります。街もドイツっぽいというよりはハンガリーっぽい街ですし、シビウの典型的なドイツの街と比較するとその差は結構目立つのではないかと思いました。

丘の上から見る街。真ん中のでかい教会以外もかなり教会があるのが印象的。

ヤシ

モルドバ国境にある街ヤシ。もちろんヤシって言っても南国植物は何の関係もなく、iasiって書きます。外国語難しい。

その話は置いておいて街そのものは妙にパン屋が多かったし、日曜日って事で至る所の教会でミサやってましたし、庭にいる人まで参加していて宗教色の強い街でありました。

郊外の丘の上の教会といい、なかなか面白い街であったと感じます。

街の中心にあった文化宮殿。

ガラツィ

ヤシが北の国境だとすると、南のモルドバ国境がこのガラツィ。ヤシから行かなくてもこのガラツィからでもモルドバに行けます。
それどころか目の前のモルドバを抜けた先がもうウクライナだからウクライナにも行けます。
ウクライナは…時期が悪かった以上仕方がありません。
で、ガラツィという街はあのドイツ付近からずっと流れているドナウ川がいよいよ黒海という海に出るための最終地付近!
と、いう事でドナウ川が街の横を流れていますが、着いたのが夜な上に朝は濃霧で全く何も見えなかったので本当にあれがドナウ川であったのか分からないというような感じになってしまいました。
街そのものについても特にコメントなし。すべては濃霧がいけない。何も
見えなかったし。

街の横を流れるドナウ川…のはず。地図上はそうなっていたし

コンスタンツァ

黒海沿いにあるルーマニアの有名積出港にして街の歴史はなんとギリシャ時代の植民地にまでさかのぼるというまじものの古都市。もちろん黒海に面しているので目の前は海ですし、その海の近くにギリシャの遺跡やローマの遺跡がそこらへんに転がっています。
その上、明らかに歴史のある教会にモスクまであるっていう昔からある中心付近の街ってスゲーなと改めて感じさせてくれる街でした。

海沿いなのでやはりビーチもあると言うのもポイントですよね。やっぱり。

明らかに古い教会の前に更に古いギリシャ時代の遺跡があるというどんな街だよ!って町でした。

モルドバ

ヨーロッパ最貧国の異名を持つモルドバ。ヨーロッパ最貧国至る所にあるよなーって思いますが、世の中そんなもんです。
ヨーロッパ最貧国の異名に相応しいかは不明としてキシナウですら道ガタガタで、国内を結ぶ道路も大体ガタガタ。

お金ないっていうのがちょっといただけで分かります。
国内のほとんどは農地で第二次産業の匂いはほとんどしませんし、レストランも他の国に比べると少ない。
それでいて黒海周辺ではロシア系住民が暴れている訳ですから大変な国であると思わずにはいられません。

それでも悪い国ではないので、ウクライナがもうちょっと落ち着いたら発展の目はあるんじゃないかなとは思いました。

次いつ来るかはわかりませんがいつかもっと良くなっていることを祈ります。

と、言う事で各街の詳細。

キシナウ

モルドバの首都キシナウ。
モルドバそのものがルーマニアのモルドヴァの一部を切り取った国なので正直歴史的な何かとかそう言うものはあまりありませんでした。
ありませんと言うか、なんかあったかな?って思うぐらい首都としては何もないような街でしたね。
それでもティラナよりはマシってレベルではありますし、近くに湖もありますから生活するには悪くないとは思います。
まぁ僕なら素直にヤシに行きますけど…

街の中央にある凱旋門。

コムラト

キシナウは行ったし、ルーマニア戻ろうかと思いましたが多分もう2度とこの国来る事ないだろうなと思ったので、一泊してみました。
と、言う事でキシナウから2時間の距離にある街コムラト。
真ん中にでかい金色の正教会がある以外本当に何もなかった。
街そのものもちょっと行ったら羊飼いが羊を連れていたってぐらい小さい街でした。

街の中央にある黄色に金色って事で目立つ教会。

カグル

ヤシに戻るのもなーって事でルーマニアへの出口を探した結果、この街からガラツに抜けるバスがあるって事でやってきたルーマニアモルドバ西の国境沿いの街カグル。
めちゃくちゃ街の中至るところに団地がある典型的な社会主義な街でした。
街そのものはコムラトよりは発展してましたので、国境沿いって言うのは大きな要因であると感じる所です。

街のはずれにあった教会。こちらは外壁が白

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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冒険者の夜舞でした。

次回はアジアのトルコ編。

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