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できること、できないこと、できなくてもいいこと


「できない」と「やらない」は違う。

そして「できない」ことも「やらない」ことも
別に悪いことではないんだよね。

だけれど、なんとなく人には言えないことが多い気がする。

恥ずかしいような
情けないような
ちょっと隠しておきたい気持ちになる。


そんな「できないこと」を知る機会って
なかなかないと思うので
新鮮な気持ちになったヨシタケさんの本。

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「あぐらで座ることができない」
「遠出ができない」

そんな人から見ると
「え、そんなこと?」
となるくらいの
身近な人以外には迷惑にならない程度のことだけれど

本人からすると
できないことが恥ずかしいとか情けないとか、
できたらいいのにっていうようなこと。


人のできないに触れてみると
自分のできないことにも気になってしまう。

じっと座り続けることができない。
長時間寝ることができない。
マメに連絡をすることができない。

できないことを見つけることって
実は案外難しい気もしてきた。
できることの反対ができないことになる訳でもない。

いろんなことができるとは思わないけど
できないことも案外ないような…
やったことがないことや、やらないことはあるけれど
実際やってみた結果、「できない」と断定することって難しいかも。

うまくできない、とか
それほど得意じゃない、とか
そういうことはあるけれど。



ヨシタケさんの本は
深刻になりがちな「死」というトピックも
明るく向き合うきっかけをくれる。

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死んだ後にどんな天国にいきたい?の想像を巡らせた話。


自分の偏見や凝り固まった視点に
気付きをくれる本。

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なにか悩んだ時やこうなるかも…と落ち込んだ時に
「それしかないわけないでしょう」は呪文の言葉。

1枚のタオルでも巻き方、使い方はこんなにある。

右下の巻き方なんて、どういうことなのって思うけれど
意味が分からない=間違いでもないんだもの。


全部絵本仕立てなので、さくっと読めて
ふふっと笑えて、時にはほろっと泣けたり。

気持ちが疲れた時には特に、ヨシタケさんの本に気持ちが救われる。

これからも読んでいきたい作家さん。


「できないこと」
「やらないこと」
それだけじゃなくて

「できること」
「これからもしたいこと」
いろんな要素でできあがっている自分だから
"できる"も"できない"も大切な要素なんだなぁ。



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