悲しさだけに、こころを奪われないで

毎日、悲しいお知らせが届く。

耳をふさいでも届いて悲しい知らせに、気持ちもどうしても沈んでしまう。
影響力も大きくて、悲しさが溢れていく。先の見えない状況に不安にもなる。

毎日、無意識のうちに数えている「悲しさ」。

その無意識に集めた悲しさが、少しずつ気持ちを暗くしていく。
苛立ちを覚えたり、むなしさを感じたり。
悲しみのど真ん中に存在しているような気持になる。そして、もがくほどに抜けられなくなるような、そんな感覚になっていく。

だから今だからこそ、意識的に「楽しさ」や「喜び」をひとつでも数えてみよう。

目の前にある出来事や感情が大きかったり目立つものであればあるほど、どうしても視線も感情もそちらに向いてしまう。
むしろ、感情の落差がある分余計に悲しくなってしまうことだってある。

それでも笑えることもあれば、こころが綻ぶことも人生の中には確実にある。

悲しさだけを背負って生きていくのではなくて、寝る前に1つでも楽しかった出来事が頭をめぐる時間が訪れますように。