超アツい!?中東でも愛されるヨックモック!
突然ですが「世界のYOKU MOKU」第1回をお届けします!
実は、ヨックモックは日本だけでなく世界7か国で展開しています。世界中の皆さんにどのように楽しんでいただけているのか、その様子をお伝えするシリーズです。
記念すべき初回は「中東」!ヨックモックの海外展開担当の二人にお話をお聞きしました。
ドバイは暑いor超暑い!
― お二方は、ヨックモック海外展開の担当として、どのようなお仕事をされているんですか?
安藤:私たちの部署は、中東・香港・台湾・シンガポールの展開を手掛けています。私は主に中東と香港の担当で、現地パートナー企業とやり取りをしながら進めています。
飯塚:私は、安藤さんともう一名のサポートをしながら、展開国別の戦略を立てる仕事を担当しています。
― 今回は「中東」のお話を聞かせてください!お二方は現地視察もされたそうですね。
飯塚:今年の3月に訪れたのですが、とにかく暑かったです(笑)。現地の方にお伺いしたら「今はまだ”暑い”時期だからマシだ」っておっしゃっていたんですよ。中東には暑いか、超暑いしかないんです(笑)。
全員:(笑)。
安藤:ドバイの「超暑い」は45℃越えの日もあって、日本よりもさらに暑いので、外を歩けないほどなんですよ!
― そんな暑〜い中東でヨックモックが楽しまれていること、知らない方も多いと思います。
飯塚:2022年ドバイの再出店を経て、U.A.E.に3店舗、バーレーンに2店舗を運営しています。
― へー!
安藤:中東はイスラム圏なので戒律でアルコールを摂らない方が多いんです。代わりに、甘いもので気分転換される文化が根付いているので、お菓子の需要が高いんです!
中東への進出と撤退。そして再チャレンジ!
― 先ほど「再出店」とおっしゃいましたが、以前にも出店されていたんですか?
安藤:順を追ってお話ししますね。出店する以前から、中東圏ではヨックモックの認知度が比較的高かったんです。
ビジネスパーソンが日本からの手土産として私たちのお菓子を選んでくださったことで、自然と中東での人気が高まったようです。
飯塚:私たちも意図していなかったので驚きました。中東の方が日本にいらした際に「すごく美味しかったから買って帰りたい」という声を聞くようになり、中東での人気に気付いたんです。そういう背景もあって、2012年に当時の現地パートナー企業から熱烈なオファーをいただき、アブダビに出店しました。一気に店舗数も増え、売上も順調でした。最終的に2017年に撤退するまでに、カタールやオマーンなどの周辺国も含め、30店舗近くまで拡大したんです。
― かなりの店舗数ですね!好調なのに、なぜ撤退されたのでしょうか?
飯塚:非常に順調な反面、拡大スピードが早すぎて、私たちが大事にしているブランド価値「人と人とのつながり」が伝えきれなくなってしまったためです。
安藤:中東に限らず、私たちが一番大事にしているのは、ブランドの持つあたたかみや、思いの部分です。商品だけを届けるのは、私たちの理念と異なるので、撤退すべきと判断しました。
― 急速に拡大していたのに、見事な経営判断ですね。
安藤:撤退はしましたが、ヨックモックと中東の相性がいいという実感はありました。
― どのようなところで相性がいいと感じられたのですか?
安藤:中東では、家族や友人とワイワイ集まる文化が根付いています。人が集うシーンで、ヨックモックのお菓子が「人と人とをつなぐ」手土産や贈り物として利用される実績も多くありました。
改めて出直したいと検討していたところ、新たな現地パートナー企業と出会い、2022年に再出店することになったのです。
飯塚:現地でも、待ち望んでいただけているお客様の声も多くありました。再出店が決まった直後から「いつオープンするの?」とたくさんの連絡をいただいて、待ち望んでくださっていたんだなと実感できました。
― それは嬉しいですね!再進出後はいかがですか?
安藤:出店する際に、その土地の文化やライフスタイルをきちんとリサーチしながら進めています。私たちの思いを伝えるため時間と手間をかけながら、丁寧に広げられていると思います。
飯塚:例えば、ドバイはコーヒーやカフェの文化が根付いているので、現地の方々の日常に馴染むようにとカフェも併設したんです。
― へー!カフェ!どのようなお客様がいらしているんですか?
飯塚:とても大きなモールの店舗なので、お疲れになったお客様が休憩してくれたり、商品をお包みする間にお待ちいただいたりしています。
― なるほど!現地に馴染むための工夫でもあるんですね。
飯塚:運営は大変ですが、休憩されたお客様がお菓子を買い求めてくれたり現地の皆さんにも楽しんでいただけていると思います。
ドバイのヨックモックはラグジュアリー!
― 現地では「日本ならではのお菓子」として認知されているんですか?
飯塚:皆さんの日常に溶け込むよう展開しているので「日本ならでは」とは認知されていないと思います。純粋に、緻密に計算し尽くされたお菓子を「新しくておいしい!」と思っていただけています。
― 純粋にお菓子として楽しんでいただけているんですね。
飯塚:繊細な技術力は日本ならではだと思うので、結果的に「日本らしさ」が価値になっているのは誇らしく思います。
安藤:桐箱を使ったものや、風呂敷を使ったラッピングなど日本らしさをアピールする商品も取り扱っています。
― どのようなブランドとしてご利用されているんですか?
飯塚:日本では親近感あるギフトブランドとして認識されていますが、海外では比較的高級なブランドとして認識されていると思います。クッキー類は日本でつくられたものを輸出しており、販売価格は日本のおよそ3倍の設定なのです。
安藤:特にドバイのモールでは、ラグジュアリーブランドと横並びで出店しているので、日本のヨックモックに比べるとかなりハイエンドな印象だと思います。
飯塚:日本の百貨店では「お菓子売り場」エリアの一部で展開していますが、中東はモール全体の作りからして違うんです。独立した店舗として、ゆったりしたスペースで、ディスプレイも日本とは違う工夫をしています。
安藤:これがドバイの本店です。シガールタワーがあったり、豪華なディスプレイをしています。
― シガールタワー!
安藤:ドバイには「トレーアレンジメント」という、日本にはない豪華な商品があるんですよ。
― わー!すごい…!
安藤:トレーは、タワー型になっているものもあれば、平らなものなどいくつかの種類でご用意しています。価格は高いものだと約10万円します。先ほどお話ししたように、集うシーンに合わせて、豪華で場を盛り上げる手土産として需要があるんです。
ベビーシャワーという、出産を控えた妊婦さんや出産を祝うために開催するパーティーも文化として根付いています。そのシーンに合わせた商品もご用意しています。
― とにかくゴージャスですね!
飯塚:ラマダンの時期には、ランタンと月をあしらった特別なパッケージをご用意しています。
安藤:あとは、日本は建国記念日ってそこまで盛り上がる文化ではありませんが、中東では「ナショナルデー」といって、街中が国旗のカラーで溢れてお祭りになるんですよ。それに合わせて、ヨックモックの店舗も国旗色の風呂敷をディスプレイしたり、お祝いムードを演出しています。
中東でも愛されるシガール®と、味わいのローカライズ。
― 現地でも「シガール®」が人気なのでしょうか?
飯塚:中東に限らず、「シガール®」はどの国でも愛されています!中東は、ナッツ類を好む方が多いのでスライスアーモンドをのせた「ビエ オザマンド」が人気です。「バトー ドゥ ピスターシュ」という、ピスタチオを使った、中東限定商品もあるんですよ。
― 食べてみたい…!日本の商品とは味わいも変えているんですか?
安藤:クッキーは、ヨックモックらしい優しい味に仕上げていますが、カフェで提供しているメニューは現地の皆さんに楽しんでいただけるようローカライズしています。少し甘めの味付けで、ボリュームもたっぷりなんです。
― へー!
安藤:例えば抹茶のティラミスのケーキは、抹茶の風味を楽しんでいただきつつ、チーズのまろやかな味を強く、見た目も華やかに仕立てました。中東のお客様は抹茶の苦みに慣れていらっしゃらないので、濃さを調整しています。
飯塚:日本のお客様からすると「もっと抹茶の風味が欲しい!」と思われるかも知れません(笑)。現地では、ご好評いただいていますね。
― 現地でしか食べられないのが悔しいです(笑)。
文化の違いを乗り越えて、”あたりまえ”の存在になりたい。
― 海外での展開ならではの大変なこともあるのでしょうか?
安藤:U.A.E.では、現地で働かれている外国人とのやり取りが基本です。なので、あまりイスラム圏ならではの障壁はないですね。
飯塚:宗教上の理由から、アルコールが入っている商品の取り扱いにはかなり気を使いますが、ヨックモックのお菓子はほとんどアルコールを使っていないので、あまり障壁はないと感じます。
― イスラム圏だと、ラマダンの影響はありますか?
飯塚:ラマダン中に現地を伺ったのですが、国によっての差はありましたね。ドバイは、観光が主要産業なので考えていたよりも海外の人に対してはオープンな雰囲気で、観光客は日中も自由に飲食できました。一方、バーレーンは比較的観光客が少ないため、日中の人目のあるところでは私たちも水分補給ができないくらいでしたね。
― 差があるんですね。
安藤:やや脱線しますが、イスラム教では、婚姻外の男女の接触が制限されるので、男性しかいないお店と女性しかいないお店が分かれる傾向があります。お店側が男性オンリーなどと定めているわけではないのですが、自然に店舗ごとに男女が分かれていたんですよね。
飯塚:女性は黒い衣装を身につけていらっしゃいます。一方男性の衣装は白いので、男女が分かれていることがパッと見て分かるんです。文化の違いを感じて興味深い景色でしたね。
― へー!これから中東に関しては、どのように展開していくんですか?
飯塚:何度も足を運んでいただけるお客様もいる反面、まだまだヨックモックを知らないお客様もいます。「クッキー」といえばアメリカンなクッキーを想像されてしまい、シガールを見てもクッキーとして認識されないんです。何屋さんなんだろう?と、きょとんとしたまま通り過ぎられてしまうことも多くて…。ディスプレイなど工夫していますが、日本と同じ方法では伝わり方が弱いように思いました。
― なるほど!
飯塚:缶に入ったギフト用クッキーってまだまだ中東では珍しいんですよね。現地の菓子ギフトといえば、チョコレート・デーツ(ナツメヤシの実)・アラビア菓子の3つをイメージされる方が多いので、ここにヨックモックも並べたらいいなと思います。
安藤:”あたりまえのギフトブランド”として日常に溶け込めたらいいですよね。
飯塚:私たちの思いが伝わってこそ、そうしたブランドとして認めていただけるのだと思っています。
― 楽しみにしています!
ヨックモックの思い出。
― ヨックモックの思い出があれば教えてください!
飯塚:小さい時に「おばあちゃんの家に行くと、チョコの四角いクッキーを食べられる!」って思っていました。それがヨックモックのお菓子だったんです!就職活動の時にも、お菓子がもらえるかな…ってヨックモックの説明会に参加しました(笑)。
全員:(笑)。
安藤:私は、幼少期をアメリカで過ごしたのですが、現地の友人と食べて盛り上がったことが忘れられません。「すっごいおいしい!こんなおいしいの教えてくれてありがとう!」って言われたのを覚えています。
― すごい!世界にヨックモックを紹介する、今のお仕事とつながるような体験ですね!
飯塚:すごいかっこいいエピソードでずるい(笑)!
全員:(笑)。
「世界のYOKU MOKU」中東編はいかがでしたか?
おいしいものは国境を越える!ということで、これからも世界のあちこちで愛されるヨックモックについてお伝えできればと思います!続けられたらいいな〜ということで…皆様の「♡」をお待ちしております(笑)。
(おわり)