IR資料・目標設定に学ぶ求められる自分と抱負

 ちょうど仕事についての文章を綴った2日後に、こちらの企画が始まりました。

 私が先日書いた以下の記事では、「いつも通りの自分で乗り越えていくために心がけ」るとよさそうなことを、私より若い方に向けて書きました。経験談を交えつつ、どちらかというと私や私の後輩を反面教師にして、幸せに社会人生活を過ごしてほしいという願いを込めて、「心がけるとよさそうなこと」を書いています。

 今回は、私自身が「仕事で大切にしたいこと、いつも通りの自分で乗り越えていくために心がけたいことや、春に掲げたい仕事の抱負」を綴ってみたいと思います。

①全社会議とIR資料で知る会社・部署の方針と役割

 私は、2ヶ月前から今の会社で働き始めました。転職者であり、業界は違えど経験者採用ですので、即戦力が求められます。とはいえ、他業種であり、仕事のやり方も違うため、上司や先輩方に一つ一つ懇切丁寧に教わりながら、一人前になる努力をしています。
 2週間ほど前に、入社して初めて全社会議というものに参加しました。私の会社は50人未満の小さな会社なのですが、東京、大阪、福岡の事業所の社員全員が1つの会議室に揃いました。電話やオンライン会議、メール上でしかお話ししたことのなかった方とも初めてお会いでき、丸1日みっちり会議に参加しました。
 その会議では、自社の各事業と売上、今後の展望、各部署の社員の仕事内容などについて各部署の担当社員より報告され、私のような新入社員には大変勉強になる、有意義な1日でした。そこで、自分の所属する部署の役割、位置づけも学びました。具体的な売上も知り、身の引き締まる思いでした。
 会議の締めくくりに、取締役より「自社のIR資料を、ぜひ時間を作って読んでください。」と言われました。日々の業務に慣れることにいっぱいいっぱいの私でしたが、先日ようやく目を通すことができました。昨年簿記を学び、簿記の知識が直接仕事に生かされることはないものの、日々飛び交う用語や経理の方の日報の内容がわかるようになり、入社前に有価証券報告書も読み、少しだけわかるようになってうれしく思っていました。そんなこともあり、IR資料には興味がありました。
 このIR資料とはなんでしょう。

IR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績、今後の見通しなどを広報するための活動を指します。

SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」(2023.4.8閲覧)より
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/i/E0034.html

つまり、株主や投資家への、自社の数字に関する広報資料ですね。
 実際目を通してみて、全社会議で伺ったことが視覚的によくわかりました。全社会議でしか知り得ないオフレコ内容もあるのですが、しっかり現状と展望が示されており、全社会議だけではわからなかったことも知ることができました。有価証券報告書と異なり、株主向けに概要がグラフや端的な文章でわかりやすくまとめられているIR資料。もし自社で作られている場合は、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。とてもためになると思います。IR資料はなくとも、自社ホームページの「会社概要」「事業内容」のページに掲載されていることもあります。妹の会社はそうでした。
 また、自社で作られていなくても、興味のある会社のIR資料を読むのは意外と面白かったりしますよ。こんな賞もあるそうです。

 ためしに昨年IR優良企業大賞の「アサヒグループホールディングス」のIR資料(決算プレゼンテーション資料)を見てみると、参考になるかもしれません。

②現場で知る自社メイン事業

 ①の会議に臨む2週間前に、自社メイン事業の現場に研修を兼ねて手伝い要員として伺いました。私の仕事とも密接につながる仕事ですが、現場に出ることは少ないため、実情を知る貴重な経験になりました。
 文字や話でしか知らなかった現場を目の当たりにし、また、実際に一部の仕事を経験し、クライアント様や利用者様の生の声、様子を伺えた2日間。この現場に関わらないままでは、私の仕事でのやり方も違ったと思いますし、現場とかけ離れた実情にそぐわない仕事しかできなかったかもしれません。現場の方々とは同じ事務所でお話しするものの、実際に現場に出て仕事されるお姿を初めて見て、改めて素晴らしいお仕事であり、お一人お一人が職務を全うされる様子に感銘を受け、また初めて食事をご一緒して仲も深めることができました。

③目標設定で向き合った求められる自分

 現場を知った直後、全社会議の前に、人事考課のための「目標管理シート」の提出を求められました。前職では人事考課基準が不明瞭で面談や書類提出などもなかったのですが、現職では半年に一度、目標管理シートの内容、直属の上司へのヒアリングをもとに面談し、人事考課が行われるとのことでした。
 具体的には、会社に対する部署の経営戦略があり、その戦略に対する部署の役割を確認し、部署内での自分の役割・主な担当業務を洗い出して課題を把握し、課題解決の達成に向けての具体的な目標、達成方法(何をいつ、いつまでにどのように行うか)、スケジュール(期間と日程)を決めて、面談までの期間その目標を意識しながら仕事に取り組みます。面談の時期に振り返りを行い、面談で反省と今後の役割、目標などについて相談し、評価してもらうことになります。
 今回は初めてということで、直属の上司、さらに上の人事考課をしてくださる上司から、同期入社の方と一緒に説明を受けました。その後、直属の上司から面談期間までの業務内容とスケジュール、私に期待することを伺い、たたき台を作成して直属の上司に提出し、添削して承諾いただき上の上司に提出しました。
 私が今行っている仕事についてはもちろん、ゆくゆく任される予定の仕事についても伺い、入社時の2回の面接より具体的に、自分に求められることが明らかになりました。今はとにかく日々の様々な業務、使用ツール、自社文化に慣れることでいっぱいいっぱいです。毎日手帳やノートにスケジュール、タスク、教わったことをぎっしり書き込み、自分用マニュアルやチェックリストを作りながら、求められる自分に近づけるよう努力したいと思います。

④私が大切にしたいこと

 私が大切にしたいことは、自己研鑽に励むこと、クライアント様や利用者様、他部署の方々の要望にできうる限りお応えすること、良好な人間関係を築くこと、無理をしないことです。
 自己研鑽については、新人の今はもちろん、慣れていっても気を緩めずに改善を怠らず、スキルアップしていきたいと思っています。いろんなところにアンテナを張って、みなさんから教わることを吸収し、なりたい自分に近づきたいです。直属の上司は5歳しか変わらず、今年で入社5年目とのことでした。5年後の自分が上司のようになれているとはとても思えませんが、1日も早く戦力として期待してもらえるよう、無理のないペースで励みたいと思います。
 要望の実現については、無理はせず、でも安易に妥協もせず、コミュニケーションをとりながらよりよい落としどころを見つけて叶えていきたいと思っています。私の部署の仕事は、会社全体で見ると利益率は高くありません。しかし、直接クライアント様から仕事をいただくだけでなく、様々な部署のサポートをできる仕事でもあります。クライアント様、他部署の方々に喜んでいただける仕事をするよう心がけたいです。
 人間関係については言わずもがなですね。部署内はもちろん、他部署の方々との連携を図りながら、職務を遂行していくつもりです。

⑤今春の抱負

 まずは、今メインでお任せいただいている2つの案件を無事に終わらせることです。どちらも夏前くらいに終わる予定で、ひーひー言いながらもやりがいを感じてがんばっています。たくさんの関わられるみなさんが、同じゴールに向けて、立場は違えどよりよくしようと同じ方を向いているから、がんばれています。時に議論を戦わせたり、長時間の打合せに及ぶこともありますが、案件を無事に終わらせられるよう、最後までがんばりたいです。
 次に、少しずつでも仕事に慣れて残業を減らしていきたいです。もともと要領の悪い私。人一倍、慣れるにも、同じ仕事をするにも時間がかかってしまいます。その分ミスは減らす努力をしていますが、年齢も重ねて残業がしんどくなってきましたし、翌日のパフォーマンスも落ちます。経費的にもよくないですし、残業を減らす努力をしていきたいですね。上司が一生懸命部員の残業を減らすべく、採用活動、スケジュール管理、他部署との調整をがんばってくださっているので、私自身も努めたいです。
 最後に、まだ関係を築けていない方々とも、少しずつ歩み寄って適度な人間関係を築きたいです。仕事を円滑に進める上で、人間関係はとっても大切です。社内外問わず、人見知りな自分の殻を破って、でも自分らしさを失わずに個人個人尊重し合いながら協働していけたらと思います。

#仕事について話そう

この記事が参加している募集

サポートしてくださる方、ありがとうございます! いただいたサポートは大切に使わせていただき、私の糧といたします。