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二次試験の思い出

 昨日が国公立二次試験だったんですね。ちょうど10年前に受けました。ひえ~もう10年も前。
 受験生のみなさん、本当にお疲れ様でした!まだ後期の対策などで忙しいと思いますが、今日くらい帰ってゆっくりできているといいな。

 二次試験といえば、母が神戸まで付き添ってくれたのですが、行きも帰りも電車でドタバタ劇がありました。1人じゃ心が折れていたかもしれません。平常心で受けさせてくれた母に感謝。
 行きは、小倉駅で乗り換え。普段電車で福岡へ行ったことがなかったので、ここでまずつまずきました。大分から博多までのJR、大分から小倉まで北へ向かい、小倉から博多まで南向きに変わります。そのため、小倉で一斉に席の向きを変えるんですね。そんなこととは露知らず、人が一斉に立ったからみんな降りるんだろうと待っていたら全然降りなくて、人が乗ってきて、アナウンスがかかりだす。母と私は焦ります。すると、気づいてくれたおばさまが「あなたたち降りるん? ちょっとみんな通して!」おばさまの鶴の一声で、父が予約してくれていた新幹線に無事乗り換えられました。本当に感謝です。そうして無事新神戸駅にたどり着き、ホテルへ。
 翌朝、大学へ向かいます。受験生ばかりの阪急電車。六甲駅に降り立ち、ひたすら坂を登ります。とにかく坂。なんせ、少し登ったところに「六甲登山口」と書いてありますからね。大学の入口で母と別れ、文学部の試験会場へ。試験の待ち時間、お昼もごはんを手早く済ませ、ひたすら過去問やこれまでの志望校入試対策ノートなどに目を通し、受験に臨みました。順番はどうだったかな。たしか、英語、数学、国語の順で受けました。センター試験で、合格率が大学の偏差値的に僅かに足りておらず、必死で解きました。英語、数学は割りと取れて、国語が惨敗。でも数学も、証明問題の最後のところでチャイムが鳴って書ききれず、どこまで部分点がもらえるのか不安でした。駅までの下り坂、帰りの新幹線は、重い心持ちでいました。落ちたなぁ…って。母をがっかりさせないため、そんな素振りを見せないよう取り繕ったけれど、気づいていたのかな。坂を下るとき、駿台の英語の解答速報が配られたけど、英語は自信があったからそこまで気にならなくて。とにかく、後期のことだけ考えていました。私は熊本で暮らすのかなぁと、ぼんやり。(私立は受けていませんでした。もし前期で落ちていたら、その日締切のセンター試験利用の大学に申し込むつもりでした。)
 そうこうするうちに、小倉に着いて、乗り換え。そして、再び事件が起こります。ない……切符がない! 探しまわって、荷物の大きなカバンの外ポケットあたりに引っ掛かっているのを数十分後に見つけたときは、どっと疲れました。いやー肝が冷えました……
 思えば、高校3年の夏に下見に家族で行った際、普段めったに道を間違えない父でも間違えるくらい道が複雑で、新神戸駅近くのトンネル付近で迷子になり高速に間違えて乗り直し戻るっていうドタバタ劇がありました。どちらも無事たどり着いて何よりです。
 合格発表日まで、毎日高校に通い、後期入試の小論文の対策を先生にしていただきました。第二志望の大学は、英語、国語の文章をそれぞれ読み、小論文を日本語で書く課題があったんです。結果的に第一志望校になんとか合格できたのですが、過去問の小論文課題の文章が結構面白くて(ラフカディオ・ハーンや夏目漱石についての文章など、2年分くらいの問題で何回かずつ添削してもらいました)、添削担当の先生が良い先生だったのでありがたかったです。
 合格発表日。10時に、母は庭の水まきをしており(多分あえて気を遣って外にいてくれた)、私は大学のホームページにアクセスしました。ベランダのドアを開け母を手招きし、合格を伝えました。とっても喜んでくれ、私もうれしかったです。
 それから高校へ。卒業していたので、私服で向かいました。高校へ私服って不思議な気持ちでした。離任式や、卒業後に部室に顔を出すときも。担任は、ちょうど落ちた子の対応をしていたところで、一瞬合格を伝えじっくり話せず。もじもじしていたら、一番私が好きな先生が声をかけてくださり、合格をお伝えすると一緒に喜んでくださいました。やっぱり大好き! って思いました。改めて担任に報告し、きちんとおめでとうと伝えてくれました。
 翌週合格手続きに1人でフェリーで神戸へ向かいました。家族が見送り、フェリーで一夜を明かすとき、すごく心細くなり、涙が出ました。それから帰省するたび、最初の1年はフェリーでずっと泣いていた気がします。一人暮らしを始めた1ヶ月間、初めてのスマートフォンに苦戦しながら、毎日母に電話をかけるくらいホームシックになりました。しばらくすると、一人暮らしの快適さに目覚めるのですが。
 電車、新幹線、宿泊予約をしてくれ、旅費、受験料を出してくれた父、付き添ってずっと支え応援してくれた母、入試直前まで毎日試験対策をしてくださり、放課後も添削をしてくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

 いや~。懐かしさに浸りました。そう、ここまで書いて、スマホもTwitterもFacebookもLINEも大学生から始めたんだなぁと思い出しました。Instagramは4回生の春。ガラケーが懐かしいです。ちなみに、見出し画像は入学式の後に文学部の近く(写真に写っているのは隣の理学部棟)で初めてスマホで撮影したものです。受験生のみなさんに桜が咲くよう願って🌸

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