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勝利への道:カエサルから学ぶ行動の速さ

 お疲れ様です。古代ローマの政治家・将軍カエサルは、『ガリア戦記』というラテン文学史に刻まれる名作を残しています。その内容は、彼のガリア(今のフランス)遠征の記録なのですが、いくらか興味深い点があるので、一つ紹介したいと思います。
 取り上げるのは、名言や名文ではなく、カエサル軍の行軍のスピードの速さです。カエサルはほとんど負け知らずの大将軍なのですが、その秘訣は行軍スピードの速さではないかと思うほど爆速なのです。『ガリア戦記』では短期間で大きな橋を作った話や、ほぼ休みなく戦場を駆け回ったエピソードが出てきます。開戦後もとにかく速く、常に先手を取り続け、勝利を重ねていきました。
 ここから現代に通じる教訓を得られる点は、そのままですが、行動の速さです。現代は非常に変化が早く、世界中でイノベーションが起こり、革新が起き続けています。そのような激流社会の中では、思い立ったら「すぐやる、必ずやる」気持ちがなければ、すぐにそのアイディアは先取りされてしまうでしょう。
 キケロの言葉に「始まりはいつも小さい」というものがあります。何かを始めようと思っているけれど、始めるのを躊躇している人はこの言葉を思い出すといいでしょう。「始まりはいつも小さい」からどれだけ大きくなるかはやってみなければわからない、と。
 激流社会に揉まれる現代人は、行動の速さと前向きかつ積極的な姿勢が求められていると思います。


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