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オフィスが恋しい。

ここ一ヶ月ほどではあるが、人と会わずしてリモートワークが中心になった結果、わかったことがある。それは、人と対面する「打ち合わせ」は、ラグジュアリー(贅沢品だったということだ。

リモートワークでは不要になった「移動」だけとってみても、打ち合わせの目的地までのタイムマネジメントや10分前集合などのリスクマネジメントも必要になれば、移動経路の選択も必要だし、会議室の予約作業で難航することもあれば、光熱費も、飲み物を手配する手間暇とコストがかかっていた。今まであまり深く考えてこなかったが、オフィスで1時間の打ち合わせをするのに、どれだけの意思決定がなされ、どれぐらいのコストが発生しているのかを今後は意識せざるえない。

自分のビジネス・コミュニケーションのチャネルについて、同期性と対面性を軸に分類してみたものがある。

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ビフォアコロナの時代においては、左側のエリアにある対面型が中心になっていた。舞台はオフィスであった。しかし、ウィズコロナの時代では右側のエリアへと重心が変化し、自宅でのリモートワークが舞台に。そして事態が収束をしてアフターコロナの時代になったとしても、元の左側に以前と同じように戻ることはないだろう。今後、僕たちはこの4つのチャネルの再分配を進めることで、より生産性を高め、創造性をもって働くことが重要なスキルセットになってくる。



今以上にコミュニケーションのチャネルマネジメントは欠かせなくなる。特に「同期・対面型」である打ち合わせはコストがかかるので、贅沢品として扱われ、今までみたいに「打ち合わせ、いってきまーす!」なんて安々と外出することはできなくなるだろう。究極的には、会社員は「人と会って働く者」と「人と会わずに働く者」に二分されていく。どちらがいいか悪いかはさておき、この時代における「同期・対面型コミュニケーション」というのは、経営コストとしても、当事者の気分としても、データとしても、“重さ”を感じざるをえない。

僕自身の話で言えば、今までは対面型コミュニケーションが7割で、非対面型コミュニケーションが3割だった。今後はそれを反転させて重心を変えていこうと思っている。特に「同期・非対面型」のテレビ会議を増やせるかがポイントになるだろう。そのためにも、「同期・対面するほどの価値」とは何なのかを自分に問うた上で、シンプルなルールを課す必要がある。

たとえば僕の場合だと、こんなルールになるだろうか。

 1)打ち合わせする相手にワクワク・ドキドキするか?
 2)相手に貢献できそうなことはあるか?
 3)一緒に食べたい物や行きたいお店があるか?

こうやって並べると仕事しているように思えないが、雑談から事業やプロジェクトのコンセプトアイデアが浮かんだり、コラボレーションする機会が多いためにテレビ会議やチャットでは達成できないことがある。僕にとって打ち合わせは売上につながるかどうかは重要な指標ではない。大事なことは、気の合う人たちと一緒に未来をつくれるかが最大の関心事にある。あなたの場合はどんなルールを課すだろうか。

以前にもここで触れたように、COVID-19は僕たちの働き方に大いなる反省をもたらしてくれる。仕事とは、「会社に行くことではなく、価値を生み出すこと」に他ならないということを。思わぬカタチで、リモートワーク文化が花開こうとしている。いまは緊急事態だからと一時的なものにするのではなく、本質的なリモートワークの文化づくりを進めながらオフィスの再創造を行い、僕たちのスタンダードを築いていく必要がある。リモートワークとオフィスの融合ははじまったばかりだ。

それでもずっと自宅で働いていると、オフィスが恋しくなることがある。そんなときは、このサイトを見に行くことをオススメします。いやぁ、オフィスってほんといいものですね。。。

それでは、サヨナラサヨナラ。


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