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己の欲せざる所は、人に施すことなかれ。

「子貢問いて曰く、一言にして以て終身これを行うべき者ありやと。子曰く、それ恕か。己の欲せざる所は、人に施すことなかれ。」(論語 衛霊公 第十五之二十三)と。
 注釈の必要はないであろう。簡単にいうと孔子の原則は、これだけだといえる。(山本七平「論語の読み方」より)

昭和56年(1981年)は16歳、高校生の頃に初めて読みました。43年前。

黄金律(おうごんりつ、英: Golden Rule)は、多くの宗教、道徳や哲学で見出される「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」という内容の倫理学的言明である。現代の欧米において「黄金律」と呼ばれるものは、イエス・キリストの「為せ」という言葉を引用していることが多い。
また、黄金律の派生として、白銀律(Silver Rule。「自分がされたくないことを人にしてはいけない」)や白金律(Platinum Rule。「人があなたからしてもらいたいと思っていることを人にしなさい」。気配り、気遣い)といったものがある。黄金律以外の派生系の方は、マゾヒストや自爆犯、人による感覚の違いなどを想定して、黄金律が行き詰まる場合の先手を打って考えられたものである。

Wikipediaより

  Do it !=やれ!(為せ!)

Palpatine - "Do it" full scene
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 西洋では聖書、東洋では論語の考え方が浸透しています。
 誰かが書いていた論文によれば、コミュニケーションの手法として西洋はポジテイブ(積極思考)であり、東洋はネガティブ(消極思考)になるようです。他人へ積極的に関わろうとするか、他人との関わりを避けようとするかという見方です。しかしこれはどちらが正しいのかではないような気がします。人によってどちらを好意的に受け取るかは分かれます。
 たぶんそれは西洋人も東洋人も同じです。あるいはどちらの考え方も正論であるとも言えます。時と場合によって、相手によって入れ替える。


例(Wikipediayより)

イエス・キリスト 人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい(『マタイによる福音書』7章12節,『ルカによる福音書』6章31節)

孔子 己の欲せざるところ、他に施すことなかれ(『論語』巻第八衛霊公第十五 二十四)

ユダヤ教 あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。(ダビデの末裔を称したファリサイ派のラビ、ヒルレルの言葉)、自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない(『トビト記』4章15節)

ヒンドゥー教 人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない(『マハーバーラタ』5:15:17)

イスラム教 自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである。(ムハンマドの遺言)

文学者 戯曲家のジョージ・バーナード・ショーは黄金律というのはないというのが黄金律だ"the golden rule is that there are no golden rules".といい、別の人にしてもらいたいと思うことは人にしてはならない。人の好みというのは同じではないからである "Do not do unto others as you would that they should do unto you. Their tastes may not be the same" (Maxims for Revolutionists; 1903). という言葉を残している。

Fear is the Path to the Dark Side.
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Fear is the path to the dark side. Fear leads to anger. Anger leads to hate. Hate leads to suffering.(恐れはダークサイドに通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。)


論語 ― 全文全訳

<(ↀωↀ)> May the Force be with you.