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【告知】文学フリマ東京37に、同人誌「温々」が出店します(2023年11月11日)

11月11日(土)の文学フリマ東京37に、私も参加している同人誌「温々」(ぬるぬる/呼びかけ人:高細玄一さん、浅野葛さん)が出店します。

▶文学フリマ東京37 概要

日時:2023年11月11日(土)12:00~17:00
場所:東京流通センター 第一展示場・第二展示場
https://bunfree.net/event/tokyo37/
★入場無料
★「温々」のブースは【第一展示場 Q-37】です。

▶「温々」 14人の執筆者(敬称略)

【詩】
吉岡卓、木村孝夫、横山ゆみ、高柴三聞、エキノコックス、井嶋りゅう、椿美砂子、柴田望、井上摩耶、高細玄一

【小説】
水川純、内田春奈、栗林久万、浅野葛


▶お題は「ととのわない」

「“ととのわない”というお題で詩を書いてください。」と言われたら、どうですか?、何かイメージが浮かびますか…? 私が高細さんからこのお話をいただいた時、初めての同人誌へのお誘いで嬉しかったものの、お題の難しさに躊躇。どうしよう、何を書けば…と、参加を迷いました。

しかも、4ページ、できれば6ページ書いて、ということで、ボリュームにも躊躇(笑)。でも、原稿の締め切りまでに余裕があったため、何とかなるか、と思い切って挑戦させていただくことにしました。


▶豪華メンバーの中で、頑張りました!

参加させていただくお返事を高細さんにした後、しばらくして、「メンバーが決まりました」のメールが。そして、参加者のお名前を見て、動揺…。「え、他の方、みんな有名人じゃん…!」と。

小説部門の方々は今回初めてお名前をうかがいますが、詩部門の方々はお名前をよく拝見する方ばかり。“横山ゆみ”の場違い感ぱない。…でも、逆に一番無名の方が気楽かも♪、と思い直し、頑張って(?)原稿を提出しました。


▶詩を一部ご紹介

私の詩は、
・「ゴミ置き場で出会ったら」
・「それぞれの居場所」
・「桜 ~完成の定義」
の3篇です。文フリということで、若い方に読んでいただきやすい作品にしました。

「ゴミ置き場で出会ったら」

並ばない。
知っているだろう?
一列に並んだオセロの弱みを

集まらない。
習ったことが あるだろう?
桶狭間に集まった 今川軍の最期を

こぢんまり ととのわない。
ととのったら
(…つづく)

横山ゆみ「ゴミ置き場で出会ったら」

「それぞれの居場所」

もうとっくに給食の時間は終わったのに
きみは一番奥の席で
まだ 泣いている
並々と入った牛乳瓶を前にして

「感謝して 残さず飲もう」
ぬるまった脅迫が
牛と農家へ 思いやりを迫る
(…つづく)

横山ゆみ「それぞれの居場所」

「桜 〜完成の定義」

牛の世話して 大根抜いて
朝ごはんの支度をしたら
小さい妹を一旦下ろして 学校へ
たんぽぽ笛吹いて
背中の風呂敷包みを揺らして行くと
尋常高等小学校の教室にはいつも
みんなの笑顔が待っていた

昭和八年の 国語の教科書は
一ページめくると
満開の桜
(…つづく)

横山ゆみ「桜 ~完成の定義」

私個人としては、他の方々がどんな切り口で作品を仕上げられたのか、とても楽しみです!

当日はブース【第一展示場 Q-37】に、高細玄一さん、浅野葛さんがいらっしゃるようです。他にもどなたかいらっしゃるかも。
是非、詩の話などをしに、温々ブースへ足をお運びください♪

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