見出し画像

仙骨を立てるとは?

仙骨を立てるという表現がありますが、
シッポをしまうようにイメージする人とシッポを反るようにイメージする人、というように、その認識は人それぞれ曖昧なようです。


仙骨の機能を正しく理解して、自分のものにできれば、
・腰痛の多くも解決できる
・ヒップアップした姿勢を作りやすい
・発声がしやすくなる
・神経伝達が良く体調が整う

など、効果は盛り沢山です。


では、仙骨はどのように立てるべきなのでしょうか?
仙骨の機能から見ていきましょう。

仙骨というのは、背骨の最下部の骨です。 

厳密には、仙骨より下に尾骨がありますが、「仙骨を立てる」などという場合、尾骨を含めて仙骨と表現していることが多いです。

そんな背骨の最下部にある仙骨は、背骨の最上部にある頭蓋骨や頸椎と連動してバランスを取る役目があります。

仙骨の先端が前に向く時、頭蓋骨と頸椎を前に倒し(図A)
仙骨の先端を後ろに向ける時、頭蓋骨と頸椎を後ろに反らせる(図B)

というように、背骨の動きでバランスを取っているのです。
※厳密にはもっと精密緻密に連動しますが、簡素化しています


ここで重要なのが、動くことでバランスを取っているという点です。



仙骨が動けば、頭蓋骨と頸椎の動きに融通が利いて、
反対に、仙骨が固まって化石化していると、頭蓋骨と頸椎の周辺も凝り固まってしまいます。


さらに、頭蓋骨と頸椎が固まると、そこから生えている肩や腕まわりも固くなります。

仙骨が固まって止まっているということは、
全身のかなりの広い範囲にブレーキを掛けてしまうということです。

そんな理由から、仙骨は前後にクルクルと回転させられる柔らかさを作っておきたいですね。


今回の主題である「仙骨をどう立てるべきか?」の答えは、

前向きに立てる
後ろ向きに立てる
どちらも正解
となります。


仙骨を前後に自由に動かせるようにしておきましょう
ということです。

仙骨を立てると言って、仙骨を止めておいてしまっては元も子もありません。
自由度があるかどうかが本質だということですね。


背骨には、脳の指令を全身へと伝える神経が通っているので、
仙骨が柔らかく動くと神経伝達まで良くなるボーナス付きです。


仙骨を前後に回転させて動かしながら歌うワークを動画にしてみました。
試してみてください
⬇️

【ワークショップのお知らせ】
4/14(水)の発声が良くなるワークショップでは発声に関わる舌骨への仙骨との繋がりを解説します😃
⬇️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?