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自律神経を整えるなら、筋肉の中のセンサーを使おう

みなさんは、自動ドアのセンサーが故障していたり、電源が入っていない状況で、手動で開けてすごく重いことに気づいた経験はありますか?

センサーが作動せず、手をかざしても水が出てこない経験は?

交通系ICカードが全然反応しない自販機と格闘した経験は?

これらは、どれもセンサーの詰まりです。


センサーが止まると手動で対応しなければいけないので、
センサーがいかに生活を便利でスムーズにしてくれていたのかと気づきますね。

実はセンサーは筋肉の中にもあります。

センサーはまさに自律神経的で、
邪魔せずにお任せしておくと、最も良いパフォーマンスで仕事を果たしてくれます。

ところが、
自律神経系が不調になりやすい方はセンサーにお任せできずに、センサーを詰まらせて、どれも自ら進んで手動でやろうとしてしまうものです。

自律神経系を整えて、いい感じで過ごしたい人は、今すぐ筋肉のセンサーを使いましょう!

自律神経を整えるなら、筋肉の中のセンサーを使おう


筋肉の中には筋紡錘というセンサーがあります。

このセンサーの機能を鍛えれば、私たちの体は摩擦なくスイスイ動いて楽になります。

筋肉そのものを鍛えるより、筋センサーを鍛えた方が総合的には筋肉の機能を高めることが出来ます。

筋肉を鍛えることは、上級者ではない限り、手動で体を操るようなものです。
それが不調を引き起こすことに繋がることがあります。

筋トレではなく、筋センサートレをしたいところです。

私が提唱している腱エクササイズ®︎は腱の原理原則を利用して、まさにこの筋センサーを鍛えています。

筋肉を鍛えようとするか、筋肉のセンサーを鍛えようとしているのかで、トレーニングの見かけは同じでもその中身が全く異なります。

自律神経系の改善を目指すのであれば、筋肉のセンサーである筋紡錘を鍛えることが必須です。
センサーに任せて楽に賢く生きることを学びましょう。

筋紡錘は危険回避のセンサー

筋紡錘はどんなセンサーなのかというと、
筋肉が急激に伸ばされたときに、筋肉が切れてしまわないために、急激に縮んで危険回避をするセンサーです。

危険を察知して、急激に縮むときにものすごく沢山の恩恵を受けることができるのですが、
それは追々しっかりとお伝えするとして、

今日は段差でつまづいたときを例に、具体的な筋紡錘の働きを見ていきましょう。

❶段差につまずく
❷足に衝撃が加わり、その周辺の筋肉が衝撃で急激に伸ばされる
❸すると咄嗟に足が前に出て、なんとか体勢を立て直すことができる。
❹また、つまづいた衝撃は全身に伝わり、咄嗟に手を前に出して、手が先に地面に付くようにして顔を守ろうとします。
❺場合によっては、思わず腕をクルクル回してバランスを取るかもしれません。

というように、知らないうちに日常の中で危険回避センサーが作用していることに気付かされますね。

筋肉が急激に伸ばされることで、筋紡錘に「ヤバい!」と思わせると仕事をするとも言えます。


覚えなくて良いですが、
この一連の物語を「伸張反射」とか「ストレッチショートニングサイクル」と呼びます。

足取りが重いのは、筋紡錘センサーが鈍っている状態

実は歩く時に足取りが重くて疲れやすいとか、階段を一歩一歩踏みしめるように上がらないといけないとかのケースは筋紡錘のセンサーが上手に働いていないケースです。

これは、
1.筋肉に弾力がないから伸張反射が起きない
2.伸張反射が起きないのを脳が理解しているから、あらかじめ慎重になる
という、筋紡錘のセンサーが機能してないことによる結果です。

筋紡錘が働かないというのは、潜在意識的に恐怖なので、体をこわばらせるのです。

逆に筋紡錘が正常であれば
1.筋肉が弾力的でしなやかに動ける
2.しなやかな動きがしなやかな体型を作る
という、積み重ねていくことによるプラスの変化が起こります。


常日頃から筋センサーを磨いておくことが、体のコンディションを良いところ良いところへと連れて行ってくれるのです。

まとめ

どうでしょうか
筋紡錘の基本的なイメージはできましたか?

筋紡錘が危険回避のセンサーだということと、そのためには“筋センサーを鍛える”ことが大事なんだな、ということが少しでも想像できたとしたら今回の記事は大成功です。

ここまでは、ただの筋紡錘の紹介のようなものです。

次回からは、
自律神経系を整えるための筋紡錘の鍛え方や使い方へと、筋紡錘の世界を広げていきたいと思います。

筋肉ではなく筋センサーに刺激を入れていく開脚ストレッチ動画
⬇️
緩めるだけじゃない、イスから降りるだけの開脚180°ストレッチ

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