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リナちゃんが本を読みやすくなるためのツールづくり

2月から3月にかけて、自分はヘルスケアSHIPの活動の一つ「SHIP 冬の自由研究」の中で、 “リナちゃんが本を読みやすくなるためのツールづくり” に取り組んでいました。

“リナちゃん” とはSHIPのメンバーである浪花さん の娘さんです。リナちゃんは脳腫瘍を患っており、特に左側の手足が思うように動かせない障害を抱えています。

リナちゃんの様子は、いつも浪花さんのTwitterを通して拝見させてもらっていて、障害があることを感じさせないくらいにアグレッシブなところ・人に元気を与えるところにとても驚かされていました。

今回はそんなリナちゃんが『本を読みたい!』と思った時に、どうやったら本を読みやすくできるか について考えてみた体験のお話をまとめます。

※今回こだわったこと
今回は “リナちゃんのため” という目的に沿っているため、リナちゃんが手に取りやすい紙の本 (マンガ・教科書・図鑑など)をいかに読みやすくするかにこだわっています。

正直、今のご時世ならデジタルデバイスを使えば楽なところもあるのですが、紙の本にこだわっていることをお伝えします。

●携わったメンバー

自分
リハビリ科医あつひろさん
浪花浩和 さん

SHIPメンバーのうち、今回はこの3人でこのテーマに取り組みました。
3人とも経験してきたことや視点が違うのもあり、アイデアを出し合っている時はとても新鮮な気持ちで取り組むことができました…!

●どんなアプローチをしたか

この3人で「本を読みやすくする」という行為を考えていく中で、本を読む時の動きを分解しながら進めることに

動きを分解してみると、

・本を手元に置く
・本を見開く
・ページをめくる
・めくったページを留める

…の動きがあるよね、と話しながらアイデアを出し合ったり、実際に工作をして実験的にアプローチしていきました。

●つくっていく過程で…

実験的に色々とやってみて感じたのは『思いのほか、難しい…!笑』ということ。

特に、
ページをめくる→ページを留めるの間が難しく…
ページをめくれたはいいけど留める前に戻ってしまったり、表紙・裏表紙ごとバラバラとめくれてしまったり

普段何気なくしていることでも、条件を変えてみると難しいんだということに気付かされました。

●つくってみたもの

色々とつくる中で、現時点で出来上がったのはこちら。

今回はアイデアを出して “あーでも無いこーでも無い” と言いながら実験を繰り返していたので、何とも工作感満載ですが、そこもメンバーのお気に入りポイントです…笑

工夫した点でいうと、ページをめくって留めるためにアクリル板を使ったり、本の表紙・裏表紙がめくれてこないようにゴムで予め止めていたり。アイデアがたくさん出た中で、しっくり来たものをそれぞれ採用しました。

まだまだ改良の余地はありそうなものの、ひとまず形になっていくのをみて、達成感を得ることができました!
そして、リナちゃんも一人で本を読むことができたので、めでたしめでたしです。
(リナちゃんが使っているところは浪花さんのTwitterから見ることができます!)

●感じたこと

このテーマに取り組んでみて感じたのは、

・誰かを想いながら、ものづくりをすることはとても有意義で良い体験だった
・みんなでアイデアを出し合いながら、ものづくりをするのは楽しい!


ということでした。

ものづくりに取り組む中で、はじめは広く汎用性のあるものをつくれたらなぁと思っていたところも実はありました。

でも、顔も知らない誰かのためではなく、届けたい相手の顔を思い浮かべながら作業することに意義があることを今回の体験から学ぶことができました。
あとは純粋に楽しかったですね…!笑

●さいごに

今回は自分たちの取り組んだ「SHIP 冬の自由研究」での体験をまとめてみました。

普段、理学療法士という資格で働いている自分にとって、今回のテーマはすごく身近なもの。ですが、普段なら考えつきもしないアイデアが出たり人のアイデアに触れたりして、新鮮な気持ちも味わいました。

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自分たちはどこかに居る誰かのためではなく、ただただリナちゃんのために活動をしました。
誰かのためにアクションを起こすって、とても素敵なことですよね。とても良い体験だったと思います。

このnoteを見てくれた人の中で、『自分はこんなものつくったことあるよ!』という方がもし居たらぜひ教えてください。是非ぜひ語らいましょう。

おわり。

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