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デザイナーとして、社会情勢を知る必要性

今年はたくさん本を読み、動画学習をしようとしているのですが、今のところ、先の記事で紹介したVIDEO NEWSを、動画コンテンツの中では最も信頼しています。

そもそも、世の中で起きている出来事についてうまく説明できないし、あまりにも知識が足りなさすぎると自覚した個人的な知的欲求から出発するのですが、現在地(現況・情勢)を把握していないままだと今後の選択が公私共にブレていく気がして、いま改めてインプットの強化が必要だと判断し、今年から多めに時間を割くことにしました。(できることなら、今年はずっと本読んでたい。)

本来、デザイナーと社会学(この手の情報の総称的なニュアンスで。人文学的な意味も含ませたい。)とはソーシャルグッドなニュアンスにおける親和性が高いと思っていて、半分冗談で「駆け出し社会学者*」として新しく頑張ってみようかなどと言い始めているのですが、元々、ぼくが大学4年間で学んだ「問題解決」のアプローチにおける具体的な手法として「デザイン」の本質を捉えていることもあり、ただ制作物をつくる職業としてではなく、社会情勢に対する広く深い知見をもってアプローチができることこそがデザイナーのあるべき姿だと考えています(当初からそう思いながら学びはじめた経緯があります)。

ちなみにこれは、SDGsを筆頭にビジネスの文脈においても社会性の高さが強く問われる時代になってきているように、ソーシャルで非営利な活動に限定する話ではありません。(ぼく個人の関心は、結果を出せない役所主導の施策や、煩雑な役所手続き、入管施設での人権問題、保育施設の子どもが被害に遭う痛ましい事件など、社会的な不整合性を改善することに向いているのですが。)

そのような考えもあり、自分自身のクリエイティブに関する技能や専門性を高めることにフォーカスするつもりは今後あまりなく(チームにその機能があればいいと思っているので、積極的に周りのみんなにお任せしていきたい)、もう少し「自分だからできること」に役割をシフトしながら、提供できる価値を高めていくことと学習とを紐づけた1年にしたいと考えています。

(ちなみに、体系的に勉強したことのないコンセプト企画やコピーライティングなどで評価いただくことがなぜか多いので、情報を言語化したり問題を整理したり、たぶん客観的に見てそういうことが得意なのだと思います。ビジュアルを手掛けるデザイナーとか本当は向いてないんだろうなと肩を落とすこともありますが、自分がたたかうべき場所は、時代と領域をよく観察しながら定めていきたいと思います。)

*「社会学者」は、博士号を取得していることを前提とした専門的な肩書きであることをご指摘いただきました。ここではまだ目指しはじめた程度の、ワナビーなニュアンスで捉えていただけると幸いです。

多くの人の個性や表現が埋もれてしまわないように、クリエイターとして、価値を掘り出し、届ける活動を行ってまいります。ブランドづくりに軸足を置いていますが、メディアでの発信や書籍展開など、活動の場の創出ができるようにも努めてまいりますので、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。