見出し画像

どう撮るかよりも何を撮るか/太陽位置確認アプリ:サン・サーベイヤー/櫻坂46Buddiesの超絶ドローン/FPV Trick : Yaw Spin/マイクロドローン規制について/横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol. 30

少し長めの三重滞在後、東京に戻って来ております。

画像1

instagramでアップしましたが、ここは圧巻でした…。これぞ芸術。

三重では賢島の宿をベースに松坂・伊勢・志摩・鳥羽と巡りましたが、伊勢志摩の周辺は車で移動しているだけでも自然豊かで空が広く感じ、目に入ってくる色合いが柔らかいのが特徴です。滞在時はずっと晴れで朝焼けも夕焼けもしっかりと楽しめました。道すがら10月桜もたくさん見れてよかったです。

画像2

こうした自然が多い印象をもつ背景は低い建物が多いからなのかと思い、少し調べてみると、古くから看板や建物を作る上での色彩や明瞭度などのガイドラインが存在しており、それらは海岸や山々、伊勢神宮などの歴史的建造物などカテゴリーごとに説明がされています。現在は景観法や条例という形で決められていますが、なるほど確かに「山地や農地は高彩度の基調色を使わない」などガイドラインに記載されるように、色彩の変化が少ないので、見ているこちらが疲れない色合いで自然を楽しめます。

ルールや規制というとどうしても拒絶しがちですが、こうした方針が明示的になっているからこそ、訪問者が感じる「街全体で味わう自然感」が体感できるのだと思いました。

○今週のとんかつ〜とんかつ檍銀座店〜
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13219635/

画像3


蒲田や大門、馬車道などにも多店舗展開するとんかつの銘店「檍(あおき)」の銀座店です。銀座ですが、お値段もリーズナブルで、2000円前後で美味しいとんかつが食べれます。ある程度美味しい評判のところは初めての場合に上ロースで頼む(反対に事前情報が少ない場合はほぼヒレ。ロースではずれた場合に体へのダメージがでかいため…)のですが今回はヒレをオーダー。というのもお隣でヒレを食べている方の料理を見てしまい、あまりの美味しそう感にやられてしまったためです。写真の通り中はピンクで臭みなんて皆無、そして柔らかくてプリプリ。絶品とんかつでございます。

それでは今週のメルマガです。

▼030
-----------
                         2020/12/02
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
横田 淳『週刊ドローンリアルビュー』 Vol.30


毎週水曜日発行
◆◆◆────────────────────────────◆◆◆


今週の目次─────────────────────────────

1.今週のトピック
2.横田のドローンガジェットレビュー
3.世界のおすすめ動画解説
4.連載:FPVドローン入門〜エアートリック〜
5.Q&A(何でも質問回答)

--------------------------------------------------------------------

1.今週のトピック

日本中・世界中でドローンを持ってコンテンツ企画、イベント運営、撮影している著者が毎週違ったトピックで旬な話題を提供します。

--------------------------------------------------------------------

『どう撮るかより、”何”を撮るか』

久しぶりに三重の伊勢志摩に行きました。
前回行ったときはサラリーマン時代に彼女と慰安旅行的に行っただけなのですが、当時はドローンはもちろんカメラすら一切の興味がなかったので何の写真も残っていません。楽しかった思い出は多少はあれど、どんなところが良かったとか記憶が全然ないんですよね。

今回は撮影が一つの目的であったのですが、その中に朝日や夕日のゴールデンアワー時の撮影がありました。ゴールデンアワーとは、太陽が+6度から0度の低い位置にあり全体的にオレンジ色に染まっている時間帯の事を言います。 ハイライトが高すぎない柔らかい太陽の光が木々や人物などを優しく赤く染めてくれます。日中の撮影であれば、何度もリテイクを重ねて撮影することができますが、ゴールデンアワーに撮影するためにはドローンの撮影だと1回もしくは2回のチャンスしかありません。今回はドローンだけでなく通常のカメラもあるためさらに時間は限られます。

どんなに良い機材を揃えても、どんなに優秀なカメラマンがいても、どんなに編集技術が高くても、その10分という限られたタイミングにその場に居合わせることができなければ、そして天候に恵まれなければ良いものを撮ることはできません。反対にiPhoneでもGoProでも、振動があってもノイズがあっても色調整がされてなくとも、偶々女子高生が何気なく捉えた一瞬のほうが、美しい絵を持つ可能性はあるのです。


おしゃれ動画より芸能人の日常

2020年は空前の動画ブームだったと思います。
iPhoneのカメラもどんどん高性能化し、フルサイズの4Kカメラを誰でも購入できる時代となり、編集ソフトも一般化しました。YouTubeやオンラインアカデミーなどで安価に誰でも撮影・映像編集を学ぶことができます。僕がお仕事をお願いしている映像クリエイターもまだ始めて1年以内の人もいます。

10年ほど前のITコンサル時代、同じような流れで「ブロガー」ブームがありました。ブログ記事を書いてアフィリエイトリンクを貼り収益をあげるのが基本スキームです。誰でも簡易的に始めることもでき参入障壁がえらく低い代わりに、大きな収益をあげずらい構造がありました。現在の動画ブームも同じような構造に見えます。

当時の多くのアフィリエイトサイトは、売れているサイトの内部構造やSEO対策を真似し、中身のないサイトを大量生産するスタイルが流行っていました。それでもある程度続けることでそこそこの収益が入ってくるため、中身がなくても続くサイトはありました。後々Googleのアルゴリズム改変で一掃されたりするのですがそれはまた別の話し。

動画においても、有名なクリエイターの動画を参考にすることで、高画質でおしゃれな雰囲気の動画は誰でも作れるようになりました。しかし、見ても何を伝えたいのかわからないものや実際に中身を伴わない「ガワだけの動画」が大量に出来上がっていることも否めないと思います。

それがいい悪いかはさておき、これだけ動画編集が誰でもできるようになり、撮影機材が充実化しているのにも関わらず、芸能人がiPhoneでちょろっと日常を動画にするだけで多くのファンが喜び話題やバズが生まれます。そこには実際に企業の売上に大きく貢献することもあります。これは映像スキルは一切関係のない事象であり、”何を撮るか”を考える上で重要なポイントです。


下手くそでも仲間内の映像のほうが評価が高い

芸能人はファンがいるので見られて当たり前、と思う人もいるかもしれませんが、芸能人のようなファンやフォロワーが多い人でなくても、同じコミュニティに属している仲間であるがゆえに映像の価値が高くなることはよくあります。

ここから先は

6,713字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?