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心のコップ満たされていますか?



「コップを描いてみてください。そこに、どれくらい水が入ってるか、線を引いてみてくださいね」

ポジティブ心理学の講座に参加していた私は、いまの自分の心の満たされ度を、講師の指示に従って描いていた。

少し寸胴の取手付きカップを描いた。

そこに8割くらいかな、と横に線を引いた。


未就学児3人を夫に預け、外に出られたそれだけで今日はハッピーなのだ。めずらしく青空で、気分も大変良かった。(雪国の晴れ間は貴重なのだ。)


だから、8割。いろいろあるけど、だいぶ良い方。たまたま黄色のペンで描いたから、それはビールジョッキにビールが満タンになってる様に見えた。(笑)

描いてみて思ったのは、泡を含めたら満タン。結構満たされてるじゃん…。

あと、どんだけビール飲みたいのよ…私。笑


でも、この満たし具合とは裏腹に、急に空っぽになって満たされない気持ちが溢れ出てくる時がある。

満たされてるフリ。わかってるフリ。

私っていつもそう。模試で志望校C判定だったら、本気出せばBくらいいくだろうって脳内上方修正するタイプ。現実を正しく見ていない。

ポジティブ心理学をかじっただけの私には、まだまだ理解できてないことも多い。頭ではわかっても実感できない領域もある。実際、今の私を俯瞰して見てみると、満たされていることが良いことで、それを理想に努力している図があった。

大丈夫、大丈夫って、自分に言い聞かせてる感じ。

たくさん入っているフリをして、満たされているフリをして、実は全部、泡だけだったりして。(やっぱりビールが足りないのか←違う)


満たしても、満たしても、足りない。

なんて強欲で「足るを知る」人間とは、かけ離れてるんだろ…。また、自分を責める。


…そんな思考が支配し始めた時、講師の声がまた耳に入ってきた。

そうだ、そのために学んでる。

「コップに水が一滴でも、大丈夫なんです」


え、そうなの?

私、大事なところがスポッと抜けていたみたい。

ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里先生の著書「世界に通用する子どもの育て方」という本に書いてある「愛のタンク」と自分のこのビールジョッキ。



満たすことが大事だと思っていた!


ありのままの自分を認めてあげる


たとえ一滴だけ入ってる状態でも

I'm OK! と痩せ我慢ではなく言える状態。

そう、無理してない。

痩せ我慢では、決してない。

やっぱり、自分とは違う領域にいる人たちがいる…。


なんとなく、今回わかったことがある。

自分に許可を出せないと、他人に優しくなれない。自分の中の問題を、他人の中に見つけてしまう。

そういうときはいつも、

「あるもの」より「ないもの」が目につく。

「できていること」よりも「できていないこと」が目立つ。

「強み」よりも「弱み」を引き出してしまう。


一滴しか入ってない自分を認めてあげられないが故に、一滴しか入ってなさそうな人を見ると、救ってほしい自分と重なって、救われてほしいと願ったり、可哀想だと嘆いたりする。


最近、私が周りに投げかけては、わからない、わからない、と言っていた問題も、こうやってたくさんのヒントをもらいながらも、自分で自分の答えを見つけるしかなかった。


変えられるのは、自分と未来。

変えられないのは、過去と他人。


他人に自分ができることは、信じて待つことだけ。

でも、過去のいろんな出来事の意味付けは、いくらでもこれから作っていけるんだ。

そう考えたら、今からでも大丈夫。

こんな自分でも、大丈夫。

できないことを、数えるより

今日できた、たったひとつを褒めまくる!

まずは、自分を本当の意味で認めよう。

何かを達成した暁に認めるのではなく、毎日、毎日、自分に許可を出そう。

「自分を認めて許可を出す」

何度読んでも、たぶんできてるだろうと高をくくっていて実はピンと来ていなかった言葉が、満点の星空のように降ってきた。


私の心のコップには、穴が空いていたのかもしれない。

満たすものが間違っていたのかもしれない。(ビールの泡より、シャンパンのほうがマシかしら。←また違う)

コップの大きさも、中身の種類も適正量も、人それぞれ。

そもそも、グラス満タンに注がれたワインなんて見たことないし、お抹茶が満タン入ってたら、飲めたものじゃない。

満タンじゃなくても、いい。

半分でも、いい。

一滴でも、いい。

そこに、(できれば)清らかな空気が流れていれば、それでいい。


私のビールジョッキは、また空っぽになるかもしれないけれど、それでも大丈夫。

「もう一杯ちょーだい!」

って元気が、きっと湧いてくるから。

そう言えるのは、


当たり前に隣にいる君たちのおかげ。

繋がってくれるみんなのおかげ。

これを読んでくれるあなたのおかげ。


まだまだだけど、そんな自分でも、いいよね。

そんな気付きをくれたProma Akitaさんのイベントに感謝!



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