ようこそYoko

好きに素直に生きる   愛こそ全てさ!

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なんならもう食べている

私の特技 めちゃめちゃ空腹のときにごはん屋さんに入る ずらりと並んだ文字のメニューを眺める あんかけ焼きそば 麻婆豆腐 餃子定食 豚肉とキャベツの甘辛炒め ひとつひとつの文字をじっくり眺めながら口の中で味を感じる なんならもう食べている 目から入る情報を脳にとどけて口の中へ送るころには立派に塩辛く変換されている なんならもう食べている 超絶空腹のときに発揮される特技 名付けて、"なんならもう食べている" そう言えば、娘もこの技を取得してるらしかった

    • マンダラバー

      曼荼羅ラブ もじゃもじゃヘア 六月も一週間が過ぎようとしていた六日の双子座新月 私は彼女を求めた 新月や満月の心のゆらぎはよくあることで、その日も例外ではなかった 一生を掛けて達成したい目標があった私はその日、到達できなかった自分を嘆いていた いつもなら泣いて、慰めて、また日常に戻る だけどその日は不意に、求めなければ、と魂が叫んだ 彼女にアポを取ったあと目に飛び込んできたのは、お慕いしているOさんからのメッセージ 「イニシャルAさんが実現させてくれますよ」

      • 長男長女神話

        長男長女神話ってあるでしょ? あれ、ホントやめてほしい しっかり者を装ってるとか 真面目過ぎてつまらないとか メンタルが豆腐だとか 世の中の人間ひとりっ子含めたらほとんどが長男長女だっつーの! その日、楓は猛烈にイラついていた お気に入りの靴を履いていったのに 帰り道は土砂降りの雨 薄ピンク色の布地のパンプスは朝はなかったシミがくっついていた そもそも真面目がダメってなんなのよ!お腹空いてる弟にドーナツ全部あげてどこが悪いのよ!もぅ、意味わかんない! そ

        • ぼくのいっこ

          ぼくのほしいもの 君がもってる 君がほしいもの ぼくがもってる ジャンケンで勝ったら、ぼくにちょうだい 君が勝ったら、ぼくのをあげる ジャ〜ンケンポン ぼくの勝ち! 君がパーしか出せないこと、ぼくは知ってた 君は、パーしか出せないことを知っていたね ぼくのいっこと君のいっこ あわせたらハートのかたち そうだ、いっしょにいよう これからずっと、いっしょにいよう ぼくはほしいものがなくなった 君がいま、となりにいるから

          好き

          お洋服、歌、お散歩、キキとララ、カラフルなコースター 好きがポロポロこぼれ落ちた 私の心から宝物がポロポロ ひとつひとつ確かめて掬い取る あなたが好き、おようふく あなたが好き、うた あなたが好き、おさんぽ あなたが好き、キキとララ あなたが好き、カラフルなコースター あなたが好きな、わたしが好き あなたと一緒にいる、わたしが好き

          闇には入らない

          闇に入るのが好きだった  闇に入っているときが心地良かった 闇の中で私の中に在るMの部分を感じて、生きているぞ〜という実感をどこか味わっていた Sの私もいた Sの私は自分イジメが好きだった 私の中に共存する、MとS ここまで、割と上手いバランスで付き合っていたつもりだったけど、この度晴れて人から言葉をもらった 「闇には入らない」 今からもう私は、闇には入らない 闇に入らなかったらつまらない そんな幻想をやり尽くして新たなステージへ 何も無くなったような気

          母ちゃん

          母ちゃん、エリンギをエンリギと言う 母ちゃん、栃の木の花が大好き 母ちゃん、私のせいで、父ちゃんに叩かれた 母ちゃん、母ちゃんて、なんか温かい 母ちゃん、母ちゃんとの間の空気がほんのりあったかくて、泣けてしまう午後

          神さまのつぶやき

          日常は作り物より面白きことで溢れている その日、私の両足は目的地に早く着きたいといわんばかりに回転リズムは速めモードだった 周りの景色を味わうことよりも空腹を満たしてくれ、と脳からの緊急指令が出ていた そのときの私はとてつもなくお腹がペコペコだった お腹が空きすぎると持ち前の待てないセンサーが発動する仕組みとなっている私の身体 私にとっては一刻を争う事態 早歩きには自信があった どれくらいかと言うと「競歩で走ってる人抜かしたことあるよ」と、昔ホラを吹いたことがあるくらい

          神さまのつぶやき

          幸せのすそ

          歴史的な猛暑が続いた夏、私は人生初の一人暮らしを決め込んだ 不動産屋の担当は結婚を控えているらしく、2世帯住居を購入するから稼がなきゃいけないんですよ、と内覧の道のりの車中意気揚々と話した 記念日には高級ホテルのラウンジでお祝いしてあげるんです、だけど一つ不満があって欲しい財布の購入を相談したら却下されたんです、何なんですかね おいおい、私に言うのちゃう 人間関係全般本人ではなく他人に不満を言う時点でお先に暗雲が立ち込める お祝いしてあげる、は不幸の始まり これから結婚

          正解

          「だからさ?正解ってなんなのよ?誰の正解?私の?理の?」 彼女は相当怒っているように見える。 見えるだけなのか本当に怒っているのかその答えがわからない。 そもそも怒るってなんなのか人に腹を立てたことがない俺にわかるわけがない。 それに、本当なんてわかり得ないだろ。本当を何で測るんだよ! 少し腹がたったことに気付く。 元子の赤に染められた髪がなびいて、彼女は玄関から飛び出して行った。 彼女の名前は元子。 元気な子どもと書いて、もとこ。 彼女の母は病気がちだったらしく、せ

          妄想が酷いおばちゃん

          外に出ると楽しいことがある 前から歩いてきた中学生の四人組  女の子が一人、男の子が三人 少し手前を歩いていた女の子と目が合う お顔から笑みがこぼれている お目々の形がハート型のように私には見えた 少し後ろを歩いていた男の子三人 どの子が好きなの?どの子?? と一人一人見てしまう 髪サラサラ爽やかボーイ 温かそうな穏やかボーイ 愛くるしい可愛いボーイ 私とすれ違うところで愛くるしい可愛いボーイは「じゃあね〜」と違う道へ 女の子をチラっと見る私(おばちゃん) ハート

          妄想が酷いおばちゃん

          人間をやっている

          命が在る 植物でも動物でも虫でも蛇でも木でも良かったのに私は人間をやっている 家具でも良かった、椅子でも棚でも 雑貨屋さんのお姉さんが言っていた 物にも命在ります 3年間見向きもされず放置されていた家具 あるとき訪れたお客さん その家具に興味を持ち久しぶりに触れられたそう 次に訪れたお客さんがすぐにその子を購入したそう 最初のお客さんに命を吹き込まれ 次のお客さんが命の輝きに気付いたのだろう 物でも良かった なのに私は人間をやっている だとしたら 話そう触れよう

          人間をやっている

          仕切りたがり屋Yoko

          自分が仕切りたがり屋だと思い出したのはつい数時間前のこと。 やりたいことは我慢できずに割とすぐに飛び付くタイプ。割と、と表現するのは自分で言うのも何だが調和を大事にするタイプでもあるから。 単独行動ならすぐに飛び付く。バッタみたいにビューン。やりたいことや行きたい場所や会いたい人には躊躇せずロックオン。 そんなんだから、時々人との距離感をバグらせる。30代半分まで「人類皆兄弟、話せば分かるどんな人も」がスローガンのとんだお花畑野朗だった。 やりたがりの仕切りたがりってな

          仕切りたがり屋Yoko

          はじめまして

          はじめまして。 ようこそYokoと申します。 人生90歳まで生きられるとしたら、ちょうど折り返し地点の数字のところまで来ています。 いや、待てよ。人生に折り返し地点なんてある? プロフィール欄に、大々的に作家志望なんぞ書いてしまい、大判風呂式を広げてしまったのではなかろうかい?などと、これを書いている今落ち着かなくてソワソワ。昨夜はすぐに眠れず、AM1時ころに寝て、雨の音で目が覚めてそれから起きているからお目々がシパシパ。 だけど、今日はなんだか始めたくて。いろんなことを