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「聞いてません」を分解

小さな会社の人事部長。元人事コンサルが事業会社の人事部長となりました。これまで大企業、スタートアップ、フリーランス、中小企業とあらゆる立場でもがきながら生きてきた女です。3人の子育てしながら、良い生き方、良い働き方、人生の楽しみ方を模索している実体験を綴ります。*スペック*40代、子供→関西、九州最難関中学に合格した中学生長女、サッカー少年(小5男)、のんびり末っ子(小1)、3人の子育て中。夫は自営業。

情報伝達の難しさと捉え方の違い

どれくらいの粒度の情報をどのタイミングで誰に向けて伝えるか、、、
これはセンスなのでしょうか。スキルなのでしょうか。
そのどちらも必要なんでしょうね・・・

組織内でちょいちょい耳にする言葉があります。
「聞いてません!」
この言葉を聞くシチュエーションなんですが、大きくは2つあるな、と思っていて。
①メンバー層が上司に対して(直接)
②メンバー層が経営層に対して(直接ではなく、愚痴レベルで)
こんな感じです。

「聞いてません」このワードなんですが、個人的にはほとんど使ったことがないので、「聞いてません」と相手に伝えられる人の気持ちをこの度、分解してみることにしました。

まず、私がなぜこの言葉を使わないかというと、
「聞いていない」自分が悪いというふうに捉える癖があるので、相手にその言葉を発することはない。
「聞いてない」=「自分でその情報を拾えていなかった」
もちろん、拾いきれない情報もありますが、その話を聞いて、「聞いてません!」となるならば、その時、そのタイミングで「聞いた」のです。

「聞いてません!」と相手に伝えるその人的には、その情報が伝えられたタイミングが遅いと判断したから、「聞いてません!」というのであって、そのタイミングは自分ではコントロールしようのない話だと思うのです。

だとしたら、「聞いてません」ではなく、「承知しました。ただ、もう少し早いタイミングでその情報欲しかったですね・・・」みたいなツッコミをいれるぐらいで「聞いてません!」という批判的な反応はしません。
その反応から生まれるのって、今後その聞いた話を進める上でネガティブでしかないような気が・・・

この「聞いてません!」を言っちゃう文化、ある意味上司に対して「聞いてないよ〜」って気軽に言える文化とも捉えることができるのですが、なんだか違和感があって。

経営層として伝える情報、リーダー層がメンバー層に伝える情報。
それぞれあると思いますが、逆だってあるような気もしていて。
メンバー層が上司に報告する情報。
経営層に報告する情報。
それこそ、聞いてないぞ!があるかも。

その言葉尻にその人のスタンスが現れちゃう

これって組織における永遠のテーマなのでしょうか。
しかしながら、私としては、メンバー層の「聞いてません!」というスタンスをどうにかできないものか・・・
と思案中であります。

と、ここで自分の若手時代を振り返ると、確かに「聞いてません!」というスタンスがあったようにも思います。
あれは、2年目のタイミングで私がまだ人事部所属でありながら、OJTとして地方支社に配属されていた時のこと。
地方支社の部長に対して、「人事部からはこういう指示と仕事をやりましょう」と伝えられてるのに、今全然違う仕事をしてるし、人事からの指示されていることが全くできていないのですが・・・」なんてツッコミを入れてました。笑
今考えるとお恥ずかしい。
視野が狭いというか、学校の延長線上でしかないというか・・・
もっと視座の高い点からその状況を捉えることができればこんな発言はないのでしょうが、2年目の私にはその視座、視野、視点はなかったようです。

いろんな経験をし、役職も付き、組織を任され・・・
そんな経験をさせてもらううちに、「聞いてません!」のスタンスはなくなっていった気もするので、時間が解決するものなのでしょうか・・・

モヤります。




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