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入院記録 生活編

前回の環境編に引き続き、実際の入院中での生活について記していく。

入院生活で最も苦労したのは、生活リズムだった。

6:00点灯(起きる必要はない)
7:30朝食(実質ここで起きる)
8:00朝の薬
9:00~10:00 検温と体調チェック
【10:00-11:30 院内外出可能時間】
12:00 昼食
13:00-15:00 シンク掃除、部屋拭き掃除、ゴミ箱交換(それぞれ別々)
【13:00-15:30 院内外出可能時間】
16:00 部屋に居るかの確認
18:00 夕食
19:00 夜の薬
20:00 寝る前の薬(眠剤含む)
21:00 消灯

とにかく夜が早い。かといってやることもなく、スケジュール通り眠剤を飲む。当然のごとく中途覚醒する。そこで追加の眠剤がもらえる。
ベンザリン。ベンゾ系のニトラゼパムですよねこれ….?

自分の場合寝る前にレンドルミン2t(+メイラックス)を処方されてるので、ベンゾonベンゾになっている気がする。
少なくともこの処方は、薬に慎重ないつものメンクリの主治医なら出さない処方だと思う。
それでも寝れないのがしんどいので貰うのだが、外泊期間中および退院後はもう続けようとは思わない。
(いろんな医者に不眠を訴えても、本当にフルニトラゼパムって出ないんですね)

外泊中も変わらず不眠で、少し反跳性不眠を疑ったが、短時間型を長期投与されている場合に起こりやすいようで、自分の場合は違いそう。

睡眠不足の絶不調下で午前の検温や掃除が入り、都度邪魔されるような感覚で起きる。
とにかくこれが辛い。
食べたくない時間に朝食、昼食、夕食を食べる。
たまに今日はいいや…と思って食事を取りにいかないと、心配して看護師さんが持ってきてくれる。優しいので食べる…。

安心感の得られる睡眠がまとまって得られず、毎日悪循環で苦労している。

過去2回ほどなんとか眠れたときは、寝る前にクエチアピン、眠剤は処方通り、24時前にリスペリドン1ml、2時過ぎにベンザリン、という感じで、中途覚醒するたびに薬をもらって、なんとか朝を迎えるような感じだった。
これでようやく、寝れたり寝れなかったり。正直、ここまでしたくない。

たまに外出もした。
隣駅に出ようとしたけども、生活サイクル+体力不足からくる不調で一駅も移動できなかったり。
移動できても思うように長居できなかったり。

身体的な休息が取れていないことに加え、体力不足が拍車をかけている。
3週間目、外泊で家に帰ってきたときは心の底から休息できるような感覚を得て、不思議だった。それだけ病院が安心できない環境とも言える。
あまり良いことではないが、夜眠れなくても昼間カバーできる。少なくとも、夜眠れず昼間もカバーできない今の環境よりよっぽど良い。

病院敷地内には喫煙所がある。前述の通り、マナーはあまり良くない。
色んな人がいる。いつも居るな、って人がいたり、いつもいた人が来なくなってたり。
入院中、喫煙所で、自分の前職とかなり距離感の近い外資系出身者と一人だけ話すことができた。「もっとバリバリ働きたい」けど「できない」ことに対する悔しさを持っている人だった。
自分と同じで、共感できたのが嬉しかった。
正社員といえど雇用期間が短かったので、休職期間もわずか数ヶ月で終了してしまったらしい。
同じ外資と言えど制度がかなり違っており、自分が勤めていた会社は、比較的日系企業に近い制度で、かつ手厚い部類だったかもしれない。

当初は2ヶ月~3ヶ月での入院計画だったが、3週間目で入院がむしろ悪影響を及ぼしていることを感じた。
不眠、体調不良、安心できない空間、奇声の独り言を延々と喋っている人、隣の部屋からはテーブルや椅子を部屋の中で蹴飛ばすような爆音、怖くて過去の記憶がフラッシュバックしそうだった。

病院食もお世辞にも美味しいとは言えず、毎日わずかなおかずだけどお米は220g(お茶碗1.5杯分くらい)。ふりかけでごまかす毎日。
帰って気づくがお米もあまりおいしいものじゃなかった。
パン食が全く出ないし、美味しいものを求めて院内のコンビニでパンを欲して買ってしまうので、全然痩せなかった。

入院三週間目のある日、母親が面会に来たもののまともに対応できず、そこから退院を親からは勧められるようになった。自分もこの入院が、早々にして限界だと気づいていた。

そこから主治医や看護師に退院したい旨を伝え、かなり猛烈にプッシュし、翌週末に退院することになった。
入院の主軸となる薬剤調整についても、ラツーダを追加しイフェクサーを最大量に調整したものの、うつ症状についてはこれ以上切れるカードも無いということで、主治医からの大きな反対もなく退院が決まった。

退院が決まってからの数日間は長く感じたが、総じて記憶が薄かった。一日一日を早くスキップしたくてクエチアピンで寝落ちさせたり。
なるべく病院に居る時間を短くしたくて、退院前日に外出申請したりしたものの、体調改善せずキャンセルしてしまったり。体調はずっと変わらずだった。

入院からちょうど4週間を経た4/19(金)に退院した。
電車やらバスやらを使うと2時間掛かり、体力も残っていないので、1時間で帰れるタクシーで帰宅した。タクシーでもぐっすり。
家帰ってもぐっすり。家の安心感と言ったら…

退院後の変化と、生活についてはまだこれから。
もう少しまとまったら、続きを書こうと思う。

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