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地球の向こう側の誰かと共に生き、今日から一緒に暮らすこと。 vol.5

2020年のコロナウィルス蔓延から1年が過ぎ、この夏で1年半となります。

ちょうど1年前。地球の向こう側の誰かは物理的にこの東京のレジデンス(co・iki アーティストインレジデンス・プログラム/クリエイターレジデンシー: co-iki.org )には飛んで✈これなくなってしまいました。

渡航制限はいまだに続いており、きっと元通りになるのは年単位で時間がかかるのでしょう。1年前は長くて2,3年?とおもいましたが、変異ウィルスが猛威を振るう今、さて、どうなるか。そして、日本はオリンピックも目前です。

そんなパンデミックのなか、「地球の向こう側の誰かと共に生きる」「一緒に暮らす」ことをいかに継続できるか、

また世界中のアーティストやクリエイターのプラットフォームとしてあり続けるために何をすればよいか、

考えた結果、co・ikiの実験リモートレジデンシー"Creativity from HOME"(http://co-iki.org/en_US/events/creativity-from-home/) が誕生しました。

数十か国のアーティストの応募があり、本プロジェクトでは6か国のアーティストたちとHOME(家)を基軸とした実践をともにしました。


果たして、リモートでも「地球の向こう側の誰かと共に生きる」ことはできたのか?


できた!


とおもいました。自分でもびっくりしましたけど。

物理的に認知可能な範囲外かもしれないけれど、「人と人がつながる場」としても信頼関係をしっかり築き、全員がフルリモートのなか(みんな初めましてで)、国によっては通信環境不良により途中でついたり消えたりしながら、また言語コミュニケーションの壁もあるなか、共に生き、共に暮らし、共に創っていました。

何故できたのか。

振り返ってみています。

「地球の向こう側の誰かと共に生きる」ためには、文字通り、「地球の向こう側の誰か」を想い続けなければなりません。

あらためてわかったことに、想い続けることに物理的な距離は関係ない、ということが言えます。

”祈り” ”願い” もその一種かもしれません。

逆に物理的に距離が近いから、例えば家族のような距離感で、同じように想いつづけることはどうでしょう?

物理的な距離が近すぎて、また想いに反して、物理世界のしがらみからの脱却がむずかしいという側面もあるかもしれません。(今回参加したアーティストが、”escape"という言葉をよく使っていたのを思い出します。つまり「日常からの脱却」はひとつのキーなのです。)

想像します。では、彼らが実際に日本に来て「一緒に暮らす」時、果たして何が変わるのか?また、私も周りのみんなも一体何をおもうのか?

すでにco・ikiにレジデンシー滞在をしたいと言っている今回リモート参加のアーティストもいますが、何年後なのか、その時をいかなる意味でも(?)ご期待ください😊

・・・

そして、今(2021年6月より)、co・ikiのレジデンス空間は、

co-workingスペースの機能も加わりつつあります💡

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写真は物理とリモートが入り混じった第1期メンバーのみんなとの初meetupの様子です。(物理で集まった人が食すガンモドキをみせてます(笑)※コロナ下で少人数スタート💪)

「地球の向こう側の誰かと共に生きる」ことを実践してきたco・ikiは今、物理的な距離の近いメンバーとも、コレクティブな集まりとして、また”場”・コミュニティとして、新たなレイヤーをこれまでの積層した時間・空間に加え形づくっている最中です。

リモートでも物理でも、どこかの誰か、また目の前の誰か、相手、物、場所・・を想うことは変わりません。

相手をリスペクトしながら、活動や場を継続維持すること。

それはプラットフォームでもあり、自律的なコレクティブ活動体でもありコミュニティでもあること、またサステナブルな仕組みづくりにもつながることかもしれません。自然発生的に。(そう、これまでco・ikiはブランディングやマーケティング思考をもっては全くやっていないのでした。。ちなみにロゴすらありません(笑)毎回字体がみんなの解釈で意図せず変わったりもしてますww)

個人の意志や想いを尊重することは、他者のことを同時に同レベルで尊重しないと成り立たないことなのかなとおもいます。

ただ、これがなかなか難しいのも事実。

たくさんの価値観があつまると、相手を尊重することがむずかしくなることがあったりします。

コワーキングスペースとして考えるならば、どんな風に使っていくといいか、何をやるといいか、その場所に身を置くことやその意味は何か、価値を個々で見出していくことになります。レジデンシーでもこのあたりは共通しているはず。

現在コワーキング希望のメンバーと、スペースの活用法とともに、この価値観についても一緒に話し合っています。

スペースの利用にあたっての金額設定もその一つ。

ここが一番むずかしい。なぜならお金の交換価値というのは数字として明確(すぎる)なので。もう少し主観的な感覚値と相対的な数字をつなぐ指標があるとフィットするのかもしれません。

でも、これまで積層した空間のあらたなレイヤーとしても、場所へのリスペクトを金額にしていくことも今できる大切なことなのでしょう。継続的かつ長期的視野に立ちながら。

自分が「むずかしい」と感じること=乗り越えるべきこと、とも感じます。

メンバーと話しながらこれまたやってみてますよ。

みんなの力を結集させながら、互いに補完しながら、想いが強くも流動的かつ自律的コレクティブ&コミュニティとしてありつづける・・・まだまだ未知の探求は続きます。

それがco・iki (ともに生きること)⁈

ひとまず、みんなそれぞれの価値観を決めてもらい、自由に活用してもらいたいとおもっています。今あらためての、"Everybody is an artist" 💡

Come join! 

コワーキングにご興味ある人はお知らせください😊詳細DMします📧






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