自分流の結果の作り方
飽き性で、何かにつけて新しいものが大好きな「着想型」人間の私は、毎年のように何かに挑戦している。
今年は、自分が台湾という下駄を履いて仕事をしてきた集大成という意味も込めて、台湾のデザイナーを100人日本に招待しようという一大イベントのプロジェクトマネージャーをしている。(販売、通訳付きワークショップ、ライブペインティングなどをするので、デザイン好き・台湾好きな人は続報を待ってて)
今まで文字をこねくり回す仕事しかしてこなった私にとって、オフラインのイベントを計画運営させるのは、かなり大きなチャレンジだ。
準備も含めると1年がかりの大イベントを、どうモチベーションを維持して走って(走らせて)いるのかを、今日は紹介したい。
ある一瞬をとことんリアルに想像する
各方面とのやり取り、台湾人デザイナーの予期せぬ言動、ころころ変わるスケジュール。大きなイベントを準備していると、人を消耗し疲弊させるようなハプニングばかり起こる。
でもまだまだ祭の日は遠いわけで、苦労が報われたと感じる瞬間はごくごく少ない。そんな中最近よく自分のモチベーションを維持するために考えていることがある。
それが「打ち上げで、挨拶をしている自分」を想像することなのだ。
想像の中で私は泣いている。嗚咽しながら、グシャグシャに泣いている。泣きながら何を言っているんだろうと、架空の自分が発している言葉に耳を傾ける。
「みんなの力を借りて、一緒に協力して(ぐすぐすと鼻をすする)台湾フェスができて良かった(ううううぅと泣いていると、誰かが笑いながら肩を叩いてくれた)。お客さんも喜んでくれて、台湾デザイナーも本当に満足してくれて、最高の1週間どぅぁった(うぉぉぉんと泣いて、周りを囲む仲間が笑う、スマホで動画を撮られたりなんかもしている)」
なんてことのない、ワンシーン。
このワンシーンだけが見たくて、このワンシーンを引き寄せたくて頑張っているのだ。
ちなみに言っておくと、私はかなり自分自身のやることなすことにイチャモンをつけがちな人。そして色んな人に現在進行形でかなりのフォローを受けて走っている。自責の念も溜まってきている。
こんな自分を泣かせたいのだ。
大勢の人の前に、恥も知らずにただただ泣かせたいのだ。
売上とか集客数とかオフィシャルなゴールの設定はある。
でも全部私にとっては裏ゴールにしか過ぎない。全ては自分が見てみたい一瞬のために頑張っている、のだ。きっとわたしが満足できるイベントになれば…数字の成果もついてくる。
この文章を読んだら、一緒に走っている仲間は笑うかもしれない。呆れるかもしれないな。でもね、自分が見てみたい瞬間をクリアに想像するとパワーが湧いてくるのだ。そのためにしか、私は走れないのよ。
あらあら、台風で明日の飛行機が欠便に。
ゆっくり休んで台風をやり過ごそう。
良き一日になりますように。
拝
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