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登山は沼。vol.1
「涸沢に行きたい」
そう言い始めたのは、登山を始めて少し経った頃だった。
山を登ることには以前からなんとなく興味があった。
厳密に言えば、子どもの頃たまに父が里山へ連れていってくれた気もする。でも覚えていないのでノーカウントとする。
「白山開山1300年」ということを知り、会社の先輩とほぼノリで計画を立て、初心者女子3人、日帰り白山登山を決行したのが始まりだった。
(トレーニングなしの大人がいきなり日帰りで登り降りするような山ではない、ということは後から分かったことだ。)
初めての登山なのにわりとしっかりした山道を登り、3人弱音を吐きまくりながらなんとか山頂へ辿り着いた。
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登頂した達成感と、そこに広がる綺麗な景色。
あんなに文句ばっかり言っていたのが嘘のような、いい笑顔の写真が今も残っている。
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下山も大変だったことは言うまでもない。
下山後、あとの二人は「白山はもういい……」というようなコメントだった記憶があるが、わたしはまた挑戦したいと思った。
それほどに、気持ちの良いものだった。
どんなに天候や人混みなどで辛い思いをしても、また来年も来たい!と思ってしまうフジロックと同じ現象である。
せっかくトレッキングシューズなどを揃えたこともあるし、他の山にも挑戦してみたくなった。
近場の山を調べたり、登山雑誌なんかも見るようになった。
その中で、心惹かれたのが
「紅葉の涸沢」
である。
岳人なら知らない人はいないであろう。
北アルプス穂高連峰などへ登る際のキャンプ地でもあり、紅葉の名所だ。
わたしもまんまと心奪われた。
そして、その地に自分でテントを運び、「テント泊をしたい」と思うようになった。
つづく。
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