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閑散期にお店の基礎体力を知る

年末年始のバタバタは何処へ?

ってな感じで1月も後半に入ってきますと、一年の中で最もお客様の少ないシーズンに突入してきます。と言うよりも現在、そのシーズン真っ只中と言ってもいいような感じのヨコクラうどんです(笑)

当然のことではありますが、飲食店に限らず、どんな業種であっても繁忙期と閑散期はある程度あると思います。
その暇な時期をどう捉えるか?乗り越えるか?と言うのをテーマに少し考えて見たいと思います。

§職業を変える

これは最も極端な例になると思いますが、世の中には暇な時期は全く違う仕事を行う言う選択もあります。

例えて言うならアメリカなどでは当たり前のように行われている「マルチスポーツ」と言う考え方。アメリカでは各スポーツによってシーズン制が採用されていて春は野球、夏はバスケット、と言う具合にシーズンによって取り組む競技自体が変わっていくという、ことが当たり前に行われたりしています。

日本では小さい頃から一つの競技に集中して取り組むことで、スキルの向上を目指すのが一般的なのいで、中々受け入れにくい選択だとは思いますが、

さまざまな調査によって、マルチスポーツを経験した子どもは、早期専門化した子どもに比べて、以下のような傾向があると報告されています。

・競技特有の慢性障害が少ない
・燃え尽き症候群になる確率が圧倒的に低い
・特定種目以外は苦手になることが少ない
・筋肉などの発達に偏りが少ない

非営利特定活動法人みなとみらいクラブホームページ

実はその選手にとって長期的な背点にたって捉えた際のメリットが極めて高いアプローチになっていたりします。

この事は我々の仕事に関しても応用できる考え方だと思いませんか?所謂「副業」と呼ばれる仕事でもいいのかもしれませんが、現在、取り組んでいる「業務」とは違う時期に繁忙期を迎えるような仕事を一つ確保しておくのは、閑散期を乗り切ると言う、即効性のあるプラス面が得られるのが一つのメリットです。

それと共に「副業」によって得られた知識や経験が本業にとってプラスに働く作用、互いの仕事がお互いに直的な視点にで見ても「正のフィードバック関係」となり得る可能性も高いと言うメリットがあります。

ただし、これを実践するとなると中々ハードルが高いのも事実ですが・・・。

§既存のお客様との関わりを深める

私は「閑散期の売上はお店の基礎体力」と考えています。
大きな連休や暦によるイベントなど少ない時期、人の流れがそう活発ではない時期というのは言い換えれば多くの人が「日常モード」で生活されているという事です。

ですので、この「日常モード」にご来店してくれるお客様がお店を支えてくれているメインのお客様になります。となればこの「日常モード」でお店に来てくれるお客様を増やしていくことが長期にわたってお店に来てくれるお客様を増やすことになります。

では、「この時期に新規のお客様を増やせばいいのか?」と言えば実はそうでもないような気がします。
「人の動きが少ない時期」はやはり新規のお客様を呼び込むのに大きな労力を必要とするからです。私は新規のお客様を獲得する時期は人の動きの多いシーズン、つまり「繁忙期」に行う方がベターだと考えます。その方がこちらのアプローチに対するリアクションが大きくて早いので、無駄が少ないと感じます。

逆に「閑散期」には既存のお客様にしっかりと満足してもらえるようなサービスを提供することに力を注いで、お店に対する忠誠心を高めるシーズンだと思います。
具体的には

・お客様との会話やコミュニケーションの時間をとってみる
・イベントの開催
・ちょっとしたサービスや優待制度を設ける

取り組みとしては新規のお客様の獲得のために行う施策と同じようなアプローチですが、我々サイドの気持ちとしては「いつも来てくれていることへの感謝、恩返し」的な取り組みに近い感じがします。

今の時代はお客様がご自身で世界中に向けて発信してくれます。ですので、これらの取り組みを通じて感じてくれた経験や満足感をお客様から発信してくれることの方が次の新規のお客様の来店促進に対しては信頼度の高い情報になるように思えます。

そうした投稿や口コミを見てまた「繁忙期」に新規のお客様が増えてくれるのではないでしょうか?そうしてその新規のお客様の中で「閑散期」まで引き続き来てくれるお客様が少しづつ増えていく中でお店の基礎体力がアップしていく・・・。

そのようにしてお店は成長していくと思われます。

§まとめとして

まずは「閑散期」を通じてお店の基礎体力をしっかり把握しましょう。
その基礎体力のベースアップ向上のために「新規」「既存」のお客様へのアプローチを繰り返していきましょう。

大切なのは「今目の目のお客様に喜んでもらうこと」
この部分を蔑ろにして、将来来店されるかもしれないお客様のことをいくら考えていたとしても本末転倒ですから。

それでは、今週もありがとうございました。
また来週よろしくお願いいたします。

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