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「知らない」人は買ってくれない

こんにちは。
年が明けて2週間が経過しましたが、こちらをご覧の皆様は新年の目標や抱負などは立てられたのでしょうか?もし、立てておられる方はこの2週間での成果などはどんな具合でしょうか?

私は今年の目標は
「常にベストパフォーマンスが発揮できるように生活、それを習慣化する」
これに対する具体的な実践項目として

・睡眠時間の確保
・寝る前のストレッチ
・生活を楽にするのに必要な部位の筋トレ

これらを掲げておりましたが、今のところ、睡眠時間に関しては少し達成率は低いですが、概ね順調に日々こなせております。
これは個人的な意見ですが、継続、習慣化のコツとして
「毎日記録をつける」
これは結構有効な方法だと思っています。

もし、今年の目標が「何かを継続すること」の方は、是非、自分の取り組みを目に見える場所に「記録」していってみてください。その記録の記入が増えていくことが楽しみになって、案外、気楽に目標に向かえるようになるかもしれませんよ。

§10年続ける難しさ

前置きが長くなりましたけど、「継続」って大事なのはわかっているけど、実際にコツコツ続けるのって口で言うほど簡単ではないですよね。
とは言え、日々の仕事においては「面倒臭いからやーめた!」と途中で放り出すわけにはいきません。確かに店舗営業における細々とした取り組みに関しては色々と試行錯誤しながら、うまく行かないものに関しては止めることもたくさんあるでしょう。

しかし、お店の運営自体はよっぽのことがない限り、とにかく続けるしかありません。そうは言っても現状の飲食店業界では新規のお店の10年生存率は10%と言われています。繁盛するどころか、10年営業を続けられるだけでもかなりすごいことなんです。

非常にありがたいことに当店、ヨコクラうどんは推定100年を超えて営業することができております(笑)いわゆる老舗店です。世間の方々見てみると

「もうそこまで続いているんだったら、そんなに頑張らなくてもこのままずっと営業続けていけるんじゃないの?」

そう思われているかもしれません。
ところが実際はそうではありません。
私が実際にお店の運営をやり始めたこの17年間だけを考えてみても、危ない時期は何度もありました(笑)
それは私の経営方法が未熟だったことが大きな要因なのですが、いくら企業としてのキャリアや歴史が長かったとしても、その企業を導いていく人物のやり方次第でいつでもそのキャリアは途絶える可能性はある、という非常にわかりやすい事例だと思います(笑)

§お店が成長していく過程

ここからは自分の体験に基づいてのお話になりますが、「お店の経営が危なくなる」状態というのは簡単にいうと「お客様が来なくなる」と言うことです。
当店の場合は元々営業していたお店のお客様の来店が減った、と言う事になるので、何らかの「減った理由」と言うのがあるのですが、その話はまた別の機会にさせてもらって、今回は「お客様に来てもらう」ことから話を始めたいと思います。

①「知ってもらう」
兎にも角にもお客様にお店に来てもらおうと考えた場合、お店の存在を知ってもらわない事には話は始まりません。

「知らないのは存在しないのと同じ」

この言葉が全てです。
どんなに美味しいうどんを作っても、どんなに歴史のある店舗が存在していたとしても、そんなうどん屋がこの世に存在していることをお客様が知らなければ、その人がお店に来ることはありません。

そう考えると、

A.世界で一番美味しいうどんが作れるうどん屋さんだけど、誰もそのうどん屋がどこにあるのか分からず、開店以来、一人のお客様も来ていないうどん屋

B.極ありふれたうどんしか提供していないけれど、連日お昼は満席のうどん屋

一年後、営業を継続できている可能性の高いのは間違いなくBのうどん屋さんです。もちろん、これは極端な例なのでそれぞれのお店の経営者が「目指すべき理想」や「やり方」の良し悪しを議論したいわけではありません。
とりあえずここで頭に入れておかなくてはならないのは

まずは存在を知ってもらう

話はそれからだ。と言うことです。
どんなにいいサービスや最高品質の商品を開発していたとしてもその存在を誰も知らないままでは、売れるはずがありません。

②お店に来てもらう(商品を買ってもらう)

お店の存在を知ってもらったら、次は実際にお店に来てもらわないといけません。
ネットやテレビで商品を購入する場合も、うどん屋さんにうどんを食べにいく場合でもお客様が購入、来店しようと思う感情はおそらく同じです。

「来店(購入)することでいい気分になれる」

SNSの投稿写真や食べログなど評価サイトを見てお客様が「行ってみよう」と思うのは

「この写真の料理は美味しそう」
「このロケーションで料理を食べてみたい」
「このオシャレな投稿者が投稿しているほどのお店だからオシャレなお店なんだろうなあ」

いつも通勤で使う最寄りの駅前に新しい建物が建てられているのをみて

「何ができるんだろう?」
「庭もあるオープンテラスのカフェか!居心地良さそう!」
「今までこの辺にはなかった本格的なコーヒーが飲めるみたい。」

こんな風にそのお店に行った(商品を購入した)未来の自分が楽しい気持ちや嬉しい気持ちになったり「未来にワクワク」していることを想像した時です。
一言で言えばその商品やお店に「期待」した時です。

どれだけ期待させられるか?が集客の肝

③気に入ってもらう

この段階にきて初めて、今まで磨きに磨いてきた自分の技術力やアイデアなどをお客様に届けることができます。
事前に高めたお客様の期待値を遥かに超える商品やサービスを提供して、しっかりとお店の応援者になってもらいましょう。

応援者が増えることが次の集客につながります。要はこの③の行程でお客様の期待値をしっかりと超えることができた場合はお客様は次のお客様を連れてくれるようになります。

自分の「楽しかった経験」は誰かに伝えたくなります。それはSNS上における発信も含みますが、実際にその伝えられた情報によって、その受け手が行動を起こす確率が高いのは口コミだと思います。

SNSでの発信は数の広がりは大きいですが、その情報に対する信頼性やインパクトという意味ではその振れ幅に大きな差があります。逆に親しい人からの口コミでの情報は拡散力こそ低いですが、その情報が受け手の行動に与えるインパクトは非常に大きなものがあると思います。

SNS上で大きな話題にならなくても来店してくれたお客様の満足度が高いお店は口コミによって次の集客に繋がっていく事になります。

ですので、商品力やサービスの高さはこの最後の段階において集客に影響を与えることができるようになります。
ですので、お客様を呼び込むために商品のクオリティを高める事に集中しすぎるのは順番が少し間違っている可能性があります。

ある程度の品質の商品が生産できるのであれば、とにかく「知ってもらうこと」集客にリソースを注ぐことの方が重要になってくるということを覚えておいた方がいいと思います。

§まとめとして

ここまでみてきたように 「① → ② → ③」の流れが一度できると、その後は少しづつその循環の積み重ねによってお店の認知が自然拡散的になっていき、最初期の頃のような労力はかけずともお客様からの反応が多くなってくると思います。

とにかく、どんな事においても最初期、立ち上げの時期が一番成果を実感しづらくて、継続することが苦しく感じると思います。

0→1を生み出すのが一番困難

このことを頭に入れておけば、「今が一番大変。という事はやればやるだけ楽になれるんだな。」そう思える事で多少、気持ちが楽になるのではないでしょうか?
この世の物質には慣性の法則が働きます。止まっているものを動かすには大きな労力を必要としますが、一旦動き出して仕舞えば、その動きを継続させることは簡単です。寧ろ、今度は止めることのほうが難しくなるほどです。

というわけで、皆さんも新年の誓いの達成に向けてコツコツと積み重ねていきましょう!

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