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「成長する」ってどういうことなんだろう?

§「学び」と「成長」


こんにちは。
こちらをご覧の皆様はおそらく、常日頃から色んな物事に興味を持ったり、自分のの知らない事を知ったり、学んだりすることが純粋に楽しいと感じられたり、そうした事に喜びを感じたりする質の方が多いのではないかと思われます。

そして、特にここをご覧になっていない人であっても、人は生きている限り様々な経験を通して「学び」を得て、日々を過ごしています。
一口に「学び」と言ってもその形は様々で

・学校での教育や集団生活
・家庭内における躾
・生活から得た経験
・仲のいい仲間たちとの付き合い
・趣味を通して得る知識や技能

生きている間に行うほとんど全ての行動から我々は様々なものを「学び」続けています。そうやって得た「学び」は私たちに「成長」をもたらせます。

§「成長」するとどうなるの?

それでは「学び」によって「成長」すると私たちはどうなるのでしょう?

成長とは、生物や物事が発達し大きくなることをいう。例えば経済が発展することを経済成長と呼ぶ。本項目では主に生物の成長について説明する。 成長とは、ある生物が、その生活史において、個体がその発生から死に至る過程で、もっともよく発達した形へとその姿を変える間の変化をさす。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

上記の引用にもある通り、一般的に「成長」と聞くと、時間の経過とともによりその機能が向上するイメージが浮かびますよね。
ですので、私たちはある目標に向かって努力をし、それを達成した時や苦しい経験であったり、困難を乗り越えた時に

「今回の件で成長できた」
「自分自身の成長を感じた」

このような感想を述べることが多いのだと思います。
しかし、ここで考えてみたいのは、具体的に「成長」というのは果たしてどう言った事なのでしょう?

ここには大きく分けて二つの意味が含まれています。

【技術としての成長】(物理的な側面)
アスリートや職人たちの世界においては自身の作り出す作品や記録によってその個人の評価や価値が決定されます。そうした世界における「成長」とは技能の向上を指す事になります。

【人間的な成長】(精神的な側面)
書物や経験を通して、知らないことを知る事によって、新しい考え方やモノの見方を自分の中に取り入れることができるようになること。大抵は自分の中の許容範囲が広がることを指して「成長」とみなす事が多いと思います。所謂「(人間の)器が大きく」なると言えると思います。

この「物理的な側面」と「精神的な側面」はお互いに相互に作用しあってどちらの側面も向上していくことが「成長」なのだと思います。
技術の向上を修練していく過程で精神的な広がりも必要になり、精神的に成熟することがまた新たな技術向上のきっかけになったりするのだと思います。

こうして、「成長」を果たした先にあるものとは果たしてなんなのでしょう?

現段階の私が考える「成長」によってもたらされる最大のメリットは

「不安の解消」

ではないかという事です。

§「成長」とは自分の未知の領域を広げること

我々はただ漫然と生きているだけではおそらく真の意味では「成長」できません。もちろん、生物としての身体的な成長というのはある時期までは自然法則に従って果たすことはできるでしょう。

ただし、なんらかの目的に沿った生き方を目指す、という観点で見るとただ漫然と生きているだけでは中々「成長」を果たすことはできないでしょう。
を持つ事によって初めて、その達成に必要な技術や能力を獲得するために自ら考えたり行動をすることができます。

ここで大事なことは「目的」は大抵の場合、いまだ自分が経験したことのない世界を目指すもの、ということです。
なぜなら、過去に自分が経験したことや知っていることをわざわざ「目的」に掲げる必要はないからです。

ですので、目的を達成するための行動の過程では様々な未知の体験や初めての経験を数多くする事になります。そして多くの場合、そうした初めてチャレンジにおいてはうまくいかない過程や想定外のハプニングなどに見舞われて、困難や逆境、不安を経験する事になるでしょう。だからこそ、目標達成の暁には大きな喜びも経験する事ができたりします。

言い換えれば

「自分の未だ知らない世界に足を踏み入れる」

これこそが「成長」という事なのです。

§「不安」の正体

人は一体、どんな時に不安を感じるのでしょう?

一言で言うと「自分の身の安全が保証されない時」です。
自分の五感を使って身の回りの状況を把握できて、
かつ安全が確認できている状況なら不安を感じることはありません。
それは、現在の自分の命の保障に対する情報が十分に把握できているからだと言えます。

ところが初めて訪れる街で迷子になったり、初対面の人と話をする場面においては我々は不安になったり、恐怖を感じたりします。
なぜなら、その状況に対処するための十分な情報をもっていないからです。

我々の不安の正体は

「未知」

なのです。

多くの人が将来に不安を感じながら日々を過ごしています。
その最大の原因は
「未来のことは誰もわからないから」
つまり将来は誰にとっても「未知」なのです。

§「成長」することで得られるもの

こうした人間の本能とも言うべき「未知への恐怖」を乗り越えるためには
「自分の知らない世界へ足を踏み入れる勇気」を獲得しなければなりません。
そのためには「未知の世界へのチャレンジ」を繰り返し経験することが一番有効に思われます。
チャレンジを繰り返し、知らなかったことを知ることで、感性が磨かれたり、様々な価値観を認めあったりと許容範囲も広がることになります。

そうやって「何が起きてもなんとかなる」と考えて
「未知のものに対して経験を元に対処や対策を講じられる能力とその自信」が養われる事が「成長」すると言う意味なのではないかと思います。

そしてこうした性質があれば生きていく上においての「不安」はかなり軽減されると私は思います。何をもって「不安」とするのか?また、人によってその内容は様々ですから一概に言い切るのは難しいことも重々承知ではありますが、そうは言っても

「不安のない人生」

これは思っている以上に人生を豊かにするための大きな要因になりうると思います。

§まとめとして

こんなことを言いながらも

「成長し続けて最終的に自分は一体何を目指しているんだろう?」

とふと途方に暮れるような瞬間もあったりします。
でもよくよく考えてみれば「成長」はそれ自体が目的ではなくて、それによってもたらされる心の平穏が実は人間にとっていちばんのメリットなのではないかなと思い、今回この記事を書いてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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