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押印じゃないといけない制度はおかしい

最近では、リモートワークが推進されているが、それを阻むものがいくつか存在する。

その1つが、はんこである。

はんこを押すために、わざわざ出社するというケースも割とあるようだ。

こんな無駄なことのために出社するというのは、効率が悪いし、聞いて呆れる。


今日、このようなニュースを見たのだが、タイトルと記事内容が少し違う。

タイトルでは、現在のはんこ制度を継続して欲しいニュアンスに聞こえる。

しかし、記事では、印鑑登録などの行政手続きのオンライン化も求めたと書かれている。

ただ単に、現在のはんこ制度を継続しろということではなさそうだ。


確かに、行政手続きのオンライン化をまずやらなければいけない。

紙による文書決裁であるから、出社しないといけないのだ。

役所においても、オンライン化はあまり進んでいないように感じる。

給付金の申請においてもそうだ。

オンラインで申請をしても、役所では、そのデータを印刷して決裁しているようだ。

つまり、役所内では、オンライン申請も郵便申請も紙で対応しているということである。

これでは、何のためにオンライン申請を導入したのか分からない。

押印作業のため、紙じゃないといけないなら、はんこは要らないだろう。

はんこが電子化を阻む要因であるのだから。


はんこ議連が言っていることは、オンライン上で印鑑登録をすれば解決できるいうニュアンスに聞こえた。

確かに、そうなれば電子化は進むだろう。

しかし、わざわざはんこである必要があるのか?

押印じゃなくても、署名として扱えるものは沢山あるだろう。

わざわざ押印じゃないといけない理由はない。

署名の選択肢の1つとして、押印があるのなら別に構わない。

オンラインならば、マイナンバー署名に使えるだろう。


ここでも選択肢という言葉を用いたが、今の日本は様々なところで選択肢が少ない。

教育や仕事については、以前も述べてきたが、理由もないのにこれじゃないといけないという制度が多い。

昔からこうだったから、こうじゃないといけないという慣例第一主義である。

経路依存性とも言えるだろう。

これからは、本当にこれじゃないといけないのかを見極め、選択肢の幅を広げられるところは、広げるべきだと思う。

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