過去問は時間通りではなく、縮めて解くべし
大学入学共通テストも終わり、いよいよ一般入試が始まろうとしている。
共通テストの出来が納得いかなかったとしても、私立の一般入試には全く関係ないので、切り替えて頑張ってもらいたい。
今回は、過去問の解き方について少し述べていく。
私は現役時代、過去問を制限時間通りで計って解いていた。
しかし、これが間違いであったことは、塾講師もアルバイトをしていた時に気付いた。
例えば、制限時間60分の場合、過去問演習では60分丁度で解き終わったとする。
この場合、本番では時間が足りなくなるパターンが多いと思う。
理由として挙げられるのは、練習と本番の違いである。
何事においても、本番を想定して練習に取り組むことが大事であるが、練習通りに上手くいくとは限らない。
私の場合、練習より本番の方が1つの問いにかかる時間が僅かに長かった。
理由としては、不安であったからである。
本当にこの選択肢で合っているのか?
文章を読み間違えていないか?
こういった不安により、過去問演習よりも時間がかかっていた。
結果として、過去問演習の時より時間がかかっていた。
これは、当時の反省である。
そこで、塾講師になってからは、制限時間よりも5~10分くらい前倒しして解くようにと伝えていた。
10分くらい早く解くことができれば、本番で多少時間がかかったとしても時間内に解くことができる可能性が高いだろう。
また、例年よりも文章が長かったり、問題数が多かったりといった想定外の出来事にも対応することができる。
そして、10分も余らせて解くことができれば、自信がつく。
時間内に解き終わるかという不安要素を取り除くことができれば、他のことに取り組むことができる。
英語の場合、文章を読むのに時間がかかるという理由で時間内に解き終わらなければ、速読の特訓をすることになるだろう。
しかし、時間内に解き終われば、速読にそれほど時間を使う必要はない。
その大学で扱われる文章のテーマ対策や他科目の勉強に力を注ぐことができる。
こんなの当たり前だよと感じる人も多いかもしれないが、私が受験と塾講師で経験した教訓を少しでも多くの人に伝えられればと思う。
冒頭でも述べたが、共通テストで思い通りの点数を取ることができなかったとしても、一般入試はまた別だ。
私も最後のマーク模試でD判定だった大学に合格して、通っていた。
センター試験や共通テストと各大学の入試問題は問題傾向が全く異なるので、このようなことは良くあると思う。
今日から入試本番までに、志望大学の入試対策をしっかり行えば、逆転は可能だと思う。
私は応援しかできないが、諦めずに頑張ってもらいたい。
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