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ニヤニヤしたり、ホロッとしたり、うなずいたり。
岸田奈美さんのエッセイ。
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
ずっと気になっていた本。
noteでも活躍されているので、ご存知の方も多いかも。
笑えて泣ける岸田家の日々のこと
車いすユーザーの母、ダウン症で知的障害のある弟、ベンチャー起業家で急逝した父――
文筆家・岸田奈美がつづる、
「楽しい」や「悲しい」など一言では
説明ができない情報過多な日々の出来事。
笑えて泣けて、考えさせられて、
心がじんわりあたたかくなる自伝的エッセイです。
私は朝、J-WAVE(ラジオ)を聞いたり聞かなかったりするんですが
聞いていた日のゲストで、たまたま岸田奈美さんが出ていて。
「あーnoteで有名な方だよな」
「そういえば気になってたんだよな」
と思い出し、Audibleにあったので聞いてみました。
…
これ、聞いてみて思ったこと。
えっとね、読む時(聞く時)周りの環境に注意した方がいいかも。
ところどころ、思わず笑ってしまう箇所があります。
というか、淡々と読むことはできません笑
お父さんが買ってきたファービーの話は、ニヤニヤせずにはいられないし。
弟さんの姉想いの行動には、ホロッとさせられるし。
岸田さんが働き、最終的に岸田さんのお母さんも働きだした会社「ミライロ」の理念がいいなぁ、と激しくうなずいた。
バリアフリーという言葉はよく聞く。
でもミライロ代表の垣内俊哉さんは
バリアをなくすのではなく、バリアを価値にする「バリアバリュー」を掲げているという。
垣内さんは車椅子に乗っているのだけど
車椅子に乗っている視界だからこそ、気付けることがあるじゃないか、と言っていて。
私は車椅子に乗ったことはないけれど
子どものベビーカーを押していた時期、バリアが多いなと感じていた。
過去、育休中に一度だけ会社に顔を出しに行ったことがあるんですが
その時に気付いた、エントランスにある5段くらいの階段。
子どもは寝ていたので、ベビーカーごと担いで階段を登った。
これがスロープだったらどんなに良かったか、と思ったことを忘れない。
そして、ベビーカーはなんとかなるけど車椅子の人は一人で入れないじゃん…と思ったことも忘れない。
でもこれって、
私がベビーカーを押すことがなければ、おそらく気が付かなかったよなぁ。
「視野を広く持とう」とか
「想像力が大事」なんて言うけど
それらを持つためには、経験だったり知識だったりが必要なんだろうなぁ。
…
などと
グルグル考えるキッカケになった一冊でした。
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