あの紐になりたい。
以前から、いいなと思っている紐がある。
存在感はあまりなくて。
でも、そこにいてくれると助かって。
とっても細身で。
体重も軽くて。
決してメインのジャマをしない、素晴らしいサポート力。
同じ用途の存在は他にもあるが
ダントツで素敵だなと思う存在。
それは文庫本についている、
この紐である。
このしおり、なんと名前があるらしい。
ご存知の方、いるだろうか?
「スピン」だって。
スピン。
うん、すごくいい名前。
以下、スピンの良さについて、つらつらと書いていくことにする。
…
私は本を読むのが好きだが、紙の本にスピンがついていると
「あー分かってるねえ」とうれしくなる。
何が良いって、
本と一体になっていること。
くっついてるから、強く引っ張らない限り落とす心配がない。
スピンがない場合、紙のしおりや、ふせんを使うこともある。
でもこれらは、当たり前だけどまずそれを用意する必要がある。
そして、ポロッと落としやすい。
くっついてないからね。
あとさ、
紙のしおりやふせんだと、文章の一部を隠してしまう場合もあるよね。
その点、スピンは優秀。
あの細身スタイルゆえ、文章を隠すこともない。
しおりの役割は主に
「ここまで読んだよ」
「次はここからだよ」
と本の所有者に、さりげなく知らせること。
それ以上でも、それ以下でもない。
その役割を、シンプルに全うしている。
それがスピンなのだ。
…
では、スピンの弱点はなんだろうか。
紐ゆえに、使用を重ねると劣化することだろうか。
図書館で年季の入った本を借りると、たまに毛羽立ったスピンに遭遇することはある。
あとは、ちぎれてしまっていたりね。
まあでも紐に限らず、
すべてのことは、いつかは終わりがくるからね。
…
って
だんだん何を言っているのか分からなくなってきたので、この辺で終わりにしようと思う。
まあ何が言いたいかというと…
あの紐になりたい。
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