見出し画像

転売は、正義か悪か!?

「転売」と聞いて持つ印象は?

私たち日本人が「転売」と聞いて、悪い印象を持つことはあっても、良い印象を持つことは
ほとんどないのではないでしょうか?つい最近だとマスクの転売が社会的な問題となっていました。でも言い方を変えて「せどり」という表現にすると、サラリーマンが良く読むような雑誌などで「簡単に始められる副業」として紹介されていますよね。もちろん犯罪ではありませんので(マスクを除く)、法律的を犯しているわけではないですが、なぜこうも「転売」という言葉は良い印象を持たれないのでしょうか。


世界的には「ソーシャルバイヤー」と言われている

世界に目を向けると「ソーシャルバイヤー」という表現が一般的で、自国以外に住んでいる人が自国の物を買いたい時などに活用していたりします。日本に住んでいると中々こういった行動を取る機会は少ないですが、「ソーシャルバイヤー」は世界的な目線で見ると、ごくごく一般的です。日本でも、メルカリやヤフーオークションが盛り上がっているのは「フリーマーケット」という側面と、「転売サイト」という側面があるからですよね。

日本の報道の仕方に問題あり

「転売」という言葉の印象がここまで悪くなったのは、テレビなどで中国人が行列をなして百貨店やドラッグストアで買い占めをしている姿を悪意をもって報道をしたのが大きいでしょう。もちろん、本来買いたい人が買えなかったり、メーカーの人の目線からすると、転売されることで価格のコントロールができず、ブランドが棄損するというデメリットな部分もあります。ただ、転売がされることで、潤っている小売業やメーカーもいることを忘れてはいけません。そう、こういった転売行為も経済活動の一つなのです。この転売をする人たちを味方にするのか、しないのか、小売業やメーカーは、判断が難しいところだと思いますが、新型コロナウイルスが原因で経済活動が苦しくなっているいま、味方にしようとする企業が多くなっている印象です。個人的には、日銀が株を買いまくって経済を支えようとしていることのほうが、長い目線で悪だと思ってますが、果たしてどうでしょうか。

実際に、なぜか売上が落ちないツアー買い物客

あまり大きな声で言えないですが、中国のECサイトが、自分たちのECの自分たちのお店で販売する商品の仕入れのためにバイヤーを日本に送り込んでます。これはあまり表にでないですが、れっきとした事実です。その人たちの売上が、入国制限がある現在も落ちていません。理由は、入国制限が始まる前に訪日していて、滞在ビザが自動延長されているため、そのまま仕入れ活動を継続しているからのようです。買い付けた商品は、自社の飛行機を持っているSF EXPRESSで送っているようです。本当に中国人の商魂はたくましいですね。そして、日本の小売りやメーカーもこの中国人の商魂にここ数年は支えられているのも事実。さて、この「転売」行為は、果たして正義なのか、悪なのか。

今日も現場からは以上です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?