見出し画像

うちの子はおデブ!?

飼い主さんとお話ししていると、「獣医さんから太り気味ですねって言われました」「どんなドッグフードがいいですか?」なんて聞かれることが多いので、どうやって選んだらよいかということをお話ししたいと思います。


1.知っておいてほしいこと

ドッグフードの中には犬種ごとにカスタマイズされたものもありますが、実は犬種によってフードを変える必要はありません。犬種によって、遺伝的に発症しやすい病気などもありますので、それを抑止するためのサプリが入っていたりもしますが、通常の健康なワンちゃんであれば、わざわざ犬種ごとのフードを購入する必要はありません。それよりも、安全な原材料・調理法を使っているフードを購入してあげたほうがいいかな?と思います。

また、ドッグフードはワンちゃんによって合う合わないというのがあります。いわゆる食べつきがいい・悪いだけでなく、涙やけや、うんちの状態がいいか、悪いかなどから総合的に判断してあげられるといいですね。これは個体差がかなりありますので、他の飼い主さんのお勧め~、前飼っていたワンちゃんはこれだった~とかは関係なく、そのワンちゃんに合ったものを選んであげるのが良いと思います。

あと、大事なのはカロリーですね。一般的に避妊・去勢手術を行ったワンちゃんは基礎代謝量が減ります。となると、ドッグフードの量を減らすのか、低カロリーのフードにするか、どちらかになります。また成長期のワンちゃんはパピー用の高カロリーのフードがお勧めです。一方、ドッグフードの袋に書かれている通りにご飯をあげたら、太っちゃったなんて飼い主さんもいます。良く運動する子とゆっくりしているのが好きな子で、消費カロリー量はかなり違いますよね。

・月齢
・運動量
・去勢・避妊済みかどうか

この3点で必要とされるカロリーは変わってきます。

2.まず、BCSで肥満度をチェック!

環境省が定めたガイドラインでボディコンディションスコアというものがあります。これは見た目と触れた状態から、犬猫の肥満度を判断するものです。

画像1

このスコアは5段階で真ん中のBCS3が理想的とされています。

・肋骨を触って脂肪がなく、肋骨が触れる
・(上から見て)腰のくびれがある
・(横から見て)胸からお腹にかけて吊り上がりがある

こんな状態であれば、理想的です。が、この一点目の触った感覚というのが曲者です。思ったよりも、肋骨がゴリゴリ触れないといけないんです。肋骨の周りにぷにぷにした触感があったらNGなんですよ。

この感触を飼い主さんにもわかっていただくために、ロイヤルカナンと帝京大学が動物病院向けに模型を作っています。皆さんも動物病院で触ってみたことがあるかもしれません。ぜひ、一度感触を確かめてみてください。


また、ロイヤルカナンでは、より細かくボディコンディションスコアを区分していて、こんな9段階になっているんですよ。

FireShot Capture 030 - 体重管理① 適正体型を知ろう - 犬と猫の栄養成分辞典 - www.royalcanin.co.jp

写真もあるので、より分かりやすいかな、と思いますので、横から見た時、上から見た時、ワンちゃんがどう見えるのか確認してみましょう。


3.ドッグフードの選び方

ドッグフードも非常に種類が多く、品質面でもピンからキリまであります。またワンちゃんの嗜好もバラエティに富んでいて、チキンが好きという子もいれば、ラムが好きという子もいますね。ですので、まずはいろんな種類を試してみるというのが大事です。

とはいえ、あまりジャンクなものも怖いので、私が参考にしているのはこのサイトです。

https://dogfood8.xsrv.jp/


犬を飼っている方なら読んだことあるかたもいらっしゃるかもしれません。非常に膨大な数のドッグフードを原材料、栄養成分値、無添加、安全性、価格の面からランキングをつけています。

価格的に許すのであれば、Sランク、Aランクがいいのでしょうが、我が家の犬はシュプレモを食べています。このサイトではBランクですね。うちの犬はフードのえり好みをしやすいので、どんなフードでも食べれるよう、ルーティンでBランクまでのフードを変えながら与えています。


4.アレルギーのある犬のフードの選び方

アレルギー検査をしてみましたか?どの食材にアレルギー反応が見られるか、ということがわかっているのであれば、このサイトでその物質が使われていないドッグフードを選んであげるのもおすすめです。


5.まとめ

よくあるのが、獣医師さんに太っている、涙やけが出ているといわれたにも関わらず、「このフードが終わってから変えます!」っていうお話を聞きますが、その時間もったいないですよ!フードが合っていないのであればすぐに切り替えましょう。

余っちゃったフードは他に必要としているところにお分けしましょう。近くに保護団体さんがありませんか?フードやシーツなどの消耗品はもちろんですが、サイズが合わなくなったクレートやケージなども喜んでいただけますよ!ぜひ一度コンタクトを取ってみてください。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?