2024横浜FC・東日本大震災復興支援活動@宮城県女川町
2024年7月20日~22日で行われた2024横浜FC・東日本大震災復興支援活動のご報告です。
※この記事には2011年の東日本大震災の内容が含まれています
2011年、東日本大震災から13年。
「風化させない」「継続的な支援」「子どもたちに夢を届ける」
2011年3月11日。
関東地方でも、これまで感じたことのない大きな揺れを感じました。
神奈川県でも停電などが発生。ようやく電気が復旧した翌日、テレビと新聞で見た光景は衝撃的なものでした。
横浜FCは幸い、クラブハウスなどに大きな被害はなく、
中断したJリーグ再開に向けて活動はできる状況でした。
横浜FCは、震災のあった直後から被災地への復興支援活動をスタートし現在もその活動を継続しています。
震災から13年が経ち、人々の記憶から当時の記憶が薄れつつある中、震災を「風化させない」「継続的な支援」という信念のもと、2011年より継続した活動を続けてまいりました。
2024シーズンは宮城県女川町にて初の小学生年代向けのサッカー大会「笑顔道 PRESENTS 横浜FC 復興支援 2024スマイルチャレンジカップ」を開催。U-12およびU-9の少年サッカークラブ16チームにご参加いただき7月20日から7月22日までの3日間で大会を実施いたしました。中日の2日目午後には横浜FCトップチームより4名の選手が参加し大会参加者へ向け「横浜FC復興支援サッカー教室」を開催し184名のサッカー少年・少女と交流いたしました。
笑顔道 PRESENTS 横浜FC 復興支援 2024スマイルチャレンジカップ概要
主催
株式会社横浜フリエスポーツクラブ
日時
2024年7月20日(土)~7月22日(月)
会場
宮城県(第一多目的運動場|第二多目的運動場|WACK女川スタジアム)
スケジュール
20日 大会予選
21日 AM 大会予選 PM 横浜FCサッカークリニック
22日 大会決勝トーナメント
参加チーム
【U-12】
旭丘サッカースポーツ少年団
Esperanza FC
エスペランサ銚子FC
FCシャイネン福島
おおくまサッカースポーツ少年団
榴岡FC
ファナティコス宮城
FOURWINDS FOOTBALL CLUB
古川サッカースポーツ少年団
Messe宮城fc A
Messe宮城fc B
YUKI FOOTBALL ACADEMY A
YUKI FOOTBALL ACADEMY B
【U-9】
旭ヶ丘サッカースポーツ少年団
エスペランサ銚子FC
FCシャイネン福島
古川サッカースポーツ少年団
フォトレポート
DAY1予選リーグ
7月20日(土)より「笑顔道 PRESENTS 横浜FC 復興支援 2024スマイルチャレンジカップ」が開幕!10時より開会式を行い、予選リーグがスタート。U-12リーグ、U-9 リーグの16チームが決勝リーグに進むべく熱い戦いを繰り広げました。
DAY2決勝リーグ
2日目午前中は決勝リーグを開催しました。初日に続き白熱した試合が繰り広げられました。U-12決勝はPK戦の結果FOURWINDS FOOTBALL CLUBが初代王者に決定。
U-12 優勝 FOURWINDS FOOTBALL CLUB
U-9 優勝 旭ヶ丘サッカースポーツ少年団
表彰式
表彰式では、本大会メインスポンサーの株式会社爽健グローバル 代表取締役 福田秀人様よりU-12優勝チームへメダルや優勝賞品の贈呈が行われました。U-9優勝チーム・MVP・MIPへは横浜FC C.R.O 内田智也より優勝賞品を贈呈いたしました。
2024横浜FC復興支援サッカー教室START
いよいよお楽しみのサッカークリニック・・・!
会場はWACK女川スタジアム。
サッカークリニックへは横浜FCトップチームより遠藤雅己選手、村田透馬選手、室井彗佑選手、小倉陽太選手が女川町へ。
選手は参加者の子どもたちとハイタッチをして入場。
選手一人ひとり自己紹介をしてクリニックがスタート!
まずは緊張をほぐすためのアイスブレイク。じゃんけんを使ったゲームをおこないます。一番最初に5勝した人が勝利!
村田選手が一番乗りでさすがの勝負強さを発揮していました。
徐々にボールを使ったメニューに。リフティングや、ボールタッチのメニューを全員で楽しみながら行うことができました。
最後は選手と子どもたちが同じピッチでゲーム形式!
参加チームの皆さん
笑顔道マッサージ無料体験ブース登場!
本イベントのメインスポンサー「株式会社爽健グローバル(笑顔道)」様による、無料治療ブースを今シーズンも出店いただきました。参加した子どもたちや保護者の方にご参加いただきました。笑顔道スタッフの皆さん猛暑の中、本当にありがとうございました!!!
選手コメント
NO.40 GK 遠藤雅己選手(選手代表)
今回、沢山の子ども達と一緒にサッカーをすることができてとても楽しかったです。元気いっぱいに純粋にボールを追いかけて楽しんでいる姿を見て、改めてサッカーを楽しむことの大切さを感じることができました。今日一緒にサッカーをしたみんながあの選手みたいになりたいと言われるようなそんな選手を目指して今後も頑張っていきたいと思います。3/11の震災時、僕は小学校の下校中でした。わけもわからず道路の真ん中で友達と地面に伏せ、怖いと言いながら動くこともできず揺れが収まるのを待っていたのを今でも覚えています。女川の海沿いを車で通った時に、あの海から津波が来たのかと考えるととても怖さを覚えました。また、スタジアムの施設の新しさやグラウンド付近に新しい施設が立っていたのを見て、3/11の震災からこれだけ復興が進んでいることに少し安堵しました。このような活動は、今回参加した小学生は震災を経験していないからこそ、風化させないことが大切だと思います。震災から13年経った今、子ども達が元気にサッカーをやれていること、その環境を整えてることに尽力された方々がいることを忘れずに、サッカーができるありがたみを伝え続けていきたいと感じています。
ご協賛企業の皆様
株式会社爽健グローバル、フェニックス観光株式会社、横浜冷凍株式会社、株式会社理装工業、株式会社アーチ・ドゥーク・オーディオ、株式会社コスモ計器、株式会社神奈川ナブコ、東洋美術印刷株式会社、稲垣薬品興業株式会社、株式会社アメニティ、アーバンエナジー株式会社、株式会社ジャストオートリーシング、スペシャルワン株式会社、株式会社YKM、バリューインパクト有限会社、有限会社円行電設、エヌ・ケイ・テクノ株式会社、株式会社GENOVA、東洋アルミニウム株式会社、株式会社ヴィヴィッドクローバー、株式会社ブラスト(順不同)
横浜FC・東日本大震災復興支援活動これまでのあゆみ
2011年
地震発生から約2週間後の2011年3月27日に、横浜FCはクラブとして初めての復興支援活動として、横浜駅西口イベント広場と横浜ビブレ前広場にて横浜FC選手、スタッフ、ユース、ジュニアユース選手、サポーター、フロントスタッフが義援金募金のご協力を呼びかける活動を始めます。まずはできることから、行動を始めました。
4月には、被災地へ。
選手たちが釜石市甲子小学校を訪問。LEOCキッチンカーでの炊き出しや、一緒にボールを使って子どもたちとふれあいました。また同時期に、トップチームは岩手遠征を実施。グルージャ盛岡とのトレーニングマッチ後、サッカー教室を行いました。
また、支援物資をクラブスタッフがトラックで被災地の自衛隊駐屯地へ届けました。
この年、私たちはスポーツの持つ力を、体感することになります。
東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ「日本代表 ×Jリーグ TEAM AS ONE」での三浦知良選手のゴール、FIFA女子ワールドカップでのなでしこJAPANの初優勝などサッカー界でも多くの人々の心を揺さぶるシーンが生まれました。
そして、横浜FCもサッカーを通して多くの人々を笑顔にしたいという想いのもと、翌年以降も活動を続けていきました。
2012年 福島でJリーグを開催。
翌年の2012年9月23日には、福島県でホームゲームを開催しました。
2012明治安田生命J2リーグ 第35節 徳島ヴォルティス戦を「燃やせ!!福島魂MATCH」として福島県営あづま運動公園陸上競技場で開催(横浜FC 1-0 徳島)。同日にサッカー教室も実施しました。
継続的な活動。
2013年から2018年までは、福島県いわき市の小学校を中心に「サッカー教室」と、ふれあいを通して夢を持つことを伝える訪問授業「夢で逢えたら」を行ってまいりました。
2019年からは福島県の小学校を中心に行っていた活動を、福島県・Jヴィレッジの再開と共に開催地を移し、サッカー教室や復興支援マッチなどの活動を継続してきました。
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、選手の参加は叶いませんでしたが、OB選手のアカデミースタッフらが指導をしサッカー教室を開催しました。
2021年~2023年は、福島県・Jヴィレッジスタジアムにてトップチーム・選手スタッフが参加し「復興支援マッチ」および「サッカー教室」を開催。
2021年 横浜FC vs 仙台大学
2022年 横浜FC vs 福島県高校選抜
2023年 横浜FC vs いわきFC
横浜FCは、震災のあった直後から被災地への復興支援活動をスタートし現在もその活動を継続しています。
震災から13年が経ち、人々の記憶から当時の記憶が薄れつつある中、震災を「風化させない」「継続的な支援」という信念のもと、2011年より継続した活動を続けてまいりました。
また、この活動を通じて生まれた被災地の方々との交流、そしてプロサッカークラブとして未来ある子どもたちへ夢を届けるために、本活動をクラブの重要なアクションとして継続してまいります。
私たちのミッションは「地域社会にとって欠かすことのできない”楽しみ””心のより所””プライド””街のシンボル””大切な産業”として多くの人に認められる存在となり、地域に寄り添い声に耳を傾け、地域が抱える課題解決をミッションとし、人々に喜びと感動を提供すること」です。
プロスポーツクラブとして夢を持つ子どもたちを未来へとつなぐ役割を担う存在であり続けます。