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ド素人が100kmマラソンに挑戦してみた


株式会社KODEKAの代表取締役の、私が横ちゃんです。
完全なマラソン素人である私横ちゃん(34歳男性)は、この度山中湖から新宿までの100kmマラソンに挑戦しましたことをご報告いたします!

総編集動画はこちら

今日の内容は私の100kmマラソン奮闘記&備忘録です。
いつの日か私と同様に【マラソンしたことないけど100km走ってみたい人】が参考になるように今回の挑戦を文字でまとめてみました&社内で総編集動画を制作したのでぜひ見てやってください。(KODEKAの社内の雰囲気がとてもよく分かる動画に仕上がっております。)

目次

・なぜ走ったのか
・本番までにしたこと
・本番の状況
・スタート
・13km地点道の駅まで
・30km地点吊り橋まで
・40km地点セブンイレブンまで
・50km地点まで
・58km地点橋本まで
・70km地点帝京大学前まで
・80km地点多摩川まで
・90km地点高井戸宿公園まで
・100kmオフィスまで
・最後に

・なぜ走ったのか

事の発端は弊社の東日本を統括している社員が度々お腹の不調を訴えるようになったことです。なんとなく“お腹をよくする方法”をネットで検索してみると、世界中に点在する奇跡の水についての検索結果を発見しました。

怪しい宗教かなにかかな?と思いながらいくつかの記事をみていると、その中の一つに富士山の麓の水を飲んで体調がよくなりました!というものを見つけました。水をプレゼントする。しかし、ECで買ったり、車や電車で行っても面白くないから自分の手で水を汲んでそれをもって100km走って手渡ししたら“想いがこもり過ぎているプレゼント”として面白いなあ、ぐらいの軽い小ボケで考えていたことが今回100km走ることになったきっかけです。不調が長引くうちに本当に水を渡してあげて元気にしてあげたい、という気持ちが出てきて、ついに2月の初週に100km走ることを決意しました。

その時のご報告動画がこちらです。

・本番までの準備

100km走るという決意はしたものの、私が最後にちゃんと運動をしたのは高校3年生の受験が始まるまで。今年35歳の年なので、つまり17年もまともに運動をしていないわけです。不安を打ち消すように万全の計画のもとに下記①‐④の準備を開始しました。

①マラソンについての勉強
まずはマラソンについて学びました。走るフォーム、山道の走り方、摂取すべきカロリーや糖質の計算の仕方、走行ルート、そして5/18の本番までの3か月における最適のトレーニング方法。

【カロリーを参考にした動画】
・100kmを走る上で必要なエネルギー量の計算方法【宮古島100kmワイドーマラソン反省会・エネルギー補給編】
https://www.youtube.com/watch?v=ml133GVPtzk

・【宮古島ワイド-マラソン反省会】電解質編
https://www.youtube.com/watch?v=VaL6XFBzAtY

【走り方の参考にしたサイト】
・坂道を楽に!速く!走る!
https://www.youtube.com/watch?v=AmOiXWn9s1M

・マラソン初心者のフォームを一瞬で改善するたった1つの方法
https://www.youtube.com/watch?v=cpQdnnu1UN4

②備品やグッズの買い込み
次に備品の用意です。
配信用カメラ、配信用カメラ器具、カメラバッテリー、ポケットWIFI、WIFIバッテリー、配信用PC、スマートウォッチ、補給食(アミノサウルスジェル、エネモチ、メダリストジェル、スポーツようかん、塩飴、エブリサポート、水、おにぎり、和菓子、バナナ)、日焼け止め、ワセリン、サロンパス、ボディシート、冷却首巻きタオル、ランニングリュック、緊急怪我グッズ、スポーツウェア、マラソン用靴、身体ケア用のグッズ、雨対策、トイレシート、損害保険、等々

③トレーニング
トレーニングも様々な計算を行いましたが、まずは何より煙草とお酒をやめました。そうなんです、本当にこのレベルからのスタートでした。そこから毎朝5時に起きてのランニング、仕事終わりに筋トレを行い、毎週土日はクライアントの本社まで5kmから20kmを走り一礼をして帰るという謎イベントを3か月続けました。すると、80㎏近くあった体重は約70kgまで落ち、体脂肪率は20%から13%まで絞れました。身長は183㎝ありますので、何の面白味もないただの超絶モデル体型になりました。



④仲間
そして今回最も重要なカギとなったのは会社の仲間でした。
弊社でマーケティングの担当をしておりますホット安藤はサポート役として並走&配信設定をしてくれ、現役芸人でありながら実演笑売士として働いてくれているヨーク・サトー・テリアは車役で道案内&備品搬送をしてくれました。
配信を見ていただいた方はお分かりになっているかと思いますがこの2人なくして今回の完走はあり得ませんでした。

・本番の状況

用意周到とはこのことで、ここまで準備をしたらあとは本番頑張るだけだ!と思っていたのですが、いやはや、前途多難とはことですね!とんでもない四天王が現れました。

①怪我
まずは怪我です。2月から本番までの3か月間で脚がどんどんズタボロになっていっておりました。右脚の大転子部は部滑液包炎になり、両足のアキレス腱は腱鞘炎、そして何より本番10日前に左足の踵を疲労骨折してしまいました。
なので初日スタート時点で脚はズタボロでした。これに+して本番中に左足首を捻挫し、爪は内出血で4枚つぶれ、全身は感じたことのない筋肉痛が襲ってきました。せーの、満身創痍~!

②初日の猛暑
ニュースなどでも取り上げられておりましたが、初日の2023年5月18日は5月にしては19年ぶりの猛暑日でなんと32度まで気温が上がりました。今なら私もマラソンは冬のスポーツだと、強く言い切ることができます。笑
何度も水を頭からかぶり身体を冷やしました。そして何より備品配送車がペットボトルのごみで埋まるくらいに水分を飲みました。

②2日目の大雨
初日の猛暑とうってかわって、2日目は昼から大雨でとにかく寒かったです。雨のマラソンで大変なことは体と冷えと、そして足の皮がふやけることで豆ができまくるということを知りました。もう一度言っておきます、とにかく寒かったです。

④配信トラブル
今回の大変さはこれに集約できます。
特に今回のルートは山中湖から国道413号を北上するルートで道志峠を越える道(電波の弱い道)だったので、何度も何度も配信が止まり、そのたびに脚を止める必要がありました。
2日間の通算配信トラブル回数は20回以上!いやあ、キツかったーー!

・スタート

スタートは霊峰富士がくっきり見える山中湖の平野の浜。朝6:00。
まさかの配信トラブルでスタートは1時間押し。見ていてくださった皆様、そして何度もメルマガを送りつけてしまった皆さま、大変申し訳ございませんでした。
7:00になり、なんとか山中湖の水を汲みスタート。
しかし、じつは左足踵の疲労骨折が一歩目から痛かったです。
「いやあ、こんなんで100kmいけるか?」という不安の中でのスタートでした。

・13km地点道の駅まで

最初の休憩所である道志道の駅までは約13km。
なんとこの13kmの間にも3回の配信トラブルがありました。走り始めてしばらくすると足の痛みが和らぐゾーンがあるのですが、配信トラブルで一度止まり、トラブルあけに踏み出す際に足がまた酷く痛くなるので、心がそのたびに折れていました。
坂道とアキレス腱の炎症の相性は最悪だということを学びました。そして、第一休憩所である13km地点に到着したものの、急ぎ対応の電話が3件ほど入ってしまい、身体を休められずに出発することに。(平日にこの企画を行った自分のせい。)

・30km地点吊り橋まで

13km地点から30km地点へ向かう途中、17km地点で思いっきり側溝で脚を挫いて、左足を捻挫してしまいました。よりによって踵を疲労骨折している左足。この後ゴールするまで足がとんでもなく腫れあがっていくこととなります。それでも根性で走り続け、ついに第2休憩所である30km地点の吊り橋にたどり着きました。
そして、私はこの吊り橋で今までの疲れを吹き飛ばします。それがこの男の登場です。

実演笑売士寿ん平(じゅんぺい)。
彼は我々が到着したとき吊り橋の上で吊り橋を実演していました。
寿ん平の家からここまでは車で2時間強。
このボケのために彼はここまで来た背景まで考えると爆笑せずにはいれませんでした。
(何よりも芸人時代の同期である彼がここに来てくれたことがうれしかったです。)

寿ん平は8本入りの麩菓子の差し入れをくれました。
最悪のボケです。
マラソン中にそんな口ぱっさぱさになるものを食べれるわけがないです。
ただ、私は相当疲れており糖質を欲していたのでしょう。
8本の麩菓子を全部食べました。完全にリフレッシュできました。
寿ん平に感謝を伝えてお別れ、我々は40km地点に向けて出発しました。

・40km地点セブンイレブン

30km~40kmの10km間も数回の配信トラブル。
日も強く31度を超えている峠での立ち往生はとてもつらかったです。
限界を超えはじめたこの区間では、この企画の本当意味を明かしました。

そして、40km地点のセブンイレブンに到着した時にわが目を疑い、理解した瞬間に笑ってしまいました。そこに居たのは再登場の寿ん平でした。しかしこの笑いは面白いからではないです。どちらかというと彼の笑いへの執着に対する恐怖からくる笑いでした。

次はポポちゃん人形をくれました。これを見て娘を思い出して元気出せということらしいです。さすがに人形をもっては走れませんので、そっと荷物者にポポちゃんを置いて再出発。

・50km地点まで

40km地点で気力を取り戻したものの、身体はとっくにズタボロでした。
疲労骨折、アキレス腱の炎症、大転子部滑液包炎、右足の捻挫、そして腿の筋肉痛、腰の鈍痛。それでもひたすら413号線を北上し50km地点到達。
しかし、50km地点ではもうなにもかもが限界で全くしゃべれなくなっておりました。
配信を見てくださっていた方々申し訳ないです。あそこが横ちゃんの限界点だったようです。
(動画でもこのシーンは何もないですね!笑)

・58km地点橋本まで

じつは、この8kmの記憶はほぼありません。炎天下の中走り続け、痛み止めの効きも弱くなり全身の痛みのおかげで脚を上げることもできないので体を倒して、転ばないように足を必死に前に出すような、走るとも言えないような形で前に進み58km地点初日のゴールに到達。
靴を脱いで膝と踵のサポーターを外した瞬間にようやく「キツかった」と言っても許される場所に来れた安心感で号泣してしまいました。しかしこれは後から何度もあの配信を見て解釈した理由で、実際のあの時の涙の理由は自分でもよく分かっていません。
この後はご飯を食べて、ホテルでアイシングをして、たまっていたメールを返して就寝。

・2日目スタートから70km地点帝京大学前まで

昨日の58km地点から70km地点を目指します。
少し寝たら引くと思っていた痛みは昨晩からしっかりとセーブされており、全くひいてないどころか、炎症の輪郭がはっきりしたように感じられ全く力が入りませんでした。
たまに小雨が降る中、70km地点帝京大学前に到着。

・80km地点多摩川まで

70km地点で地図を再確認し、80km地点である多摩川風の道の中腹を目指してスタートしたのですが、多摩出身のホット安藤が「近道ありますよ」というのでおすすめルートに行ったことで完全に道を間違えてしまい、なんと今回の挑戦が100kmマラソンから103kmマラソンに。つまり3kmも大回りしてしまいました。

そしてそのタイミングで雨も強く降り始めました。昨日との気温差は15度ほどあったようですが、体感だともっと差があったかのように思います。そして多摩川の休憩所に到着。

・90km地点高井戸宿公園まで

風の道から高井戸宿公園までの10km、雨の強さはピークに。
かれこれ3時間近く雨水にぬれ、服も靴も重くなり、足裏がふやけて豆が増え、そして初めての経験だったのですが、なんと、爪がとれました。このマラソンがいかに過酷かを象徴する爪取れ事件です。
走っているのに身体は震えるほどに寒くなり意識と遠のくのですが、皆さまからの配信コメントでまた元気をもらい、もう走るというか倒れるに近い状態で調布エリアを進んでいき高井戸陸橋近くの公園まで到着。

・そして103kmオフィスまで

そこからは配信トラブルも4~5回あり、もう何も考えられないままにとにかく前に進むことだけを考えて走りました。ほとんど記憶もないのですが、信号待ちで赤になる度、新宿の人通りに前に行けない度に絶望していました。踏み出す一歩のつらさ。
そして本社のある新宿5丁目最後の角を曲がると、ラッパフキ牧戸さんとヒット白岩さんがゴールテープを持って雨の中待っていてくれました。その奥には西坂ライトさんや撮影隊がカメラを構えてくれてました。私からは何も言ってなかったので、この心遣いはとてもうれしかったです。

そして、ゴール。
103km完走。

ゴール後、今回の目的だった山中湖の奇跡の水をお腹の不調が続いていたたいこばん鯨井に渡しました。

ここでのひと悶着はぜひ動画でご覧になってください。

“本当の奇跡の水”で彼が治るのかどうかはわかりませんが、彼が昔同じ舞台に立っていた時のように私の100km走って水を届けるというボケに対して的確に1つずつツッコんでくれたので、これだけで今回の企画は大大大成功です。元気になってよかった。

・最後に

結論を言うと、素人のおじさんが100kmを走るのは全然オススメできません!笑
ただ、このブログを参考に準備をすると走りきること自体は可能だと思いますので私と同じような奇人(挑戦が好きな人)はぜひ試してみてください!

ではでは、最後になりますが、
この狂企画を支えてくれたホット安藤、ヨーク・サトー・テリア、
応援してくれたKODEKAメンバーにクライアントに奥さんと娘、
そして配信やSNSで見守ってくださった皆様、
心より感謝申し上げます、ありがとうございました!!

またいつの日か、私が
・人に対して感謝を忘れそうな時
・一番大事な雑草魂を忘れそうな時
・大切な誰かに元気になって欲しい時
100kmマラソン以上の何かに挑戦いたします!!

こんな経営者で、こんな会社でございますが今後とも横ちゃんを、
そしてKODEKAをよろしくお願いいたします。

総編集動画はこちら

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