『手段としての就活』大学生に聞いてみた!#2【就活アンケートレポート】
このアンケートは昨年2020年に大学生が就活に関してどのような関心を抱いているか、どんなサービスを求めているかを調査するために実施されました。結果報告の一部はヨココグマのFacebookアカウント上でも公開されています。
#1のおさらい
前回の記事では、就活ルールについて知っているかどうかという設問について取り上げました。
結果は、就活ルールの廃止についてあまり詳細を知らない人が83.3%(15人)。
アンケート結果をもとに、就活ルールの廃止が、学生や企業にどのような影響を与えるのかについて掘り下げました。
就活、みんな何してるの?
Q2『現在、就活に備えて、もしくは就活を目的として取り組んでいることを教えてください。なお、ここでのアルバイトは、社会経験を積むことや自己PRのためではなく、その企業での就職や職業体験などを見据えてのアルバイトを指します。』※複数回答可
「業界研究」への回答が最も多く、「就活サイトへの登録」、「先輩・同輩の話」、「インターン」や「説明会の参加」には半数以上の学生が回答しています。
興味がある業界や就活の情報について調べながら、インターンなどで実際に働く経験をして自分の適性を考えている人も多いのではないでしょうか。
また、学部によっては条件を満たすことでインターンが単位認定されることもあるため、経験になる(もしかしたら有利になるかも)&単位取得の一石二鳥ですね。
COGOOでは、この問いの設定時、就活サイトに登録している人は全体の9割近くいるのではないかと予想していました。
しかし、結果は10人で全体の55.6%。
これは、サイトに必要性を感じていないか、サイトに掲載されている以外の企業に興味があるなどの可能性があり、もう少し調査が必要だと思います。
また、大学生協主催のイベントへの参加は全くいませんでした。
これは母数が少ないことも考えられますが、大学生協主催だと気づいていないか、本当に興味がないという可能性も考えられます。
生協やキャリア・サポートルーム(キャリサポ)がどんな情報を提供しているかは後述しています。気になる方は本記事内「大学提供の情報一覧」を参照ください。
さて、気になる「その他」の回答ですが、「知り合いのつてやマッチングアプリでいろんな人と会って仕事の話を聞く」ということをしていたようです。
近年はオンラインで情報の提供や交換をすることが増えていますが、そこに抵抗のない学生もいることが分かりました。
何もしていない、けど説明会には行く
この設問は複数回答可能なものでした。
「特に何もしていない」と回答した学生の中には、他に「先輩から話を聞く」「説明会に行く」「業界を調べる」なども同時に選択していた人もいました。
卒業後の進路として、就職や採用に関わるすべての活動を就活と考えると、これらは一見矛盾しているような回答に見えます。
仮にこれがミスでなかったとすれば、次の理由が考えられます。
・「先輩から話を聞く」、「説明会への参加」などは、相手から一方的に話を聞く形になり受け身になりやすい
→「自分から進んで何かをしている」という感覚がないのでは?
・就活のイメージが、インターンに参加することや職業体験に申し込む、ESを書く、面接を受ける、などの内定に繋がる行動であり、業界を調べることは就活に含まれない?
残念ながら、匿名回答であり、追跡調査などを行わなかったため、真相は闇の中ですが、上記のような、受け身になってしまうこと、人によって認識にずれがあること、の可能性は否定できないと考えます。
就活は何のため?
先日開催された「ディスコジョブヨクVol.5」では、就活は何のため?というテーマでも話し合いました。
内定をもらうことがゴールになっていないか?
どうして、どういう目標があってその仕事/企業に就きたいのか?
ジョブヨクでは、就活は自分の描く理想のキャリア、幸せを実現するため、すなわち自己実現のための、あくまで手段である、という意見が多く出ました。
今回の記事では就活をもっと細分化し、インターンについて考えてみましょう。
みなさんは、インターンは何のために応募しますか?
中には、「その会社の内定をもらうため」を第一の目的として応募する方も少なくないと思います。
では、大学1、2年からインターンに行くのは意味がないのかと聞かれれば、それにはNOと言えます。
進路選択という点で、受験と就活を比べてみましょう。
中学~高校~大学~大学院と、これまで様々なタイミングで進学を考えたことがあるかと思います。
もちろん学校によって特色はありますが、どれも「学校で教育を受ける」という点では共通しています。
したがって、受験をするにあたり、その先で行なう勉強や学習、研究活動に関してはイメージしやすかったのではないでしょうか。
一方、就活の先にあるのは、学生ではなく社会人の自分が「働く」ということ。
アルバイトの経験がある学生も多いとは思いますが、学生生活を軸において仕事をすることと、仕事が主軸となる生活をすることは、なんとなくでも「これまでとは違う生活になるのだろう」というくらいは想像できると思います。
しかし、これまで、20年+αの人生では学生生活がほとんどを占めています。
経験の少ない「自分が企業で働く」ということを想像するのは難しい人も多いのではないでしょうか。
その想像を具体化させる手段の一つとして、インターンがあると考えます。
働くとはどういうことをするのか。働く人の一日はどのようなのか。
自分はどんな仕事を楽しいと思っているのか。
漠然と目指していた業種や企業が、実際にはどのようなことをしているのかを知るための手段となります。
実際に働いている人と一緒に行動することで見えてくるものがあると思います。
もちろん、直前期では内定直結型のインターンへの応募は効果的です。
学年に関係なく、インターン先での内定のためだけでない、自分のキャリア形成のためのインターン。
これからの長期休みを利用して、応募してみるのはいかがでしょうか。
大学提供の情報一覧
大学生協主催のイベントは、大手就活サイトが主催しているイベントとずらして開催されることが多いです。
既に就活を進めている学生は、自分の就活の確認作業として、
まだ就活を始めていない学生は、スタートを切るためのチャンスとして、
参加してみてはいかがでしょうか。
大学生協や就職支援課(キャリア・サポートルーム)ではHP、SNSなどのネットから、学内の立て看板や、食堂の三角POP、自宅に届くDMなど、様々な媒体で情報提供を行なっています。
また、学部3年生以上には授業支援システム(LMS)経由で就活情報が来ることも多いです。
大学ではどんなイベントが開催されているのか、是非チェックしてみてください。
大学生協のHP
大学生協からアクセスできる就活サイト
キャリサポについて(在学生向け)
キャリサポTwitter
最後に
今回は事前アンケートを元に、就活では何を行なっているかについて横断的に掘り下げてみました。
このアンケートレポート記事は毎月15日に更新されます。
次回更新は8/15を予定しています。テーマは「就活、これが困る!」です!
(文責・やなぎ)
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