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2021卒就活経験者に聞いてみた!#1-1 『就活の第一歩~業界、企業の絞り方編~』

学生の皆様、今年も就活の季節がやってきました。既に様々なインターンに参加して準備を進めている学生や、業界によってはもう本格的に採用活動が始まっている学生もいることでしょう。
そんな中「まだ何もしていないよ~」「ちょっと今つまづいてるかも……」というあなた。ぜひこの記事を読んで、就活の参考にしてみるのはいかがでしょう?

今回は2021年卒で就活を終えたCOGOO学生運営のとある学生Yさんにインタビューし、対話形式で就活についての疑問解決をしていこうと思います。まずは第一弾、就活を始めたばかりのときにぶつかりやすい、業界・企業の探し方についてです。

学生Yさんのプロフィール

就職に直結するスキルを学ぶことはない芸術分野専攻の学生。部活動はトライアスロン部に所属し、アルバイトはフィットネスインストラクターとCOGOO運営。部活が夏まで忙しかったため、秋ごろから就活を開始し、最終的に第一志望の企業に内定。受けた企業はすべて最終選考まで残っていたが、最初に第一志望の企業から内定が出たため、最終選考を受ける前に辞退した。受けた業界は自動車、服飾、SC開発の3つから合計10社。

(1) まずはたくさん出していく

ヨココグマ(以下、ヨ)「それではよろしくお願いします。」
学生Yさん(以下、Y)「よろしくお願いします。」

ヨ「業界や企業を選んで絞り込むことができないというのが就活最初期の課題だと思うのですが、まずはどのように行動すればよいでしょうか?」
Y「まずはできるだけ多くの企業をリストアップすることが必要と思います。中高生の時の、人によっては小学生くらいまでさかのぼって、「将来の夢」を思い返しました。私の場合は中高生の時から行きたい企業がいくつかあったので、まずはそれらを3、4社ピックアップしました。そして、これらの企業が属する業界の会社をとにかくたくさん調べ上げます。具体的な企業が出てこない方は、「将来の夢」を叶えられそうな業界を調べて、最終的にそこから企業を30~40社ほどリストアップするといいと思います。私は「自動車」「服飾」「SC開発」の3業界からそれぞれ10社ずつ選びました。」

ヨ「大学生の今ではなく、中高生の時の将来の夢を基準にしたのにはどういう理由があるんでしょうか?」
Y「様々な条件を無視して、一番無謀で一番理想を追い求めていると思うからです! 実際に就活を目前にすると、自分の学歴や所属学部、その他もろもろの要素から自信を失ってしまうと思います。私も実際にそうでした。中高生の時に行きたいと思っていた企業は「東大、京大しかとらない」といううわさがあったので、就活を始めたときは自分には行けないと思っていました。しかし、このような企業を受けずに終わるのは勿体ないと思い、受けることにしました。また、その企業を中心に業界を調べると、中高生の時には知らなかった新たな理想の企業を見つけることができるかもしれません。もちろん、大学生になってからの「将来の夢」を叶えられそうな企業もリストアップしました。」

ヨ「実際にそのような基準で企業や業界を選んでどうでしたか?」
Y「楽しく就活を進めることはできたと思います。「本当に自分がやりたいことは何なのか」という自己分析にもつながるのでおススメです。ただ、業界を絞り切れなかったことからもわかるかもしれませんが、やりたいことはたくさんあったので、最終的に内定をいただいた時には達成感だけではなく、「今後の人生でやることが決まった」ことによる喪失感も少しありました。」

ヨ「喪失感はありましたが、全体的に楽しく進められたということなんですね。そういえば、就活サイトや大学のサポートセンターなど、就活の情報源ってたくさんありますよね。Yさんが企業を探すのにはどのような手段を利用したんでしょうか?」
Y「基本はマイナビ*1を中心に企業を探しました。条件検索がかなり便利なので、とにかく企業をたくさん調べる時によく使っていたと思います。その企業の詳細については、カイシャの評判*2のようなサイトを。企業ごとの就活の進め方や学生による雰囲気などの評価は、ONE CAREER*3やみんなの就活*4を使って調べました。」

ヨ「なるほど。1つだけでなく、それぞれのサイトの特色を活かした調べ方をされたんですね。」

(2) 選んだら、絞る

ヨ「30~40社をリストアップしたとのことですが、その後はどのように就活を進めましたか?」
Y「実際に自分の就活で受けられそうな会社の数までふるいにかけて減らしました。私は多くても10社までしか受ける余裕がないとおもっていたので、他の就活生に比べてかなり少ない数まで減らしました。ここでのふるいのかけかたですが、割と現実的な条件を使ってふるいにかけました。例えば、「収入」「勤務地」「会社規模」などです。あとは、就活のスケジュールに無理が出ないようにしました。ここで一番注意したのは、「自分は受からなさそう」という理由で企業を減らすことをしないことです。現状、新卒の採用活動が就職できる可能性が一番高い瞬間ですから、今受けないと今後受かる可能性はどんどん下がっていきます。私はどうしても受けておきたい企業があったので、中途採用しか採っていない外資系企業に直接連絡して面接をしていただきました。」

(3) スケジュールは自分のペースで

ヨ「悔いのないように就活を進める、という感じですね。受ける企業を絞ることについてもう少しお伺いしたいのですが、それが10社程だと考えたのはなぜでしょうか?」
Y「ES(エントリーシート)に胸を張って書ける志望動機のある企業がそのくらいだったからです。ある程度以下の志望度の企業に対しては、どうしても付け焼刃の志望動機を書くことしかできなくなります。企業研究に割ける時間も少なくなってしまいますし、そのような状態では、人事に見抜かれて簡単に落とされることは分かり切っています。そうなるくらいなら、その企業に割いた時間を使って志望度の高い企業により質の高いESを書けるように準備する方がいいと思いました。そうすると、自己分析やESに割く時間を考えて10社程度が適当だと考えました。」

ヨ「なるほど。ちなみに、最終的に10社ほどまで絞ったときの企業の内訳を聞いてもいいですか?」
Y「最後まで業種は絞り切れませんでしたので、先ほど挙げた3業種で3、4社ずつという形になりました。企業研究がしやすいので、できることなら1業界に絞った方がいいとは思います。複数業界受けたことのメリットがあるとすれば、多角的な視点から企業研究ができ、他の就活生との違いを見せられることだと思います。」

ヨ「一長一短あるということですね。多くの質問に答えていただきありがとうございました。今後も別のテーマに関して色々とお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします!」
Y「こちらこそ、ありがとうございました。就活の振り返りになって楽しかったです(笑)」

【今回のポイント】

!「将来の夢」を叶えられる企業をまずは30~40社リストアップ
! 就活の軸になる「条件」をもとに、受けられる数まで企業を絞り込む
! 余裕のある就活スケジュールを組み、1つの企業にかけられる時間を増やす
! 本当に行きたい企業は自分で「受からなそう」と判断せず、本気で受けてみる

次回も引き続きYさんに質問していきたいと思います。
【2021/2/17更新】次のお話……就活開始!~企業研究の進め方編~
ここまで読んでいただきありがとうございました!

(文責・やなぎ)

参考リンク

*1 マイナビ(リンク先は2022年卒向け)
*2 エン ライトハウス(旧:カイシャの評判)
*3 ONE CAREER
*4 みん就(みんなの就職活動日記)

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