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【定例会①】ユーグレナと考える。子どもたちの未来のために趣味・体験を通してできること_2021/02/26開催

趣味なびエシカル消費推進部、記念すべき第1回目の定例会。サステナビリティ・ファーストを掲げ、18歳以下のCFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)とともに、未来の子どもたちの生きる地球のための経営を推進するユーグレナより経営戦略部石井友理さんと、子どもたちに対して趣味・体験を通してエシカル消費・社会課題の伝達をしている先生4名をお招きしてのパネルディスカッションを実施いたしました。テーマは、「子どもたちの未来のために趣味・体験を通してできること」。

趣味・体験だからこそ発揮される子どもの集中力・自主性・興味

今回、テーマを「子どもたちの未来のために趣味・体験を通してできること」と設定したのは、息子が大好きな釣り=趣味となると日頃の生活(特に勉強)では見ることのないやる気を発揮すると感じていたからです。

理科の月の観察の宿題は、空もほとんど見上げることなく提出直前に「東京なので見えませんでした」と1週間分書いた無気力ボーイが、大好きな釣りのこととなると「来週の土曜は満月だから海釣りに連れてって!きっとたくさん釣れる!なぜなら………」と彼なりの考察付きで要望を出したことがありました。

日ごろぼーっとしている息子も、釣りという趣味においては、集中力・自主性・好奇心すべてを持ち合わせ、多くの学びと気づきを得て、解決と成長という好循環を生んでいるのです。

だから、学校の勉強カリキュラムではなく、楽しい!面白い!という趣味や体験を通して、社会課題を知り、考えるきっかけを作り出すことの意義はものすごく高いはず。そう感覚的に思いこの企画をスタートし、実施を経て確信に変わりました。

趣味・体験を通してのエシカル消費や社会課題の伝達しきっかけと考える機会を提供していくことで、子どもだからこその視点と創造力で未来を変えていくことが出来る。

ダンス・アウトドア・料理・ハンドメイド!4名の先生のご紹介

前段が長くなってしまいましたが、今回登壇いただいた先生のプロフィールをご紹介します。趣味なびには約300ジャンル、全国15,000の趣味のお教室にご登録いただいています。ジャンルの垣根を越えて取組を知り、意見交換をすることで、新たな気付きや、これまでにないコラボレーションなど、今後の活動の幅を広げたいという想いから、ダンス・アウトドア・料理・ハンドメイドと、まったくジャンルの異なる4名にご登壇いただきました。(⇓画像はイベント使用資料より抜粋)

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富田雅美ダンスユニット 富田雅美さん [東京都/ダンス教室]
演目を現代の社会課題に照らし合わせアレンジ。子どもたちがダンスを通して、環境問題や人権問題等について考え向き合う機会を提供。
石垣島エコツアーりんぱな 内藤明さん [沖縄県/アウトドア教室]
サンゴ礁の保全活動、サンゴを守るための植樹活動を通して、地域との連携循環型社会実現に向け取り組み、市民研究者、NPO代表として企業・大学・自治体との連携した活動も多く実施。
houci オウチ 三井美峰さん [千葉県/料理教室]
地元農家と連携したフードロスの解決に向けたプロジェクトを開始。家庭料理の先生だからこそできる、身近な視点での子供への伝達を目指す。
iridare embroidery&cooking  峯島洋子さん[神奈川県/ハンドメイド]  「手しごとで人もモノも長生きする未来へ」をコンセプトに、不要になった衣類をアップサイクルするワークショップを子供向けに開催。

とそれぞれの知見・フィールドで素晴らしい取組みを展開されています。 ※今回登壇の4名先生の詳細の活動内容は、ここでは書ききれないので、別の記事でご紹介させていただきます。

定例会①開催報告として伝えたい3つのこと。

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定例会①の報告として残したいことを3つ挙げます。報告と、自分自身に刻む意味を込めて。

ひとつめ:子どもたちは大人よりも未来のことを考えている。

ユーグレナの動画「未来の大人たちに聞いてみた。」をご紹介いただきました。いま10歳の子どもが40歳になる2050年、東京の気温は42度になり、海のプラスチックゴミが魚の量を越えるかもしれない。そんな未来について子どもたちはどう思っているのか。

18歳以下のCFOの採用のきっかけになった、日本の子どもたちが現在の環境課題や地球の未来のことをどう考えているのかをインタビューした動画。「大人は無事大人になれたから、もうどうでもいいと思っているんだ」と話した子がいました。そんなふうに思わせてしまっているなんて、と司会進行を務めているにも関わらず見ていてこっそり泣きました。子どもたちの、未来を生きる当事者世代としての、真剣で冷静な視点と意見。ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。

ふたつめ:子どもならではの視点と想像力が未来を変える。

「子どもに対して体験を通して伝達する際に大事にしていることはなんですか?」というテーマを設けました。

三井さん(料理教室)「子どものやりたいことを尊重する」、峯島さん(ハンドメイド)「すべてを教えない」、富田さん(ダンス)「子どもたち同士で話し合って決める時間を作る」、内藤さん(アウトドア)「本物を見せる。見せることで感じる。」とそれぞれ言葉をもらいました。

異なる表現でしたが、ディスカッションを通して共通項が浮かび上がりました。子どものやりたいことを尊重することも、子どもたち同士での話し合いも、すべてを教えず自分で考えることも、本物を見せて「何か」を感じることも、共通して導かれるのは、子どもならではの視点から生まれる創造力。大人では思いつかない「こうしたい」という展望・未来図です。この創造力がきっと未来を変える。


みっつめ:子どもの視線を感じろ。大人の本気と行動が指針になる。

石垣島で長くサンゴ礁の保全に取り組む内藤さんの指導した子どもたちが、海洋環境や海洋生物を研究する大学に多く進学しているそうです。「僕のところにくる子どもたちは悲観している子はいない。本気でサンゴ礁の保全に取り組む大人の行動を見ている。ちょっとした船の操作などもよく見ている。見て、真似て、考えて、学んだことから、どうしたら未来を変えられるだろうかと創造して前向きに解決していこうとしている」と。(⇓画像はりんぱなHPよりご紹介させていただきました)

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ユーグレナでは、大人では色々な計算をして踏みとどまってしまうような企画を、18歳以下のCFOが推進しています。「そんなこと言っている場合じゃない。これをやらなくてはいけない」という想いで。彼らの意見を聞き入れ、採算をど返ししてでも未来のためにと実行するユーグレナ社員・経営陣の本気を感じて、またCFOは前を向いている。

裏を返せば、本気を出していない大人を子供は見透かし、愛想つかす。


「まだ始まったばかりの取組みで…」なんて言ってられないですね。動こう。とにかく動こう。子どもと一緒に、未来のために何が出来るのか考えて取り組もう。


趣味なびエシカル消費推進部は、迷ったときに相談できる同志のいる場所になるよう、今後機会を増やしていきます。みんなで、未来をどうしていくか、たくさん考えて、とにかく動きましょう。わたしも、動きます。




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