「すみません文化」 を「ありがとう文化」に変えるには

人から予期せぬプレゼントをもらった。その時あなたは何と言いますか?
「ありがとう」でしょうか、「すみません」でしょうか。

私の母はいつも「あら〜すみません!」と言っていました。
その後に続く、大人同士の会話が白々しくて好きじゃなかったのに、ある日気づいたのです。自分も母そっくりのトーンで「あら〜すみません!」って言ってることに。

それくらいコミュニケーションは周りに影響されます。口癖や言い方は近しい人に自然と似てくるものなのです。

それに初めて気づいたのは、10代の終わりに一人で京都旅行をした時のことでした。旅程は気ままな一人旅でしたが、宿泊は母の友人のお宅に泊めせてもらうことになりました。そのお宅には私と歳の近い女の子が一人と歳の離れた男の子が二人、ご両親とおばあさまがいました。

お宅に到着し私はいつものように「お邪魔してすみません・・」と言うと、娘さんはニコッと笑って「来てくれてありがとう!」と言ったのです。
それからお母さんに母から言付かった手土産を「大したものじゃないんですが・・」と渡すと、「あら〜すみません」ではなく、「あら、嬉しい!ありがとう」と言うのです。
その後も、お父さんも小さい弟たちもみんな、事ある毎に「ありがとう」と言います。その心地よいこと!!
私は30分も経たないうちに、ありがとうのシャワーにすっかり魅了されてしまいました。

言葉一つで文化は変わる

私はいつも何気なく「すみません」を言っていたし、私の家族や周りもしょっちゅう「すみません」を言っていた・・・でも同じ状況で「ありがとう」と言うこともできる。言葉一つで受ける印象は全然違う!しかも私は言葉を選ぶことができる!とその時気づいたのです。

それから、そのお宅を真似して、自分の中ではかなりぎこちなかったのですが、「ありがとう」を意識して言うようにしました。

そのお宅では些細な時にすぐにありがとうを言っていました。
どういう時かと言うと、

・笑ってくれてありがとう(喜び)
・一緒にテレビを見てくれてありがとう(同じ行動)
・今日もそばにいてくれてありがとう(存在)
・醤油をとってくれてありがとう(行動)
・醤油が欲しいって気づいてくれてありがとう(気づいたこと)
・昨日はそうじをしてくれてありがとう(過去のこと)

なので、まずは「ありがとう」を言うことを先に決めました。何があってもありがとうを言う。そうすると、私たちは様々な状況でたくさん「ありがとう」を言うことができることを知りました。

このように、言葉一つで相手への印象もそこに作り出される文化も、時間はかかりますが、変えることができます。

まずはあなたの言葉から、あなたの周りをあなたが作りたい文化に変えていきませんか。


〜あなたが作りたい文化、発したい言葉はコーチングを受けることで見えてくる〜






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