【アラサーOLがハワイの空で死にかけた話②】
こちらの記事の続き!
4,000m上空からのダイブ
思っていたより遥かに高く、もはや海も山も見えない。
雲の上の世界だ。
他のメンバーが次々に、ハイテンションな外国人インストラクターと、
真っ逆さまに飛び降りていく。
新婚旅行の2人はカメラマン(+2万くらい払ってるはず)を付けている人も少なくない。
とっても楽しそう!
でもやっぱり怖い。
私の不愛想インストラクターとは、おしゃべりする雰囲気じゃないので、
近くにいた見知らぬ日本人の女の子に「怖いですね!!」とついつい話しかけてしまうほど。
すると、彼女のインストラクターは、「大丈夫、大丈夫!」
といって、「イエーーーーイ!!!」と彼女と飛び降りて行った。
残るは私のみ。
いざセスナのドア前に立つと、恐怖で足がすくむ。
「待って、待って!」のリアクション芸人状態だ。
といっても一瞬だけど。
なぜなら、私が飛ぶのを躊躇って、踏ん張った瞬間、
私の真後ろの不愛想インストラクターが言い放った。
「F**K!!!」
「今、私、何言われた!?」という衝撃とともに、上空へと投げ出されたのだった。
コイツとだけは嫌だ!
ここから1分間のフリーフォール。
ひたすら落ちていく1分間。
おしっこちびりそうな程怖かったし、上手く息が出来ない。
「後悔」という念さえこみあげてくる。
そんな中、ウザいほどに意識確認をしてくるインストラクター。
仕事熱心なのか?
もうやけくそのような気持ちになっていると、
やっとパラシュートが開いた。
風の抵抗を受け、グーーーン!!!とまた空高く上昇。
「うわーーーーーーー!!海も空も綺麗だぁーーーーー✨」
やっぱりハワイで飛んで正解だったのかも。
めっちゃ気持ちいーーーー✨
ここでやっと、「気持ちいだろ!」とインストラクターが初めての世間話?を振ってくれた。
ようやく、明るい気持ちになり、空を楽しく飛ぶことができた。
のもつかの間、
私たちを突如強風が襲う。
風に流されまくり、ゴール地点からどんどん遠ざかる。
大丈夫なの??と不安に思っていると、インストラクターは私を励ますどころか、
「ジーザス クライスト!!!」と叫びながら、風と格闘している様子。
気づくと木々が生い茂る林の上空にいた。
墜落するのか?死ぬの?骨折はするかな。痛いかな。
などとパニックになりつつ、
「”死ぬまでにしたいこと”をやりながら死ぬなら、後悔はないってことで良いのかな」
なーんてバカみたいなことを考えていた。
でも、死ぬのコイツとは嫌だな・・・・・。
無事?!着陸
その後も、どうなってるのー?と不安のまま、気づくとゴール上空にいて、
なにも無かったかのように着陸。
「いやいやいや、あんな騒いだんだから、どこかの地点では”もう大丈夫”とか言えよ!!!!!」
そして到着すると、インストラクターにチップが必要と係の人に言われ、
100ドル取られた。
人生初の、夢のスカイダイビングは、なんだか苦い思い出となってしまったのだった。
次回、翌日再び死の恐怖が襲う!!海編。
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